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大田 裕聖 院長の独自取材記事

おおた歯科

(加古川市/加古川駅)

最終更新日:2024/03/01

大田裕聖院長 おおた歯科 main

JR神戸線加古川駅から車で10分ほどの場所にある「おおた歯科」。神姫バス・加古川市コミュニティバスの北在家東口バス停が目の前にあるため、公共交通機関を利用して来院する患者も多いという。院長の大田裕聖先生は、大学卒業後すぐに父の歯科医院に入職して研鑽を重ね、1993年に現在の地で自身の歯科医院を開業した。以来30年にわたり、子どもから高齢者までを対象に地域に根差した歯科診療を提供している。明るくユーモアにあふれる人柄の大田院長は、世間話を通して、患者の治療への要望を引き出すことが得意。「やはり要望がわからないと患者さんに寄り添った治療は提供できませんから」と笑顔を見せる大田院長に、診療の特徴や患者への思いについて、たっぷりと聞いた。

(取材日2024年1月18日)

3世代にわたって付き合いのある患者家族も

歯科医師をめざした理由や開業に至った経緯を教えてください。

大田裕聖院長 おおた歯科1

父が歯科医師で、子どもの頃から父が地域のかかりつけ歯科として診療する姿を目にしていたことが一番の理由ですね。当時は歯科医院も少なく、朝5時から患者さんが並んでいたことを覚えています。ただ、最初から歯科医師になると決めていたわけではないんです。中学生の時に音楽にのめり込み、中高時代にはバンドも組んでいました。ギタリストになりたいとも思ったのですが、いろいろと考えた末に歯科医師をめざすことにしました。愛知学院大学歯学部に進学し、卒業後はすぐに父の歯科医院を手伝うため、加古川に戻ってきました。この場所に自身の歯科医院を開いたのは、1993年のことです。

開業されて30年となりますが、どのような患者さんが多いですか?

この辺りは住宅街ですが田んぼもあるので、農業に携わっている患者さんも多いですね。近隣にお住まいの方々が中心ですが、遠方から足を運んでくださる父の歯科医院時代からお付き合いのある患者さんもたくさんいらっしゃいます。中には子どもの頃から通われて、40年以上通院を続けている方もいらっしゃるんですよ。初診時のアンケートによると、お知り合いの方から紹介されて来られる方がほとんどです。患者さんから「紹介しておいたよ」ともよく言われますが、とてもありがたいですね。まず、おばあちゃんが来て、そこからお子さんやお孫さんを紹介してくださることも多いです。何世代まで診られるかなと楽しみにしています。

どのような症状で来院される方が多いですか? また、こちらの歯科医院の特徴も教えてください。

大田裕聖院長 おおた歯科2

歯の痛みやぐらつきを感じて受診される方が多いですね。その原因を突き詰めていくと、虫歯と歯周病に行き着くことがほとんどです。当院の特徴ですが、当院には技工室があり、虫歯治療の際に用いる型採りトレーや入れ歯を作る上で使うろう堤を、必要があれば私が作ることでしょうか。ラボに外注するよりも早くできるので、治療期間を短縮できます。また、歯周病については、治療だけでなく、予防のための指導も行っています。歯周病にならないために患者さんが家でできることは、基本的には歯磨きだけです。そこで今お使いの歯ブラシを持ってきてもらって、正しい歯ブラシの使い方や磨き方を指導します。使い慣れている歯ブラシで実践してもらえれば患者さんは使い方がよくわかるし、こちらも具体的な指導ができます。お子さんでは、噛み合わせの相談が増えてきました。当院ではフルマウスの矯正は提供していないので、必要があれば早い段階で他院を紹介します。

診療のモットーは世間話とスマイルを大切にすること

診療の際に心がけていることを教えてください。

大田裕聖院長 おおた歯科3

治療では、手順の一つ一つをきちんと守ることを大切にしています。例えば、虫歯治療で神経を取るのであれば、神経を取る・内部洗浄・薬を詰める・土台を立てる・かぶせ物をかぶせる・噛み合わせを調整するなど、たくさんの手順があります。頭の中で手順をしっかりと確認して入念に事前準備をし、深呼吸をしてから取りかかります。そうしないと、焦って失敗したり事故を起こしたりする可能性が高まりますから。新しい技術がたくさん出てきていますが、歯科治療の根本はやはり学校で教わったことにあると考えています。長年にわたり一から積み上げられてきた技術を、順番を守って丁寧に進めていくことで安心安全な治療につなげていくように心がけています。私は40年以上歯科診療に携わってきましたが、自分が熟練したと感じることはありません。いつでも大学卒業したてのようなフレッシュな気持ちで患者さんに向き合っています。

ほかに、患者さんと接する上で心がけていることはありますか?

