中田 隆三 院長、中田 琢也 副院長の独自取材記事
なかた歯科クリニック
(神戸市西区/明石駅)
最終更新日:2023/12/28

明石駅からバスに乗車し、水谷2丁目で下車。そこから徒歩3分ほどの場所にある「なかた歯科クリニック」。太陽の光が差し込む明るい院内は、清潔に保たれクリーンな印象だ。「患者さんにとって最善の治療は何かを考えて、日々の診療を行っております」と、穏やかな口調で話してくれたのは院長の中田隆三先生。優しい笑顔が印象的な副院長の中田琢也先生は、東京と神戸を行き来しながら研鑽を積み、大学病院レベルの治療をクリニックでも提供したいと意欲を燃やしている。地域住民の幸せを最優先に考えている同院。その原動力がどこからくるのか、取材では治療におけるこだわりやスタッフとの連携、診療する上で大事にしていることなどを聞いた。
(取材日2023年11月29日)
地域住民の健康と人生を守りたいという気持ちで開業
このエリアに開業されたきっかけについて伺えますか。

【隆三院長】開業は1994年ですが、2007年にこちらに移転しました。以前の場所はバス停の目の前で人通りも多かったので、もう少し落ち着いた場所で地域の方たちと関わりたいと思い、この地に移りました。当時は土地開発がありこの地域が開け始めてきた頃でしたので、いろいろな世代の患者さんと関われることにとてもワクワクしました。開業当時はのんびりした印象のエリアでしたが、田舎から住宅街へと年々街並みが充実し、地域の方とも良い関係性を築けています。
これまでのご経歴をお聞かせください。
【隆三院長】神戸大学医学部附属病院の口腔外科に入局し、その後は関連病院に在籍していました。一般歯科ではなかなか経験しないような、外科的な治療を行ったり、麻酔科に在籍していたりと、幅広く研鑽を積んできました。
【琢也副院長】東京医科歯科大学を卒業した後、2年間は父と同じ神戸大学医学部附属病院の口腔外科に入局しました。外科的な分野を学んだ後、東京医科歯科大学に戻り、虫歯を専門とする「う蝕制御学分野」で4年間学ぶことを決意。きっかけは口腔外科に在籍中に、週に数回こちらで勤務していたのですが、一般歯科において、当時の自分の技術では納得できる治療を提供できないことにストレスを感じていたからです。もっと質の高い治療をしたいという思いで虫歯治療を専門的に学び、今は当時より細かい部分の治療ができていると思います。非常勤講師として年に数回大学病院でも学生指導にあたり、知識と技術をアップデートしています。
クリニックにはどのような患者さんが多くいらっしゃいますか。

【隆三院長】歯が痛い、腫れている、詰め物が取れた、親知らずを抜歯してほしいなどを理由に来られる方が多いです。初診ではそのような主訴で来院されるのですが、その後はメンテナンスとして定期的に受診いただけます。昔は患部を治療したらそれで終わりということが多かったのですが、今は患者さんの意識も変わってきています。実際にメンテナンスや予防歯科を目的として来られる方が3分の2くらいを占めていますね。歯科衛生士が歯ブラシ指導も入念に行い、予防が大事であるという意識づけも行っています。
丁寧な説明と安心・安全な治療をモットーに
治療におけるこだわりがあれば教えてください。

