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矢野 博之 院長の独自取材記事

やのファミリー歯科クリニック

(明石市/人丸前駅)

最終更新日:2025/06/27

矢野博之院長 やのファミリー歯科クリニック main

山陽電鉄本線・人丸前駅から徒歩15分、明石駅から車で5分の住宅街に「やのファミリー歯科クリニック」はある。親知らずの抜歯や歯周外科治療をはじめ、さまざまな口腔外科症例に対応できるほか、心電図や血圧などのモニター機器を備えており、経験を生かして有病者の治療にも対応。一方、身近な歯のかかりつけ医としての側面も持ち、子どもから高齢者まで幅広い世代の診療に取り組む。診療を行うのは前身の竹内歯科医院を継承した矢野博之院長。大学病院の口腔外科で研鑽後、2021年から前身の竹内歯科医院で診療を開始、2024年に同院を継承した。家族みんなで受診できる歯科医院を引き継いだので、地域のかかりつけ歯科として認識してもらえるとうれしいです」と笑顔を見せる矢野院長に、同院の特徴などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2025年6月12日)

口腔外科診療の地域の受け皿に

2024年7月にクリニックを継承されたそうですね。

矢野博之院長 やのファミリー歯科クリニック1

妻が歯科医師で、10年ほど前に当院の前身である竹内歯科医院に勤めていたんです。私は大学病院の口腔外科などで勤務してきたのですが、開業したいという想いもあったところ前院長から「後継者を探している」というお話を伺い、2021年7月からこちらのクリニックで働き始めました。前院長と3年間ほど一緒に働くことができたので、患者さんの引き継ぎもスムーズにできたのではないかと思います。2024年7月に継承し、翌月の開業から約1年が過ぎ、昔から通院されている患者さんに加え、20代の若い方や30代の同世代の患者さんも増えてきました。今ではお子さんからお年寄りまで、幅広い世代の方に受診いただいています。

口腔外科が専門とのことですが、これまでのキャリアについても教えてください。

鹿児島大学歯学部を卒業後、初期研修を経て大阪大学大学院歯学研究科に入り臨床と研究に打ち込みました。そこから大阪大学歯学部附属病院の口腔外科第二教室に入職し、顎関節を専門に診る外来や救急の患者さんの外傷治療に携わりました。関連病院に出向してからも口腔外科一筋で、特に親知らずの抜歯に関は数多く対応してきましたね。難症例には全身麻酔下で処置したり、全身状態が悪い患者さんについては入院を伴った治療を行ったりと、さまざまなケースを診てきました。もちろん交通事故に伴う外傷、口腔がんの治療、腫瘍の切除などの症例に関しても経験がありますので、ある種、どんな状態でも冷静に治療することができるようになったのではないかと思います。

外科処置は患者さんたちも不安になりますから、経験豊富なのは安心ですね。

矢野博之院長 やのファミリー歯科クリニック2

確かにどのような状況でもあまり焦らず処置できるのは、勤務医時代の経験のおかげかもしれません。一般歯科でも気分不良を訴えられる方は少なからずいらっしゃいますし、ストレスや痛みなどによって心拍数・血圧の低下を引き起こす迷走神経反射、麻酔下での不調など、たくさん経験してきましたからね。また、クリニックでは敬遠されがちな子どものケガ、歯の破折、顎の骨の不具合についても、しっかり対応できるのもこれまでの経験が生きています。縫合や抜けてしまった歯の修復などについても得意な分野ですから、口腔外科領域で診療を断られてしまったという方の受け入れ先になれるとうれしいですね。また心電図や血圧などのモニター機器も備えているので、有病者の方もご相談ください。

経験を生かし可能な限り歯を残す治療を提供

注力したい診療について教えてください。

矢野博之院長 やのファミリー歯科クリニック3

得意としている口腔外科治療はトラブルがつきものの領域ではありますが、極力安全に留意して診療していきたいと思います。また開業医にしかできない定期検診、メンテナンスには力を入れていきたいです。できるだけ歯を抜かないような治療を心がけていますので、予防に軸足を置きつつ、歯周外科治療なども駆使してご自分の歯を残せるように取り組んでいきます。勤務医時代にはインプラント治療後のトラブルもたくさん診てきましたから、すぐに悪い歯を抜いてインプラントに変えるのではなく、外科治療などを活用しながら歯を残し維持していくことを重視したいと思います。

現在はどのような相談でいらっしゃる方が多いのでしょうか?

