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鈴木 高佳 先生の独自取材記事

医療法人慶恭会 逗子駅前鈴木眼科医院 

(逗子市/逗子駅)

最終更新日:2020/04/07

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逗子駅前に位置する「逗子駅前鈴木眼科医院」は10年前に開業し、地域住民に親しまれているクリニックだ。「ここは最初のチャレンジの場所で、思い入れも深いですね」と語るのは、鈴木高佳先生。母で眼科医の慶子院長とともに、開業当初から運営に携わってきた。高佳先生は現在、グループとして神奈川県内に4院を展開し、時代を見据えたより新しい形の眼科診療を提供している行動派ドクターだ。一方で、診療では「患者の話をよく聞くこと」を基本姿勢とし、優しくわかりやすい言葉で語りかける。また勤務するドクターやスタッフとのコミュニケーションも大切にし、常にその声に耳を傾けている。先見性に富み、チャレンジを続ける高佳先生に地元である逗子への思い、そして高齢化社会を迎える中での今後の展望などを語ってもらった。
(取材日2015年12月22日)

従来にはない、患者がリラックスできる空間づくりをめざして

最初に、開業の経緯を教えていただけますか?

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もともとは逗子のなぎさ通りに耳鼻科医の父と、眼科医の母が「鈴木耳鼻科眼科医院」というクリニックを開業していたのですが、10年前に眼科が独立する形で、駅前で交通の便の良い当地に移り、「逗子駅前鈴木眼科医院」として開業しました。ちょうどその頃、私も本格的にクリニックの運営に関わり始めたところで、内装のデザインをはじめ、従来の診療所のイメージとは違うものにしたいという思いがありました。ここは面積があまり広くなく、当初は従来のオーソドックスな診療所のデザイン案もあったのですが、葉山在住の建築家さんの独創的な案に驚かされて、デザインをお願いしたんです。機能性を十分ディスカッションした上で、患者さんが入りやすく、リラックスできる空間をデザインしていただきました。診療所や病院にありがちな緊張感を、患者さんに極力感じさせない空間づくりというのは、その後に開業した他のクリニックに通じるところでもありますね。

各スペースに仕切りのない、フルオープンのデザインは斬新ですね。

私が修行をしていた函館の藤岡眼科病院ですとか、小田原の佐伯眼科クリニックが、待合室と診察室が一体になっている形だったんです。どちらももっと規模の大きな病院なのですが、それに近い形ではありますね。狭いテナント物件でしたから、壁で区切る一つ一つのスペースが本当に狭くなってしまいますので、スペースを有効に使えてスタッフの動線を良くするという意味でもオープンなクリニックになりました。椅子に座って待ちながら、どんな医師が診てくれるのかわかりますし、すぐに検査にも入れますから、このスタイルで診療していてクレームやトラブルといったことはありませんね。もちろん先天的な、あるいは遺伝的な目の病気が見つかるなどして、深刻なお話しをしなければいけない場合もありますから、その時はドアのある別室でお話をさせていただいています。

どのような患者さんが多くいらっしゃいますか?

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逗子は65歳以上の高齢者の人口比率が神奈川県で1番高い地域ですから、ご高齢の患者さんは多いですね。白内障や緑内障のほか、高血圧や動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病に伴う症状で来院される方は多いです。ただ他のクリニックと比べてデザインが特徴的ですので、お子さんを連れた若いファミリー層の方たちには入りやすいようで、多くいらしていますね。コンタクトレンズの処方もしていますから、そちらの患者さんもよくいらっしゃいますよ。また母が今も週に半日、診察しているのですが、古くからの患者さんは母の診察を希望しますね。人気枠なんですよ。母は何十年という付き合いの患者さんがいて、小さい頃から診ていた子どもたちが、今ではお子さんやお孫さんを連れていらっしゃっていますね。

高度な診療技術を学び、先進の医療を積極的に導入

クリニックにはどのような機器を導入していますか?

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我々のグループでは、すべてのクリニックでOCT(光干渉断層計)を導入していて、当院も例外ではありません。OCTは患者さんの負担も非常に少なく、診断価値も高い網膜の検査機器で、緑内障や加齢黄斑変性症の早期発見・診断に有効です。最近ではクリニックでもOCTを置いているところが多くなりましたが、当院ではかなり早い時期から導入していて力を入れてきた分野になります。その他にも自動視野計など、一通りの機器を備えていますよ。

先生が得意とされる診療について教えていただけますか?

