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「大丈夫だろう」は危険
子どもの外傷歯は早期治療が重要

ひまわり歯科クリニック 

(世田谷区/千歳船橋駅)

最終更新日:2024/10/18

ひまわり歯科クリニック  「大丈夫だろう」は危険 子どもの外傷歯は早期治療が重要 ひまわり歯科クリニック  「大丈夫だろう」は危険 子どもの外傷歯は早期治療が重要
  • 保険診療

外傷歯とは、転倒や衝突などによって歯がダメージを受けた状態。まだ歩行が安定しない小さい子どもに多く、放置すると歯が変色するリスクもある。歯をぶつけて位置が動いてしまったり、歯が折れる、歯の周囲から出血することもあるが、外傷歯の怖さは「これくらいなら大丈夫だろう」と放置すること。子どもの外傷歯治療に長年携わってきた「ひまわり歯科クリニック」の向山賢一郎院長は、外傷歯はとにかく早期治療が肝心だと語る。歯はダメージを受けてから、時間が経過してしまうと変色する、動揺がある場合は歯と歯茎の間から細菌に感染するリスクもあるそうだ。子どもの外傷歯を専門とし、歯の変色を研究してきた向山院長に、歯をケガしたときの受診の基準と放置するリスク、乳歯をケガをした場合の対応など、詳しく聞いた。

(取材日2023年12月15日/更新日2024年10月15日)

子どもが歯をぶつけたときはすぐに歯科医院へ。放置すると歯の変色のほか永久歯へ影響が出るリスクも

Qそもそも外傷歯とはどのような状態なのでしょうか?
A
ひまわり歯科クリニック  遊び心が詰まった広々としたキッズスペース

▲遊び心が詰まった広々としたキッズスペース

外傷歯とは、歯が転倒や衝突でダメージを受けた状態です。当クリニックでは、歯をぶつけて位置が動いてしまった、歯が揺れている、出血しているという相談が多いです。あとは、数日後に変色してきたというご相談もありますね。子どもの外傷歯は、走っていて転んだ、遊んでいるときに他の子が急に動いてぶつかってしまったなどのきっかけが多いです。動きが活発になってくる2~3歳くらいがピークですが、1歳前後でも家の中でぶつけてしまったというケースもあります。

Q生え替わりで抜ける乳歯も受診したほうが良いのでしょうか?
A
ひまわり歯科クリニック  子どもの治療中に親が近くで立ち会えるよう配慮する

▲子どもの治療中に親が近くで立ち会えるよう配慮する

ケガをしたのが乳歯でもきちんと治療しないと、次の歯に影響する可能性があります。例えば、乳歯がずれた状態で放置したり、傷があるのに治療しなかったりすると、永久歯がゆがんで生えてきてしまう場合もあるのです。見た目は自然ときれいに治っていったように見えていても、ぶつけた衝撃で歯茎の中にある永久歯がダメージを受けているときもあるので、適切に治療しなくてはいけません。また、乳歯の場合でも、歯に動揺がある状態で放置すると、歯と歯茎の間から細菌感染する場合もあります。

Q外傷歯と歯の変色の関係を教えてください。
A
ひまわり歯科クリニック  子どもにもモニターで自分の歯の状態をしっかり確認してもらう

▲子どもにもモニターで自分の歯の状態をしっかり確認してもらう

外傷による歯の変色は大きく2つに分けられます。1つは神経がダメージを受けて歯が黄色味を帯びてしまう状態。もう1つは、内出血によって歯が赤く変色した状態です。歯の中には神経が通っているのですが、ケガで血流が増えると赤く見えるため、歯が変色することがあります。歯の内出血が起きた場合は、早期に歯を固定して血流を抑制しなければいけません。あと、外傷歯は軽症だからと放置するのは避けてください、実は、重症なら皆さん病院へ行きますが、軽いと「大丈夫だろう」と放置してしまうので、軽症のほうが歯が変色してしまうことになりやすいのです。

Q歯の変色を防ぐ方法や治療法はありますか?
A
ひまわり歯科クリニック  院長が作成した資料をもとに、丁寧な説明を行う

▲院長が作成した資料をもとに、丁寧な説明を行う

内出血を原因とする歯の変色の場合は、時間の経過とともに自然治癒することもありますが、すべてのケースに当てはまるわけではありません。また、神経が原因で黄色く変色してしまった場合には歯の根の治療も必要になりますし、白い状態に戻すのも難しいので、変色しないように早めに受診してもらうのが大切です。歯をケガしたときの受診の基準は、歯を触ったときに揺れているか、歯の周囲から出血があるかになります。しかし、なかなかお子さんがケガをしたときにそこまで気が回らないと思いますので、わからなかったら受診してください。歯が変色してしまわないように早期受診することが大切です。

Q子どもの外傷歯ではどのような治療を行いますか?
A
ひまわり歯科クリニック  どんなケースでもすぐに相談してほしいと語る向山院長

▲どんなケースでもすぐに相談してほしいと語る向山院長

外傷歯で歯に動揺がある場合は、早く固定しなければいけません。固定の仕方は幅広くあるので、症状を診て治療法を決めます。具体的には、接着性レジンを用いる方法、歯と歯をワイヤーを使って固定する方法などがあります。歯が割れてしまった場合は、割れた部分を修復します。歯の神経が外に出てしまったときは、時間がたつと神経に菌がついて抜かなくてはならなくなる可能性もあります。しかし、神経が出た場合でも早期に受診していただければ、神経を抜かなくても済むこともあります。とにかく、子どもの外傷歯はどんなケースでも早期受診が重要ということです。

ドクターからのメッセージ

向山 賢一郎院長

繰り返しお伝えしているように、とにかく子どもの外傷歯では早期受診が鍵です。子どもが歯にケガをする場所やタイミングはさまざまなので、親御さんか保育園の先生など周囲の大人が受診させるかを判断することになるでしょう。しかし、どんなときでも、まずは子どもの傷を治すために必要なことを優先してください。「どうしたら良いかわからない」と思ったときは、1人で抱え込まずに誰かに相談しましょう。そして、受診するべきか迷ったときは「大丈夫だろう」と自己判断せずに、当クリニックに相談してくださいね。

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