午前中はご高齢の方が多く、メンテナンスや入れ歯の調整、かぶせ物が古くなって再治療が必要な方などが多い印象です。午後からは子どもと保護者、夕方には仕事帰りに受診される方もいらっしゃいます。お子さんだと虫歯のチェックと歯並びに関する相談がほとんど。当院では週に1日、矯正歯科の先生に来ていただいていますが、難症例の場合は矯正専門の歯科医師のいるクリニックと連携して治療を進めています。将来的には子どもの歯並びを改善するためのMFT(口腔筋機能訓練)にも取り組んでいきたいと思いますが、まずは虫歯にならないよう、フッ素塗布や歯磨き指導などを頑張りたいですね。

予防にも力を入れていきたいそうですね。

矢野博之院長 やのファミリー歯科クリニック4

例えば、虫歯は治療をしても再生されるわけではなく、修復された状態。一度虫歯になってしまうと、元の状態に戻ることはありません。また治療をした箇所は再治療のリスクも高まってしまいますから、そもそも虫歯にならないことが重要です。もちろん予防のために歯科医院に通ったからといって、必ずしも虫歯にならないというわけではありません。しかしトラブルを早期に発見できれば、最小限の治療にとどめることは可能です。痛みや腫れなど自覚症状が出てから受診すると、すでに手遅れというケースも少なくありませんし、定期的にメンテナンスに通うことで、通院にかかる時間もお金も抑えられるはずです。健康な歯をなるべく長く保つことが、患者さんにとって何よりだと思っていますから。

かかりつけ歯科として理想の口腔内をめざす

患者さんと向き合う際に大切にしていることを教えてください。

矢野博之院長 やのファミリー歯科クリニック5

とにかく話を聞くこと。患者さん自身がどうなりたいか、どうしてほしいのかはそれぞれですから。ご希望に添えない場合もありますが、極力、思い描いている理想に近づけるように善処しています。無理なものは無理と説明はさせていただくのですが、これまでの経験やエビデンスに基づき、妥協点を話し合っていけるのが理想だと思っています。また前身の竹内歯科医院の時からご家族で受診される患者さんが多く、家族みんなで来ていただけるクリニックを継承させていただいたので、これからもかかりつけ歯科として認識してもらえるとうれしいですね。

治療にはルーペやマイクロスコープも活用されているそうですね。

病院勤務時代はルーペを使う機会が中々無かったのですが、竹内歯科医院に勤める前に一般歯科の先生に教えていただいてから活用するようになりました。実際、治療精度がまったく違いますし、小さな歯を精密に治療しようと思えば拡大下での処置が欠かせません。普段は3.2倍のルーペを使って診療していますが、より細い神経を見る根管治療などには歯科用顕微鏡のマイクロスコープを使うケースもあります。口腔外科治療のためにも歯科用CTを導入していますから、歯科用CTで撮影しマイクロスコープと合わせて細かな根管治療に役立てているところです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

矢野博之院長 やのファミリー歯科クリニック6

口腔外科出身ですから、親知らずは早めに抜きましょうというのが私なりのアドバイスです。若い人ほど歯や骨がやわらかく治療は早く終わります。40代以降になると骨と歯がくっついてしまい抜歯に時間がかかってしまいますし、治りも当然悪くなります。ただし親知らずはすべて抜かなければならないわけではありませんから、まずは抜歯が必要かどうかをチェックしましょう。社会人になると仕事が忙しくてなかなか歯科に通う時間もありませんから、学生時代に抜歯することをお勧めします。さまざまなケースを経験してきましたから、親知らずで悩んでいるという方は安心してご相談ください。

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