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能智 崇徳 院長の独自取材記事

駅前歯科医院

(東温市/横河原駅)

最終更新日:2024/08/15

能智崇徳院長 駅前歯科医院 main

「駅前歯科医院」の名のとおり、伊予鉄道横河原線の横河原駅から歩いてすぐ。1989年の開業以来、地域の人々に寄り添う歯科医院だ。前院長の能智星悟(のうち・せいご)先生の後を継ぎ、2023年8月より能智崇徳(のうち・たかのり)先生が新院長に就任。東京での診療経験を生かし、一般歯科、小児歯科から、インプラント治療、ホワイトニングまで幅広い診療を手がけ、患者のニーズに応えている。今回はそんな能智院長に、長年親しまれてきた地域の歯科医院を継承するにあたっての心構えや、患者と接する際の心がけや力を入れている治療など、歯科医療にかける想いをたっぷりと聞いた。

(取材日2024年6月26日)

子どもから高齢者まで、年代に合わせた口腔ケアに注力

歯科医師になったきっかけを教えてください。

能智崇徳院長 駅前歯科医院1

父が駅前歯科医院を開いたのが1989年。私は1988年生まれですから、物心ついた頃から歯科医師という職業を身近に感じていました。ただ、子どもの頃は歯科医師になるつもりはなかったんです。青山学院大学理工学部に進み、大学、大学院で生体情報工学の研究に励んでいました。しかし、就職活動の時期になり、今後の進路を検討する中でなかなか今研究していることが将来にうまく結びつかない感覚があって。そこで初めて歯科医師として働くことを考えました。父に相談したとき、電話口でうれしそうに応えてくれたことを今もよく覚えています。

院長に就任されるまでの経緯を教えてください。

大学院を卒業後、日本歯科大学に編入し、大学病院で研修医として経験を積みました。当時の初期研修プログラムで郊外と都心にある2つのクリニックで研修をさせてもらったのですが、そのうちの郊外にある西砂歯科医院に就職しました。というのも、歯科医師になった頃からいずれは故郷に戻ることを想定していたので、東京でも少し都心から離れた郊外で、さまざまな年齢層の患者さんを診たいという思いがあったんです。2019年4月より常勤として西砂歯科医院に勤務していたのですが、2023年8月に父が亡くなり、急きょ継承することになりました。当初は東京と愛媛を行き来しながら診療を行っていましたが、2024年3月に西砂歯科医院を退職し、4月より駅前歯科医院での診療を本格的にスタートしました。妻が東京にいるため、現在も二拠点生活を送っています。

東京での経験を生かして、どういった治療を地域に展開していきたいですか。

能智崇徳院長 駅前歯科医院2

お子さんからご高齢の方まで、幅広い世代の悩みや症状に応じた歯科治療を提案していきたいと考えています。現在はご高齢の患者さんの割合が多いのですが、今後はお子さんや学生さん、20代〜40代の子育て世代、働き盛りの方にも来ていただけるようなクリニックにしていきたいと思っています。特に私と同世代の30代の方には、ご自身のお口のことはもちろん、お子さんの歯や歯並びの相談などにも気軽に来ていただきたいですね。私は地元の北吉井小学校の出身なのですが、こちらに帰ってきてから同級生が子どもを連れてきてくれました。私がいることで、歯科へのハードルが下がって来やすくなったと言っていただけたらうれしいです。

患者の人となりを考え、本当に必要な治療を

診療の際に心がけていることは?

能智崇徳院長 駅前歯科医院3

なるべく患者さんを全体的に診ることを心がけています。虫歯なら虫歯だけ、入れ歯なら入れ歯だけではなく、その人となりを考えながら対応することに努めていきたいと思っていますが、まだまだ難しさを感じています。当院のある横河原は、患者さんもご年配の方が多いので、どちらかというと予防意識があまり根づいていなくて、悪くなってから来られる方が多いのかなという印象です。残っている歯がわずかだったり、歯周病が進行して歯を支える骨が溶けてしまっていたり、かなり悪い状態の患者さんもいらっしゃいます。ですが、ご高齢の患者さんは、そこまでお金と時間をかけて、負担のかかる治療を頑張れないわけですよね。ただ症状を改善しましょうという一律の治療ではなく、患者さんの要望や考えをくんだ上で、その人に本当に必要な治療をしなければいけない。だから人となりを考えることを大切にしているんです。

こちらで本格的に診療を始めたことで、お気づきになったことはありますか?

