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布施 純郎 院長の独自取材記事

小杉中央クリニック

(川崎市中原区/武蔵小杉駅)

最終更新日:2021/03/17

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JR南武線・武蔵小杉駅北口から徒歩1分。駅前のランドマーク的存在である「武蔵小杉タワープレイス」の2階、メディカルプラザ内に「小杉中央クリニック」はある。一般内科はもちろん、糖尿病や甲状腺疾患、アレルギー疾患を診療するクリニックとして、2002年に開業。3年ほど前に現在の場所へ移転し、高い専門性を生かした診療を提供している。「薬に頼り過ぎずに健康にしたい」そんな考えを第一に、食事指導や運動指導にも注力する布施純郎院長。地元だけでなく遠方からも糖尿病患者が多数来院する同院。来院数の多さが物語る、院長への信頼はどこから生まれるのか。診療に対する布施院長の思いをたっぷりと語ってもらった。
(取材日2021年2月16日)

糖尿病の専門家として、こまやかな治療を提供

移転をされたとお聞きしました。

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3年前に現在の場所にクリニックを移転しました。駅から徒歩すぐの便利な立地になったことで、患者さんにとっても来院しやすくなったと思います。ここは医療モールになっていて、当院の他にも眼科、耳鼻科、整形外科、歯科が入っています。当院には糖尿病の患者さんが多く来院されているのですが、眼科の先生とも連携ができるようになりました。患者層としては、糖尿病をはじめとする生活習慣病の患者さんが圧倒的に多いですね。武蔵小杉で開業をして19年ほどになりますが、予備軍を含めて生活習慣病の患者さんがかなり増えてきているなと感じます。専門的な診療を提供しておりますので、会社の健康診断などで引っかかった方が来院されるケースも多くなっています。

先生は糖尿病を専門とされていますが、そもそも、糖尿病になる原因は何でしょうか?

糖尿病は、40代になってくると増えてきますね。ただ最近では、数は多くはありませんが、10代から20代前半の若い人の糖尿病も増えています。食べ過ぎて太ってしまったことが原因であるケースが多いです。また、ペットボトル症候群と言って、毎日1〜2本、ペットボトルの甘い飲み物を飲みすぎてしまったことが原因で急性糖尿病になってしまうケースもあります。慢性と違って、食べ過ぎ、飲み過ぎで、血糖値が急激に3倍4倍に上がってしまうんですね。また、体質的になりやすい人もいます。親が糖尿病だと、50%以上はなっている印象がありますね。家族で食習慣が同じだからでしょう。いずれも他人事にすることなく予防の意識が大切です。

糖尿病を予防するために、気をつけることはありますか?

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食生活ですね。糖尿病が怖いということは、皆さんよく知っていますが、どういうことを気をつけるべきかはあまりわかってないことが多いのではないでしょうか。食生活は本当に大切です。糖分を控える、油物を控えるとか、野菜を取るとか、しっかり理解していただきたいです。食べる順番も大切で、最初は野菜から。野菜は腸管でクッションになるので、吸収をゆっくりにしてくれます。そうすると、血糖値が上がりづらいんですよ。また、腸内環境を整えてくれる食物繊維も意識して摂取していただきたいと思います。

アレルギー検査や甲状腺の検査・治療にも注力

新型コロナウイルスの感染拡大によって、糖尿病の診療に何か影響はありましたか?

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コロナ禍によって仕事がテレワークになり、通勤する方が圧倒的に減りました。電車やバスを使って通勤する場合、実はかなりの歩数を歩いていますから、それがなくなってしまうことで運動不足になっている方も多いはずです。糖尿病の治療では「運動、食事指導、薬」という三本柱がとても大切で、運動不足は糖尿病を悪化させる大きな要因の一つになります。ですから、この1年は、家で過ごす時間が圧倒的に多くなったことで、運動不足によって糖尿病が悪くなってしまっている方も多くなったと感じますね。

