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平山 麻記子 院長の独自取材記事

あおぞら歯科

(四街道市/四街道駅)

最終更新日:2022/10/03

平山麻記子院長 あおぞら歯科 main

「あおぞら歯科」は千葉県四街道市の四街道駅から徒歩約10分のところにある。院長の平山麻記子先生が2004年に開業して以来、地域に溶け込みながら診療を続けてきた。開業する以前から同地域で行っていた診療期間を加えれば、この地の患者を診続けて20年以上になるのだそう。その歴史を振り返るとき、平山院長は「患者に育てられてきた」と語る。その一言に、平山院長と地域住民との深い信頼関係が表れているようだ。愛情をもって診療する平山院長に開業の経緯や患者との印象深いエピソード、診療に対する想いを聞いた。

(取材日2019年6月19日)

子どものために決意した開業

先生が歯学部に進学するきっかけは何だったのでしょうか?

平山麻記子院長 あおぞら歯科1

はじめは、なんとなくなんです。資格を持っているほうが良いかなと思って歯科医師になることを決めました。今は、この道を選んで良かったんじゃないかと思っていますよ。大学卒業後、歯科医院に就職しましたが、口腔外科に興味が湧き、大学に戻り口腔外科に入局して多くのことを勉強させてもらいました。大学病院では口腔外科だけをしていたので週に3日ほど夜間診療の歯科医院で一般診療をしながら、忙しくても充実した毎日を過ごしてましたね(笑)。この時にお世話になった先生の教え、勉強、経験、一緒に学んだ仲間の存在が今の私を支えていると思います。

その後はどのようなご経験を積まれたのでしょうか?

大学病院には5年勤務していて、その後は結婚して子どもを2人授かったんです。それから2年くらい子育てに専念していたんですけど、やっぱりまた働きたくなって、この地域にあるクリニックで働かせてもらいました。そのときお世話になった先生がすごく良い方だったんです。子どもがまだ小さかったので、子どもの具合が悪くなったら仕事を急に休まざるを得ないこともあるんです。でも、そういう状況を理解してくださって、例えば2週間くらい休んでしまうことがあっても理解していただけました。たまたまそういう先生と巡り合ったから、子育てしながらでも働き続けられたと思います。結局そのクリニックでは7年間くらい働かせてもらいましたね。

開業に至るきっかけについて教えてください。

子どものためでもあります。子どもが大きくなって小学校に上がり、学童保育に4年ほどお世話になりました。子どもたちも成長してきて「お留守番できるから学童に行かなくていい?」って言われたんですよ(笑)。そんなこと言われても困ってしまいますよね。その頃、ちょうど近所でこの場所が空いていたのを見かけたんです。それで思い切って開業するのも良いかなと考えるようになりました。そうすれば自宅も職場も近くなって、子育てと仕事の両立ができるかなと思いましたね。あおぞら歯科というネーミングも子どもが考えてくれました(笑)。

クリニックの先生からは反対されなかったのですか?

平山麻記子院長 あおぞら歯科2

勤務先の院長先生に相談したら快く応援してくれました。この開業場所も見に来てくれたり、歯科医師会の先生のところに一緒にあいさつに行ってくれたり、私の担当していた患者さんに「今度、開業するから行ってあげてね」とも言ってくれました。とてもうれしかったですね。今でもいろいろ気にかけてくださり感謝です。

診療に対する考え方は子育てによって大きく変化

診療で心がけていることを教えてください。

平山麻記子院長 あおぞら歯科3

丁寧に治療するというのは大事にしています。そして、家族単位で診る、ということも大事にしてます。もう15年にわたって、こちらで診療していますので、患者さんの家族全員が通ってくれている方も多いんですよ。だから、ある患者さんが来たら、その人の診療をするんですが、プラスアルファでそのご家族も気にかけます。例えばお子さんが来たら「お父さんどうしてる?」って聞いたり、ご夫婦のうち旦那さんが来たら「こないだ奥さんの歯を治療したけど、問題なさそう?」って話しかけたり。そしたら「歯が痛いって言ってた」とか「大丈夫だよ」とかいう返事がきて、家族全体のこともなんとなくわかりますよね。

ご出産を経験されて変わったことはありますか?