【隆三院長】安心・安全に配慮した治療を一番大事にしています。まずは、感染予防対策。ディスポーザブル製品の使用、徹底した滅菌、手が触れる場所にラッピング等により、院内感染が起きないようにしています。2つ目は全ユニットに生体情報モニターを設置していることです。基礎疾患がある方はもちろん、そうでない方も安心して治療に臨めます。3つ目はスムーズな病診連携。必要に応じて、病院歯科に紹介ができる体制を整えています。この3つを柱とし、安心して通っていただける環境をめざしています。
【琢也副院長】先進の治療ももちろん大事ですが、基本に忠実な治療を大事にしています。虫歯や歯周病治療など、すべてにおいて丁寧に治療することを心がけています。また、治療をするだけでなく、治療した状態を長くきれいに保つために毎月1度は衛生士に歯磨き指導をお願いしています。患者さん自身が口腔内に関心を持ってもらえたらうれしいですね。
患者さんと接する時に心がけていることがあれば教えてください。
【隆三院長】患者さんの話をしっかりと伺うようにし、忙しいからといってそれを怠らないよう気をつけています。信頼関係の構築を大切にし、何かあれば患者さんからもご意見をいただき、より良い治療が提供できるよう軌道修正する毎日です。
【琢也副院長】治療を行う前にはしっかり説明することを大事にしています。そこは患者さん自身が一番望んでいることだとも感じています。いろいろな患者さんがいらっしゃいますので、全員に同じ説明をするのではなく、一人ひとりに対して話すスピードや抑揚にも気を配っています。この方は丁寧に、この方は少しフランクにというように、患者さんごとに接し方も考えています。あとは治療中に、「痛くないですか?」というお声がけをしたり、患者さんの様子をしっかり見て治療したりしていますね。
スタッフさんとも良い連携が取れていると伺っています。

【琢也副院長】はい。日々の終礼のほかに、月に1回、月曜日の診療時間を少し短縮してミーティングを行っています。スタッフ内で順番を決め、自分たちがやってみたいことを発表してもらい、みんなで1時間ほどディスカッションをしていますよ。内容としては、歯石取りやクリーニングの際、患者さんが痛くないかを相互実習を通じて確認し合ったり、初診の方に治療方針をしっかり伝えるための資料をアップデートし、みんなで内容をチェックしたり、動画を見ながら患者さんによりわかりやすく伝えるための歯ブラシ指導を考えたり、というようなものです。チーム医療を大事にし、患者さんにとって最善の治療は何かを常にみんなで考えていますね。
患者ファーストのフィロソフィーを末永く大切に
診療する上で大事にされていることを教えてください。

【隆三院長】ある企業の経営者が掲げるフィロソフィーを参考にしています。そのフィロソフィーの1つに、人生や仕事の結果は、考え方、熱意、能力の3つの要素のかけ算で決まるというものがあります。熱意と能力は努力で積み上がりますが、考え方というのが非常に重要です。考え方とは生きる姿勢であり、方向性によって人生や仕事の結果が180度変わってきます。2つ目は、利他の心を判断基準にするというものです。われわれ医療人は自分たちだけのことを考えて判断するのではなく、地域の皆さんが幸せになるよう努めることが最も大切で、それを実践することがいい結果につながります。最後は「土俵の真ん中で相撲をとる」ということです。ぎりぎりのところで人のために何かやろうと思うのではなく、余裕のある状態で行うことが大事です。これらのフィロソフィーを実現することが、より地域の方々の幸せにつながると思っています。
クリニックの今後の展望について伺えますか。
【隆三院長】これまでと変わらず地域の皆さんの健康と人生を守りたいと思っています。ゆくゆくは副院長に継承することになると思いますが、これまでの考え方を引き継いでもらいたい気持ちと、新しく自分で作っていってほしいという思いがあります。
【琢也副院長】一個人としては、地域の方々により良い歯科治療を提供していきたいと思っています。自身が大学病院で学んできたことを地域にしっかり還元していきたいです。これまでの経験や知見を生かし、できる限り先進的な治療も取り入れ、大学病院レベルの治療がクリニックで実現できるようになれば、より皆さんの健康を守り続けられると思っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【隆三院長】これまでと変わらず今後も末永く一人でも多くの方をしっかりと診ていきたいと思っています。長年通っていただいている方で、通院が困難になってしまった場合には、ご自宅まで訪問歯科診療に伺いますのでご安心ください。入院中の患者さんは病院で口腔管理を受けることができますが、どうしても施設に入るタイミング等で口腔管理が行き届きにくくなってしまうこともありますので、病院や施設との連携を深め、これからも地域の皆さんが笑って過ごせる日常を守っていきたいです。
【琢也副院長】自分の歯を治療したり、自分の家族を診るのと同じように、今後も患者さんにより良い治療を提供できればと思っています。丁寧な説明と丁寧な治療はこれからも続けていきますので、何かお困り事がありましたらぜひご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/35万円~
※詳細はクリニックへお問い合わせください。