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河合正孝 院長の独自取材記事

カワイ眼科医院

(藤沢市/藤沢駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR・小田急・江ノ電藤沢駅から徒歩3分。美容院やカフェが立ち並ぶ通り沿いに、コンクリート打ちっぱなしのモダンな外観の医療ビルがある。その1階にある「カワイ眼科医院」は、今年の10月1日で開業からちょうど10年を迎えた。院長の河合正孝先生は、慶應義塾大学医学部卒業後、同大医学部眼科学教室に入局。その後関連病院に勤務したのち、眼科専門医の資格を取得。同大病院に助手として戻り、角膜専門外来を担当、研修医の指導も務めた。診療のモットーは「目で見える分かりやすい医療の提供」であり、最新機器による検査画像をモニターに映しながら、患者に丁寧に説明する。わかりやすい診療を駅近で受けられるとあって、クチコミで来院する患者も多い。河合先生は優しい話し方が印象的で、インタビューにも気さくに同院での診療や今後の展望を語ってくれた。
(取材日2014年10月8日)

専門の角膜から一般の眼科診療まで、豊富な経験を持つ

角膜を専門に研究されてきたそうですね。

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角膜の研究は研修医時代から始まって、つい2年前までは慶應義塾大学病院の角膜治療の専門外来も担当していました。研修医時代は、研究や診療以外の雑務も非常に多く、睡眠時間は短い時には3〜4時間ほど。それも病院のどこかで寝るといった日々でしたね。その後、日野市立総合病院、足利赤十字病院に勤務しましたが、ドクターの数も限られているので担当は分けず、一般の眼科診療すべてを行っていました。角膜を専門に治療するようになったのは、大学病院に戻ってから。角膜治療では、一般の診療所では治療が難しい重症の角膜疾患や、やけど、アルカリ外傷の方の診療、角膜移植の手術と術後の患者さんのフォローアップなどを行っていました。現在、当院は同大病院の提携協力医療機関として、大学病院で治療を受けた患者さんのフォローも行っています。

クリニックの内装でこだわった点はありますか?

ベビーカーや車いすでも入りやすいように、段差をなくすなどバリアフリーには気を使いました。デザイン面では、より快適な空間になるよう義母のアドバイスを取り入れて、壁にレリーフを入れたり、受付カウンターを大理石製にしたりしています。また内装ではないのですが、患者さんの待ち時間軽減のために、電子カルテとレセコン(診療報酬明細書を作成するコンピューター)を導入しています。昔の紙カルテと比べて、はるかに時間が短縮されています。

患者層に特徴はありますか?

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一般的に、眼科は高齢の患者さんが多いのですが、当院の患者さんの平均年齢は30代と若いです。おそらく駅に近く、平日は20時まで、土日も診療も行っているので、働いている方も来院しやすいのだと思います。診療の内容としては、急性の結膜炎や、コンタクトレンズの相談など比較的軽い病気が多いです。また藤沢は「湘南」という土地の名前に憧れて転入してくる若い人が多く、少子化の中で珍しく子どもが増えている地域なんです。公立小学校でも収容が難しいくらいだそうですよ。ですからお子さんも多く来院しますね。開業するまで藤沢に縁はなかったのですが、住民の方たちと実際に接してみると、おおらかで知的水準、生活水準の高い方が多いな、という印象を受けました。

目で見える、分かりやすい医療の提供

診療で心がけていることを教えてください。

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患者さんに自分の病気についてよく知ってもらうことですね。以前に来院された患者さんで、ある大学病院で網膜の手術を受けた方がいました。その方は初診の時に「私は黄斑変性です」とおっしゃいました。ところが実際に目を診てみたら「黄斑上膜」という病気で、紹介状にもそう書いてある。その方は自分が黄斑変性だと思い込んでいたんですね。黄斑変性は失明することもある病気ですから、その方は本当に心配をして患者の会にも出席し、失明後の生活についてまで考えていたのだそうです。しかし黄斑上膜は黄斑変性と比べれば軽い病気で、失明するようなことはまずありえません。手術を受けているわけですから、当然ドクターから病気の説明を受けていたはずなのですが、このような思い違いが起こってしまったのです。この方に限らず、自分の病気をよく知らない患者さんは決して少なくありません。ですからまず患者さんには自分の病気を知ってもらい、現在の病状、どのような治療法があるのか、ということを知ってもらうよう心がけています。患者さんに説明をする時は、画像ファイリングシステムを使って、検査結果の画像や説明用の資料を診察室のモニターに映し、目で見てわかるようにしています。

OCT(光干渉断層計)を導入しているそうですね?