東京との違いで驚いたのは、こちらは90代の患者さんが結構いらっしゃること。総入れ歯という方も多いのですが、入れ歯が合わなくなっていても、作り直しを望まれる方はあまりいません。東京時代とはまた違う壁にぶつかっていて。歯科医師として勧めたい治療と、患者さんの想いとのすり合わせをしっかり考えていく必要を感じています。また父が行っていた訪問歯科診療を現在お休みしているのですが、今後考える必要は感じています。なるべく施設ではなく住み慣れた自宅で過ごしたいという方も多いですからね。

子どもの診療に関してはどういったことを大切にしていますか。

能智崇徳院長 駅前歯科医院4

無理矢理の治療はしないということです。いきなり診療台に上がってもらうことはせず、まずは場所や道具に少しずつ慣れてもらうところから始めるようにしています。子どもはだいたい2歳頃から自我が芽生え、3歳頃からコミュニケーションが取れるといわれています。その時期にもし歯医者がトラウマになるようなことが起こったら、大人になっても歯科への不安や恐怖はなかなか拭えません。子どもの頃のトラウマが原因で歯科恐怖症になってしまう人もいるほどです。ですから、しっかりご本人に説明をして、理解した上で治療に臨んでもらう、一緒に頑張って壁を乗り越えていこうという姿勢を大切にしています。

歯科医師と患者の関係性を飛び越えていきたい

今後の展望についてお聞かせください。

能智崇徳院長 駅前歯科医院5

お子さんの歯並びを気にされる親御さんが増えていますので、今後は小児矯正にも力を入れていきたいと考えています。比較的軽度な症例なら自院でも対応できるようにしたいですし、難しい症例は信頼する専門の先生に紹介するという流れを作っていきたいですね。無理に自分で全部抱えてしまうのではなく、専門は専門の先生にお願いすることが患者さんのためでもありますから。地域のかかりつけ歯科医院として、お子さんの成長をともに見守り、予防に努めながら何かあったときにはいち早く対応できるようにしていきたいと考えています。

お忙しい日々だと思いますが、休日の楽しみはどんなことでしょうか。

結構酒飲みなんです(笑)。お酒は外に飲みに行くことが多くて、中でも店員さんと距離が近いお店が好きですね。学生時代、東京の居酒屋でアルバイトをしていた時、常連さんに顔を覚えてもらって仲良くさせてもらえたことがうれしくて。今は逆に客として店員さんとのおしゃべりを楽しんでいます。アルバイトでは店長に気遣いや接遇面を教えてもらったのですが、それが現在にもつながっています。きちんと対応するのはもちろん大事ですが、うまくその人に合わせて対応できるようにということですね。

居酒屋でのアルバイトでの経験が歯科医師としても役立っているのですね。

そうですね。それこそ東京で働いてるときには、居酒屋の店員さんみたいなノリでしゃべる先生もいたんですよ。その話し方が、その患者さんには合っているということもありますし、話し方一つで患者さんから引き出せる情報も変わってきます。打ち解けることで話せることも増えると思うので、患者と先生の間柄を飛び越えていきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

能智崇徳院長 駅前歯科医院6

口の中はご自身では見えない所が多いので、自覚症状がなくても実は……ということが多いんです。歯は一度削ってしまうと元に戻りませんから、そうなる前に来ていただくのが一番です。虫歯でも歯周病でも、進行してしまってから治療するとなると、お金も時間もかかりますし、身体的負担も大きくなります。ですから、少なくとも年に1回は定期検診を受けていただきたいと思います。私自身、まだまだ勉強中です。診療の中で患者さんから教えてもらうこと、刺激をいただくこともたくさんあります。精一杯対応させていただきますので、どうぞ気になること、不安に思うことがありましたら、お気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/30万円~、セラミッククラウン/5万円~、ホワイトニング/8000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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