見た目だけでなく機能面にも配慮
マウスピース型装置を用いた矯正
むらつ歯科クリニック
(福岡市博多区/博多駅)
最終更新日:2021/10/12
- 自由診療
技術の進歩に伴い選択肢が増えた矯正治療。博多駅から徒歩5分の場所にある「むらつ歯科クリニック」では、従来のようなワイヤーを使用せず、マウスピース型装置を段階に応じて交換しながら行う矯正を得意としている。成人して矯正を希望する患者は、長い間コンプレックスを抱えてきた人が大半だという三嶋一平先生。そして「矯正は見た目だけでなく、心と体も健康にするための方法です」とも。当初は下を向いていた患者が、矯正が進むにつれ笑顔になるなど、悩みが深かった人ほど仕事にもプライベートにも自信が持てるようになるケースが少なくないそう。今回は、マウスピース型装置を用いた矯正の特徴と実際の矯正の流れについて、長年マウスピース型装置を用いた矯正を提供し、多数の症例を診てきた三嶋先生に聞いた。
(取材日2020年8月17日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qこのクリニックならではの矯正の考え方について教えてください。
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A
一般的には見た目や噛み合わせの改善が主目的となる矯正ですが、当院では歯並びが与える体への影響も重視しています。例えば、出っ歯など歯並びのせいで普段から口が開いている場合、口呼吸になることが多いため、口が乾きやすくなります。乾燥すると菌が繁殖しやすくなり、口臭や虫歯、歯周病のリスクが高くなります。また、鼻呼吸をしていないと脳に熱がこもりやすくなり、長く続くと集中力の低下やイライラにつながることも。さらに、顔全体の筋肉も緩んでしまうため、締まりのない表情になりやすくなります。当院では、歯並びを整えるだけではなく、口腔周囲の機能の改善も考慮しながら、見た目が改善以上の感動をめざして治療しています。
- Qでは、マウスピース型装置での矯正とはどのようなものですか?
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A
以前はワイヤー矯正が主流でしたが、約20年前からマウスピース型装置を用いた矯正も選択肢に加わりました。そして年々進化し、とても有用な矯正法として確立しています。食事や歯磨きの際に外すことができるため、日々のストレスも少ないです。また、短期間で新しいマウスピース型装置に交換していくので、1回にかかる歯への負担も少なく、痛みが出にくいのが特徴。そして、矯正を始める際に、歯型を口腔内スキャナーを使ってデータ化し、パソコン上で3D模型を作ります。その模型を動かしながら、矯正計画を緻密に立てられることが特に優れている点ですね。当院には独自の矯正ノウハウがあり、そこも患者さんに支持される理由だと思います。
- Qマウスピース型装置を用いることでのメリットも教えてください。
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A
ワイヤー矯正と比較するととてもわかりやすいと思います。ワイヤー矯正は、目立つ、痛い、口腔清掃が難しいといったデメリットがあります。それに対して、マウスピース型装置は薄く透明な比較的やわらかいプラスチックでできているので、目立ちにくく、痛みが少なく、取り外しができるため食事や歯磨きが容易です。そのため、こちらのほうが日常生活に近い感覚で過ごすことができ、QOL(クオリティー・オブ・ライフ)の維持にもつながっています。また、装置が外れるなど矯正中のトラブルが少ないのも特徴ですね。矯正期間もワイヤー矯正と同程度なので、マウスピース型装置による矯正は患者さんにとってメリットが多い方法と言えるでしょう。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリング
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最初に専門スタッフが患者の悩みや要望をしっかりとヒアリング。その後、口腔内スキャナーで口腔内の3Dデータ採りを行い、ヒアリング内容をもとに、パソコン上で現在の歯並びと矯正後のシミュレーションをした3D画像を作成。その画像を見ながら施術内容の説明を行うとのこと。すでにこの段階で将来の整った歯並びの状態が確認できるため、矯正に対する意欲と期待が高まる人が多いのだそうだ。所要時間は1時間程度。
- 2精密検査・資料取り
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精密検査ではエックス線とCT撮影、顎の動きに関する検査を行う。従来はエックス線画像のみで診断を行うことが多かったが、むらつ歯科クリニックではCT撮影によって顎の骨や歯根の状態などをより正確に把握することに努める。ここでの精密検査は今後の矯正において非常に重要になるのだそう。とはいえ、特に体への負担がかかる検査ではないので、リラックスした状態で受けてほしいとのこと。所要時間は30分程度。
- 3矯正計画を立てる
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撮影した画像をもとに、すべての歯の状態を徹底的に分析。専用ソフトのAIが自動で設計プランを立案してくれるが、一人ひとり歯の状態が異なるため、それぞれに応じた内容で、この歯はどの方向に何ミリ、もしくは何度動かすというふうに、1本1本の歯に関して精密な矯正計画の修正を行っている。ここでの修正作業が今後の矯正の仕上がりに大きく影響するため、非常に重要であり、特にこだわっていることの一つなのだそうだ。
- 4矯正開始
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矯正計画の策定後から約1ヵ月でマウスピース型装置が完成。1時間ほどかけて注意事項の説明や、装置の取り外しの練習を行う。その際、疑問や不安など些細なことであっても聞いてほしいとのこと。矯正開始後は月1回のペースで通院。定期的に歯並びの撮影を行い、自身のスマホのアプリからこれまでの経過を確認することが可能。自分の歯の動きを見ながら変化を実感できるので、楽しく矯正を進めることができるとのこと。
- 5矯正後のフォロー
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成人の場合、約2年がおおよその矯正終了目安。その後は歯が動かないように、矯正時と同じくらいの期間をかけて保定装置を使用する。また、オンライン診察にも対応しており、遠方にいたり、学校や仕事で来院の都合が合わなくても相談が可能。そして万が一、理想の歯並びにならなかったり、矯正後に歯が動いてしまっても、矯正開始から5年間は保証期間を設けているため、費用をかけず再矯正ができるのも大きな特徴とのこと。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/105万6000円