世間話とスマイルですね。治療に関係ない話も、患者さんとの意志疎通を図るにはやはり必要です。さまざまな話をすることで、人柄や治療に対するスタンスがわかることも多いです。世間話をする中で、今日は早く帰りたそうだなと感じれば切りの良いところで切り上げますし、治療回数が少ないほうが良さそうだと思えば一歩進んでここまでやっておこうなど、臨機応変に対応しています。最初にしっかりとカウンセリングの時間を取って治療方針を決め、診療中は会話なしというスタイルもすてきだと思うのですが、世間話の中から要望を引き出すほうが私の性に合っていますね。また、私からすると患者さんはたくさんいますが、患者さんからすれば歯科医師は私だけ。1対1の関係であることを念頭に置いて、診療に臨むようにしています。私も笑顔で診療し、患者さんも楽になったと笑顔で帰ってもらえればうれしいですね。

スタッフさんについてもお話を伺えますか?

大田裕聖院長 おおた歯科4

スタッフは歯科衛生士が常勤2人、非常勤1人、受付・助手が1人の計4人です。30~50代の女性で、皆10年以上勤めてくれています。長く働いてくれているので、口腔内のクリーニングでも気をつける点などは指示しますが、ある程度自由にやってもらっています。歯科治療となると、やはり緊張している患者さんも多いので、できるだけ明るく接し、世間話などもしてほしいと伝えています。あえて伝えるまでもなく、皆普通によくしゃべっていますね。盛り上がりすぎて、静かにと注意することもあるぐらいです(笑)。

既存の患者から要望があれば訪問診療にも対応

歯科医師としてやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?

大田裕聖院長 おおた歯科5

自分が計画したとおりに、治療が進んだ時ですね。歯科治療では歯や歯茎の状態、保険診療か自費診療かなど、治療に制約があることが多く、計画したとおりに進むことはほとんどありません。制約のある中でも、患者さんのニーズに寄り添いつつ、できる範囲でベストな治療をすることをめざしています。また、最近よく患者さんからいつまで診療を続けるのか聞かれるんですね。「私が生きている間は閉めたらいけないよ」と。信頼してくれているのかなと感じます。診療をいつまで続けられるかは自分の健康にかかってくるので、院内に置いたストレッチ機器で毎朝ストレッチするなど、体のメンテナンスも欠かしません。

お忙しい毎日ですが、どのようにリフレッシュされていますか?

ギターを弾くことです。院長室に置いていて、朝来た時や仕事が終わってからなど、毎日1回は必ず触るようにしています。ギターを弾いていると、その時だけは何も考えずに自分の夢の世界にどっぷり浸ることができるんです。音楽を聴いたり、カラオケで歌ったりすることも好きですね。父がクラシック音楽好きだったので、子どもの頃から音楽をよく聴いていたんですよ。小学校高学年の時にロック音楽と出会い、そこからハードロック、フュージョン、ジャズとさまざまな音楽にふれてきました。患者さんと音楽の話で盛り上がることもあります。また、休日に友人とするテニスも良いリフレッシュになっています。目の前のボールを追いかけていたら、他に何も考えられませんから。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

大田裕聖院長 おおた歯科6

今と同じ水準の診療を、一日でも長く提供し続けたいですね。今来てくださっている患者さんが、寝たきりになったり、外出できなくなったりした時には、要望があれば訪問診療もしたいです。一度診た患者さんを最期まで診るのは、いつの時代でも歯科医師として義務なのではないかと思います。治療に関しては、新しい技術も好きなので、どんどん取り入れたいとは思いますが、患者さんのニーズが何よりも大切です。患者さんが求めることに寄り添った治療を提供していきたいと考えているので、何でも言ってください。できる限りのことをさせていただきます。

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