当院では7年前にOCTを導入しました。その性能にもランクがあるのですが、最も高性能なものを置いています。導入にあたって何種類か試してみたのですが、画質のレベルがあまりにも違っていて、いい機械を見てしまった後ではそれ以外を置く気にはなれませんでした。購入した当時、慶應義塾大学の網膜の先生から「うちの病院にほしい」と言われたりもしました。OCTは網膜を三次元で検査することができる機械で、その画像も診察室のコンピューターに瞬時に送られてくるので、すぐに患者さんに結果を見せながら説明することができます。実際に画像をお見せしながら説明すると、多くの患者さんが喜んでくださいますね。例えば緑内障ですと、5年、10年と長い期間をかけて徐々に悪化していくので、患者さんは自分が悪くなっている実感があまりわきません。このため薬や通院を途中でやめてしまう方もいるんです。画像をお見せしながら説明すると、現在の状態を実感できるので、治療を継続するモチベーションに繋がっているようです。

印象に残っている患者さんはいらっしゃいますか?

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大学病院の時の、原因不明の角膜の病気で、両目とも失明してしまった患者さんのことがとても記憶に残っています。最初研修医の時に担当し、その後助手として戻って来た時に角膜の専門医として担当した方でした。その方はとても前向きな方で、もともとは主婦だったのですが、全盲になってからマラソンの選手になったんです。テレビでも話題になったことがある方なんですよ。失明してしまうと精神的にも落ち込む方が多いのですが、その方はかえってアクティブになりました。難しいことですが、他の患者さんも、その方のような前向きな人生へと導くことができたら、医師として本当にすばらしいことですね。「こんな方もいるんですよ」とお伝えしながら、そうできればと思っています。

医療ビル全体で連携し、地域医療に貢献したい

そもそも河合先生が、医師を目指そうと思われたのはなぜでしょうか?

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中学受験から始まって、よりハイレベルな場所を目指しているうちに、最終的な受験の目標の一つであった慶應義塾大学医学部に進学することになりました。ですから実は医師になる道は大学に入ってから始まったんです。眼科を選んだのは、学生の時に、内科や外科など各科を全部経験するのですが、その中でも眼科の手術に興味を覚えたからでした。外科の手術は、肉眼で手術するのですが、眼科は顕微鏡で見ながらピンセットを使って手術を行います。もともと細かい作業は嫌いではなかったのと、その時感じた探究心から眼科医の道に進み、今に至ります。

休日はどのように過ごされますか?

子どもたちが2人いて、小学生くらいまでは一緒に遊んだり、家族で出かけたりしていました。今は子どもたちも大きくなったので、ここ1、2年でテニスと釣りとゴルフを始めたんですよ。やはり自分の年齢を考えると、健康のためにもそろそろ体を動かした方がいいかなと。1番好きなのは釣りですね。自宅が品川なので、釣りをする時はひとりで多摩川に出かけて釣りを楽しんでいます。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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当院は今年の10月1日で、開業して10年が経ちました。ここの土地は妻の実家が所有していたもので、開業するにあたり、医療ビルを建てようということになったんです。現在、ビルには眼科以外に皮膚科、耳鼻科、胃腸科が入っています。その先生方は大学時代の先輩や、知人から紹介してもらった方で、私自身がお願いして集まってくださいました。今まで皆さんそれぞれ忙しく、互いに患者さんの紹介をすることはあっても、基本的には個々で活動してきました。けれどもせっかくいろいろな科が集まっているわけですから、これからはより連携を深めて、合同で病気の説明会を開くなどしたいですね。そうして地域の皆さんに健康についての啓発活動をしていけたらと思っています。

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