今、注目している治療や検査を教えてください。

アレルギーは、主に花粉やハウスダスト、食べ物などが原因ですが、かゆみやじんましん、呼吸困難などの深刻な症状が出るものだけをアレルギーと呼ぶわけではありません。例えば、日本人は小麦、牛乳や卵などの軽度のアレルギーが多く、症状はないが、体の不調につながったり、腸内環境に悪影響を与えたりしていることがあります。ですから当院でより詳しいアレルギー検査を行って、アレルギーのある食物を把握して、その結果で食事指導や腸内環境を整えていくための薬の処方を行います。アレルギーの治療は時間がかかりますが、確実に良くしていきたいと考えています。また、現在は腸内環境を整え、スギやヒノキの花粉症を良くすることをめざし取り組んでいます。

甲状腺内科の診療についても教えてください。

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甲状腺疾患の代表的なものに、バセドー病と橋本病があります。バセドー病というのは、甲状腺ホルモンが大量に分泌されて代謝が活発になりすぎてしまう病気のことで、動悸や頻脈、発汗のほか、疲れやすくなるといった症状が現れるのが特徴です。一方、橋本病は甲状腺ホルモンの分泌が不足することで代謝が悪くなり、倦怠感やむくみ、徐脈、体重の増加、皮膚の乾燥などの症状が現れます。当院ではこうした甲状腺疾患について、ホルモン検査や超音波検査などで詳しく調べて診断を行っています。診断後、より高度な治療が必要となった場合には、大学病院の内分泌内科などとも連携をしています。甲状腺内科を標榜している町のクリニックはまだそれほどないので、川崎市内の離れたところから来院する方も多い一方、健診などで甲状腺の腫大を指摘されて来院する方も多いですね。的確な診断にはホルモン検査やエコー検査が必要ですので、一度ご来院ください。

薬に頼り過ぎず、免疫機能を高めていくことも大切

「薬に頼り過ぎない治療」を大切にされていると伺いました。

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食事や運動から改善していけるものは、そうしたいと考えています。薬漬けにならない治療や作用の強すぎない薬を使う治療をしていきたい。薬は強くすればするほど、止められなくなってしまいやすいですよね。薬は病気を治すことを手伝ってはくれるけど、本当に治す力は自分自身の中にあります。ですから、まず自分の生活を見直すことが大事。できることから始めましょう。運動ならば、なるべく階段を使ったり、通勤時は駅まで歩く。それが改善や予防に役立つんです。アメリカでは1日たったの5分のジョギングで、脳梗塞や心筋梗塞が減ったという例も報告されました。運動を生活に取り入れることのメリットは非常に大きいです。毎日の生活の中で、心がけてみることが大事だと思います。まず自分でできることからやってみる。そして診察では、薬に関してのご要望を素直に話していただきたいと思っています。

診療の際に心がけていることは何ですか?

患者さんの話にしっかり耳を傾けるということはもちろん、間違いについてもきちんと指摘するということが大切だと思っています。また、糖尿病というのは長く付き合っていかなくてはいけない病気ですので、患者さんの治療に対するモチベーションを維持するためにも、丁寧な声かけを意識しています。例えば運動が足りない患者さんに対しては、ただ「歩いてください」、「運動をしっかりしてください」と伝えるのではなく、「食前よりも食後のほうが良いんですよ」、「7000歩以上を週3回以上は歩きましょう」というように具体的なアドバイスをするように心がけています。スマホの万歩計アプリなどもありますので、そういうものも上手に活用しながら、「今日は歩数が少なかったから、明日は頑張ろう」というように、患者さん自身がやりがいを感じながら前向きに取り組むことができるのが理想です。

今後、注目していきたいことを教えてください。

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当院としては、これからも糖尿病の患者さんをしっかり診ていきたいですね。深刻になる前にしっかり治療しましょうということを伝えたいし、適切な医療を提供していきたいですね。読者の方には、しっかり健康診断を受けてほしいです。また当院では新しいタイプの人間ドックを提唱したいと思います。血糖値、コレステロール、腎機能、貧血などを検査します。加えて、分子栄養学的な見地からも見ていきます。アレルギー数値や不足しがちな免疫に関与するビタミンDもチェックします。また、早期がんも含めてがんの可能性があるかを調べる呼気チェックに注目しています。これは探知犬を用いて呼気を調べるだけですので、体への負担は軽くて済むでしょう。こういった新たな情報も取り入れ、診療に生かしていければと思っています。当院のホームページもぜひご覧ください。

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