独身のときと結婚して子どもができたときでは、少し違ってきましたね。子育て中のお母さんと話す際、若い時は杓子定規的なことを言ってたような気がします。でも、若い頃に言っていたような「あれもこれも頑張る」といったものが、実際に子育てを経験すると「100%は頑張れない」ってことがよくわかってきました。だから今では、私が経験したことを1つずつ提案してみて「とりあえずこれだけやってみて」と言ってます。初めから100%を要求することもないし、できるとも思っていないので。自分がそうでしたからね。その分、何か1つでもできたことがあれば、大人でも子どもでもたくさん褒めるんですよ。逆にできていなくても、その人なりに頑張ってくれたのかもしれないので、前回との違いに気づいてそこを褒めるようにしています。治療に前向きになってほしいですからね。

人によっては思うように治療が進まないこともありますよね。

平山麻記子院長 あおぞら歯科4

患者さんの中には、歯医者さんが怖くてなかなか来れず、歯が抜けてしまってたり、たくさん虫歯があったりしていて「もっと早く来てほしかった」と感じる人もいらっしゃいます。そういう人でも、まずはここに来たことを褒めるようにしているんですよ。そんな状態のお口の中を見せることは、生活習慣とかを指摘されそうで、患者さんにとってすごく勇気がいることだと思うんです。だから「時間はかかるかもしれないけど、ここから一緒に頑張ろう」と言って治療を始めるんです。歯がきれいになってくると、食事も進むし笑顔も出てくるでしょう。それで患者さんに以前の写真を見せて違いを褒めると、また治療を頑張ってくれるんです。そういう時には、患者さんに「私が治したんじゃなくてお手伝いしただけで、ご自分の力でここまできたんですよ」と伝えています。

「患者に育てられている」、地域に愛されるクリニック

お話を聞いていると、患者さんとの深い信頼関係を感じますね。

平山麻記子院長 あおぞら歯科5

そうかもしれないですね。でも、私が患者さんにしてもらうことも多いと思いますよ。例えばここの周りでは家庭菜園をやっている患者さんも多くて、野菜のおすそわけをいただくことがあります。診療が終わって車に乗ろうとしたら、大量のナスが置いてあったり、家に帰ったら玄関にトウモロコシがあったり(笑)。あと、クリニックのドアが調子悪くなったときに、患者さんが直してくれたり、ヤモリが出たら追い出してくれたり……。患者さん皆さんに、とても良くしてもらっていると思います。

患者さんが通いやすいよう、院内環境にも配慮されておられますね。

陽光はなるべく遮らないようにしております。自然の光で院内を明るくすることでクリニック本来の温かみを感じていただければと思います。患者さんが作られた造形物なども院内に飾らせていただき、患者さんとの距離がなるべく近いクリニックをめざしております。また、今は感染症の対策をどのように講じているのかが、クリニックに通う上で重要な部分となってきていますね。だからこそ、院内換気、消毒の徹底や、飛沫感染を防止するためのシート等を設置し、少しでも安心して通える環境作りを意識しております。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

平山麻記子院長 あおぞら歯科6

私が小さい頃は、歯が悪くても命に特別関わらないと考えられていましたが、最近では、歯が全身に影響を与える可能性が指摘されています。それに以前は「歯科医院は歯が痛くなってから行くもの」って思われていましたが、今は「痛くなる前に行く場所」という時代になってきましたよね。小さい頃からしっかりケアしていれば、大人になっても虫歯の予防をし続けられます。だから、痛くないときから通ってもらって「今日も虫歯はなかったね」って言いながら帰ってもらうのが一番良いのではないでしょうか。患者さんにとって、私は「歯医者」って感じがしないらしいので、何かあれば一緒に頑張ろうって感じで取り組んでいければいいなと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/検査:3万円、矯正:30万円~
ホームホワイトニング:片顎1万5000円~
インプラント:20万円~
セラミック:8万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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