勤務医時代、特に眼科の外科手術を学びたいと考え、まず横浜市立大学附属病院の関連病院である藤岡眼科病院や佐伯眼科クリニックで白内障手術の経験を積みました。その後、角膜手術を多く行っていた東京歯科大学の市川総合病院で角膜疾患の診断・治療に携わり、東京歯科大学水道橋病院眼科ではレーシックをはじめとする屈折矯正手術、日帰り白内障手術などを専門に行っていました。そうして手術の経験を十分に積んだ後、総合病院の眼科での診療を経験したいと考え、再び横浜市立大学附属病院に戻ったんです。関連の国際親善病院で外科部長を務め、加齢黄斑変性の光線力学的療法、多焦点眼内レンズなど新しい治療を県内でも早くに手がけたほか、網膜剥離の手術、糖尿病網膜症などの網膜硝子体疾患に対して25ゲージ小切開硝子体手術を開始したり、県内で大学病院以外では初めて加齢黄斑変性に対して、内科的治療(抗血管内皮増殖因子硝子体注射療法)も導入するなど、内容の濃い日々でしたね。多くの著名な先生方と出会い、その哲学や先端の医療を学ばせていただけたことは私の財産です。

複数のクリニックを運営されていますが、こちらのクリニックの運営で心がけていることはありますか?

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当院では、ほぼ毎日、曜日によって診察を担当する医師が異なるので、各曜日の担当の先生とコミュニケーションを取るよう特に意識しています。それぞれの先生に固定の患者さんが付いているような状態なので、先生方の要望をくみ取るよう努力していますね。先生方とはメールや電話で連絡を取り合ったり、スタッフからは診察の状況や雰囲気、それから先生方が困っていることや、何か改善点などはないかといったことを聞くようにしています。今後はミーティングなどの時間を設けられるようにしていけたらと考えています。また私自身が診察する時は、これはどこで診察する場合でも同じなのですが、可能な限り時間をかけて患者さんの話を聞くように心がけていますね。

患者には、現代におけるベストな診療を提供したい

プライベートではどのように過ごされていますか?

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複数の眼科クリニックを開業し、行ったり来たりしていますから、忙しいことは忙しいですが、日曜日は休みでのんびりしているんですよ。趣味は、以前からギターをやっていて昔はバンドも組んでいました。ただ、50歳までは無趣味で仕事に集中したいですね。その後またバンドでも組みたいと思っています。

逗子は地元でもありますが、地域とのつながりも深いのでしょうか?

地域での取り組みとしては、小学校の校医を3校務めています。また、2015年の春から私の母校である聖マリア小学校で、目の健診をさせていただいています。私の担任だった先生が今は校長先生になっていて、行くとお話できてとても楽しいんですよ。当院は、規模としては関連のクリニックの中では1番小さいのですが、最初にチャレンジした思い入れの深いクリニックで、オリジナルの場所なんです。地元ですから知っている人も多いですし、幼なじみが子どもを連れて診察に来てくれたり、同級生のお父さんお母さんもたくさんいらっしゃるので、ここに来るとほっとしますね。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

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当院の開業から10年が経過し、他のクリニックを開業していく中で多くを学び、よりベストなやり方を見つけることができました。われわれのグループは逗子から始まりましたが、これまで蓄積したノウハウを、今度は逗子のほうに還元したいですね。われわれのクリニックに来てくださる患者さんには、現代のベストな眼科診療を提供したいと思っています。また、おそらく日本は世界で初めて超高齢化社会が到来します。たくさんの人に低コストで良い医療を行き渡らせるにはどうすればいいか。克服できるのかわかりませんが、克服しなければ国は潰れてしまいます。さらにその後は世界的に、何十倍というボリュームで高齢化社会になるでしょう。そうした全体の流れの中での小さな一歩だとしても、時代に合ったやり方を考えていきたいですね。私は開業医である町医者の両親を見ながら育ちましたから、多分「町医者の未来形」というものを追い求めているのだと思います。今は各専門分野の先生が個々に開業していますが、地域全体で協力できるような町医者の形にしていきたいですね。どこまでやれるかわかりませんが、仲間を見つけて少しずつ動かしていければと思っています。

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