筒井 研一 院長の独自取材記事
あおい歯科・こども歯科
(名古屋市緑区/徳重駅)
最終更新日:2023/08/29
白い外壁にブルーの歯のイラストが印象的な「あおい歯科・こども歯科」は、名古屋市営地下鉄桜通線・徳重駅から車で7分、緑区の住宅地に2005年開業した。院内は、照明や椅子などメルヘンチックな雰囲気の待合室、パステルカラーが配色された診療室と、歯科が苦手な子どもでもリラックスできるように配慮されている。同院では一般歯科・小児歯科・歯科口腔外科・予防歯科と幅広い診療を提供しているが、筒井研一院長自身は矯正歯科が専門分野。現在も患者の約半数は、矯正の患者だという。矯正というとケアの大変さや費用面などで、ためらう人もいるかもしれないが「できるだけ患者さんに負担をかけない診療を心がけています」と筒井院長は語る。同院の矯正や診療への思いについて筒井院長に話を聞いた。
(取材日2022年4月21日)
小児歯科矯正がメインの心やすらぐ院内スペース
開業されて15年以上たつそうですが、かわいらしい院内ですね。
待合室は開業当初から変えておらず、イギリスの歴史ある陶磁器メーカーのコレクションをイメージした淡いブルーとホワイトを取り入れています。全体的に清潔感が出るようにしようと業者さんと丁寧に話し合って決めました。照明や飾る絵については自分で選びました。でも、外観や診療室は、その後一部リフォームしています。診療室にある3台の診療ユニットは、それぞれピンク、イエロー、ブルーと色を変えているので、併せて柱の色もピンク、イエロー、ブルーに配色しました。壁紙も張り替えましたが、その壁にはお子さんに親しんでいただけるように、スタッフがキャラクターの絵を貼りつけたりしてくれています。
クリニック名は「あおい歯科・こども歯科」ですが、やはり子どもの患者さんが多いのですか?
一般歯科や予防歯科はもちろん、歯列矯正や口腔外科も診療しているので、いろんな世代の方に来ていただいています。中でもお子さんが一番多いですね。もともと矯正を専門としてきましたので、当院でも半数近くの方は矯正を目的に通っていらっしゃいます。開業して年数もたちますので、お子さんの頃から通われる成人の患者さんもいます。身近なかかりつけとして来ていただけるとうれしいですね。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、何か変化したことはありますか?
当院は、矯正やメンテナンスなど、定期的に通院する患者さんが中心なので、以前と変わらずに来ていただいています。ただ、患者さんには変化はありませんが、こちら側の感染症対策は変わりました。冬でもドアを開けるなど換気に気をつけていますし、受付には検温センサーと消毒液のディスペンサーを設置しました。スタッフもフェイスマスクや二重にグローブをつけて配慮しています。使用する器具の滅菌は以前から気をつけていますが、通ってくださる方に安心してもらえるよう、より徹底的にと考えています。
小児から大人まで、増える続ける矯正のニーズに応える
矯正を希望する患者さんが増えてきているそうですね。
私は近隣の小学校の歯科検診を担当しているのですが、以前に比べて矯正をしているお子さんが増えてきている印象を受けます。高学年になると半数まではいかなくても、それに近いこともあります。事前のアンケート調査でも、矯正しているかどうかを問う項目があるくらいですから。やはり同じクラスの友達が矯正を始めると、自分の歯にも関心を持つようになるのだと思います。また矯正の場合、お子さんの付き添いで来られていた親御さんが、「自分も」と矯正を始められるケースも多いようです。
小児矯正のタイミングとメリットを教えてください。
矯正のタイミングはお子さんによって違いますので、一度診察した上でいつ開始したらいいのかをご提案しています。当院では、顎が発達し、乳歯から永久歯に生え替わる第1期に取り外し式の装置を使って顎などを広げるための矯正を行い、永久歯が生えそろった第2期にブラケットなどの装置を使った歯列矯正に入ります。小児矯正のメリットは、成長を利用するので抜歯や外科手術のリスクが少なく、ブラケットを装着する期間が成人より少なく済むことです。そして、左右の顎や噛み合わせのバランスにもアプローチするため、機能的にも審美的にも意味があります。ただし、症例によっては再矯正が必要となったり、期間が長くなったりすることがあるので、その点についてはご承知おきください。
矯正にやりがいを感じていらっしゃるのですね。
ほかの歯科治療と違いかかる期間も長いので大変なところもありますが、矯正ならではの面白さがあります。例えば、義歯やかぶせ物の治療は、きちんと型を採ってきれいに仕上げるという、どちらかといえばプラモデルのような工作的な要素があると思うんです。でも、矯正は、ある歯に力をかけていったら、体に備わっている機能を利用して、自然に歯の位置を変えることができます。ここに力をこう加えていったら、こうなるだろうと予測しながら進めていくことが自分にとっては興味深いところだと思っています。きっかけはもう忘れましたが、開業するまでずっと矯正歯科を専門に勤務してきたのには、そういう理由があったかもしれません。
患者に負担をかけず、かゆい所だけに手が届く診療を
治療する上で、心がけていることを教えてください。
当院は定期的なケアで通院する方が中心ですが、やはり歯や歯茎の痛みなどの急な症状でいらっしゃる方もみえます。そんな方のために木曜・日曜以外は、午後8時まで診療を受けつけています。またそのような患者さんは痛みがある上に初診であることも多いので、なるべく緊張させないように心がけています。そして、治療についても患者さんが何を一番求めているかをよく聞くこと。痛いところがあったら、まず痛みを取ることを優先します。治療もなるべく痛くないように配慮し、治療方針や費用の説明をきちんとして、患者さんに負担がかからないような診療を心がけています。
休日はどのように過ごしていらっしゃいますか?
仕事関連の用事もあって忙しくしていることが多いのですが、もともと家の中でじっとしているのが苦手なので、趣味は多いです。週に1度は、時間を決めてジムにも通っています。あとは気分転換に庭いじりをしたりしています。最近は「ふるさと納税」にも興味があって、返礼品で頂いたお茶をスタッフに配ったら、とても喜んでくれました(笑)。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
開業した当時、私は特別な目標や理想があったわけではありません。でも、当初から長い期間来てくださる患者さん、ご家族でいらっしゃる患者さんがみえますから、その方たちとの信頼関係をこれからも大切にしていけたらと思っています。私が日々心がけているのは、なるべく患者さんの負担にならない診療を続けていくということです。患者さんお一人お一人に合わせて、コミュニケ-ションを大切に、時間も費用も内容も、負担にならない治療を心がけて、地域の皆さまの健康に貢献していきたいと思います。お子さんの矯正については、症例によって適切な時期はいろいろですので、すぐに矯正を始めるかどうかは別にして、あとからタイミングを逃して後悔しないように一度お気軽にご相談いただきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正歯科/小児:30万円~、成人:35万円~
※症例によって装置や矯正期間が異なります。まずは医療機関にご相談ください。
審美歯科(オールセラミック)/かぶせ物 5万2500円~、詰め物 2万1000円~
ホワイトニング(ホーム)/1万9000円~
※すべて税込み