幅広い選択肢を用意し
一人ひとりに合わせた矯正治療を
うしじま歯科クリニック
(神戸市灘区/六甲道駅)
最終更新日:2025/03/04


- 自由診療
マウスピース型装置を用いた矯正が一般的に知られるようになり、歯列矯正を検討する人が増えているという。矯正期間中の見た目を気にして始めることをためらっていた人なら、目立ちにくい透明のマウスピース型装置は受診のハードルを超えるきっかけになるだろう。とはいえ、「マウスピース型装置だけで、すべてのケースにしっかり対応できるわけではありません」と、「うしじま歯科クリニック」の牛嶋星地院長。しっかりとした診断に基づいて、患者の歯並びの状態や歯の動かし方、移動させる量に合った矯正装置・方法を選ぶことが大切と力説する。さまざまな矯正装置ごとの特徴や同院の特色ある矯正治療などについて、牛嶋院長にわかりやすく解説してもらった。
(取材日2024年1月23日)
目次
丁寧な検査と診断に基づいて、全身の健康維持にも役立つ矯正治療をめざす
- Q矯正治療にはどのようなメリットがありますか?
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A
▲歯並びを良くすることで歯科予防にもつながると話す牛嶋院長
歯並びに問題があると、きちんと歯磨きをするのが難しく、虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。また、しっかり噛みづらいので、食事から十分な栄養を取ることに困難を伴うケースもあります。さらに、顎関節症や片頭痛などのトラブルで、歯並びに問題がある場合もあります。矯正治療で歯並びを整えることをめざせば、こうしたリスクの軽減が期待できます。最近は、横顔の鼻の先端と顎を結んだEラインと呼ばれる線にこだわる患者さんも増えています。しかし、見た目にこだわりすぎると噛み合わせに無理が生じて、矯正治療により見込まれるメリットが十分に得られない恐れもあるので注意が必要です。
- Qこちらではどのような矯正治療が受けられますか?
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A
▲患者がわかりやすく治療を受けられるよう掲示物など工夫している
従来から広く行われているワイヤー式の矯正治療、マウスピース型装置を用いた矯正に加えて、専門性を要する歯の裏側にワイヤーをつけるリンガル矯正にも対応しています。表側のワイヤー式矯正の場合は、目立ちにくい白色の矯正装置も用意していますが、それでも表側は目立つので困るという患者さんのご要望にお応えして提供しており、当院の得意とする治療の一つです。裏側に矯正装置をつけると歯の衛生状態を保つのが難しく、虫歯になりやすいと一般的に言われます。しかし、唾液が届きにくく乾燥しがちな表側に対して、裏側にはしっかりと唾液が届くので、むしろ虫歯のリスクが低いのではないかと考えています。
- Qそれぞれの特徴を教えてください。
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A
▲患者の歯並びの状態や歯の動かし方に合わせた矯正方法を提案
歯は見えている部分だけでなく、上の歯なら根っこは鼻の付近まであります。このため根元から大きく動かすことをめざすことは、マウスピース型装置はあまり得意とは言えません。抜歯を行わずに、歯並び全体を後方に引っ張ることをめざすのも不向きです。ワイヤー式矯正なら、こうした動きにも対応できます。このように装置によってそれぞれに特性があるため、さまざまな方法、装置についてきちんと理解し、患者さんの状態やご要望に合わせて使い分けることが大切です。当院では、ワイヤー式矯正である程度歯を動かすことをめざした後、マウスピース型装置で歯並びを整えることをめざすなど複数の矯正装置を使った方法も得意としています。
- Q矯正治療中に別の治療も受けることができますか?
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A
▲より良い歯列治療を行うため、事前に口腔内のトラブルを確認
当院は矯正治療を専門とする歯科医院ではなく、総合歯科医院なので、虫歯や歯周病、矯正治療中のさまざまなトラブルにも迅速に対応できます。また、歯周病が進んでいると、矯正治療の提供が難しくなることもあります。当院では、お口の中の環境をコントロールするための治療にも注目しており、必要と判断した患者さんについては、矯正治療の前に治療を行い、お口の環境を整えることをめざすようにしています。歯がグラグラしている状態で、矯正治療を行っても、良い結果に結びつかないですからね。こうした方針の影響でしょうか、ある程度年齢を重ねてから矯正治療を希望される患者さんが多いのも当院の特徴です。
- Qこちらならではの特徴を教えてください
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A
▲患者の体調が良好だと矯正する歯が動きやすいそうだ
歯を動かすためには、歯の周辺組織が活発に新陳代謝を行っていることが必要で、患者さんの体調が良好な状態にあることが重要なため、矯正治療前には体調面についてもお伺いさせていただきます。矯正装置で力をかけて歯を動かそうとすると、まず骨を溶かす細胞が現れ、続いて溶けた分と同じ量の骨を作る細胞が現れます。こうした細胞の新陳代謝がないと歯は動きません。いくら強い力をかけても、新陳代謝が滞っていると歯は動かないのです。矯正治療は若いうちに受けたほうが良いと言われるのも、若い人ほど新陳代謝が盛んだからでしょう。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正:全顎55万円〜、ハイブリット矯正(マウスピース型装置を用いた矯正+表側のワイヤー式矯正):104万5000円〜、表側のワイヤー式矯正/82万5000円~、リンガル矯正/全顎143万円程度
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。