三嶋 茉莉 院長の独自取材記事
むらつ歯科クリニック
(福岡市博多区/博多駅)
最終更新日:2025/05/08

2025年1月、「むらつ歯科クリニック」は開業当初から運営を続けてきた場所から、道路を挟んだ向かい側に移転し、リニューアルした。博多駅から徒歩約3分。以前と変わらぬ利便性の良い場所にある。広々とした1フロアには、診察ユニットが15台設置されており、木目を基調とした内装からは優しい雰囲気が漂う。院長を務める三嶋茉莉先生は、「患者さんがワクワクしながら安心して過ごせる空間をつくりたかったんです」と語る。三嶋院長に、診療に対する思いや今後の展望について話を聞いた。
(取材日2025年2月7日)
スタッフとの連携によるチーム医療を実現
以前のビルのすぐ近くに移転されたのですね。

そうなんです。先代理事長である父が開業して以来、32年間同じ場所で診療を続けてきましたが、老朽化や設備の不具合が目立つようになったんです。新しい場所へ移転したいと考えていたときに、偶然にも道を挟んだ向かい側に理想的な広さのテナントが見つかり、とてもラッキーでした。ここなら、今まで通い続けてくださっている患者さんにもご不便をかけることがないと考え、移転を決断しました。以前はクリニック全体が4フロアに分かれていましたが、リニューアル後は広々としたワンフロアになりました。ユニット数は15台設置されており、これまでとほぼ変わらないレベルの医療を提供できていると感じています。
院長に就任された経緯を教えてください。
当院では、一般治療の他、審美的な治療やマイクロスコープを用いた精密治療に力を入れています。今後は、そういった治療をメインに行っていた私が責任者となり、スタッフを率いていったほうが良いだろうということで院長に就任しました。私が院長になってからも「歯は単に噛むための道具ではなく、体の大切な一部であり、重要な器官である」というクリニックの理念が変わることはありません。これからも、先代理事長の「歯は臓器」という言葉は忘れず、時代の流れとともに変化する患者さんのニーズにお応えできる診療を提供していきたいと考えています。そのために、当院では歯科医師をはじめとするすべてのスタッフが連携したチーム医療を体現していきたいですね。
チーム医療とは具体的にどのようなことをしているのでしょうか?

内容によっては、歯科医師の指示のもと歯科衛生士が行えるものがあります。例えば、仮歯の調整などです。歯科医師である私たちが一人の患者さんにつきっきりになってしまうと、他の方の治療が滞ってしまうことも考えられます。できるだけ多くの患者さんを診療するためにも、歯科衛生士との連携が必要です。とはいえ、審美面にも配慮して仕上げるためには技術力が必須です。なので、高い技術を持った歯科衛生士の育成に取り組みました。私自身が技術指導し、一定のレベルに達したと認めた歯科衛生士に任せられる部分は任せ、患者さんを待たせることがないよう努めています。
本当に必要な治療をオーダーメイドで提供
開業当初から自由診療だけにこだわってきた理由を教えてください。

保険診療が決して悪いわけではありません。ただ、保険診療にはルールがたくさん定められており、「歯は臓器」であるという観点から歯科治療を行うには限界があるからです。当院では、本当に必要な治療を提供するためにオーダーメイドの治療計画を作成し、お一人お一人に対して時間を取り、丁寧に対応することを心がけています。治療の内容によっては1日かけて集中治療を行うこともできます。それも、できるだけ少ない来院回数で質の高い治療を提供したいと考えているからです。ありがたいことに当院は、長年多くの患者さんにお越しいただいております。来院される患者さんは、歯に対する意識が非常に高く、口の中に入れるものは体に良い物をとお考えの方が多い印象です。歯も臓器の一部だと思えば当たり前のことなのかもしれません。そのことをもっと多くの方々に知ってもらいたいと思っています。
初めて来院する方向けのカウンセリングがあるとお聞きしました。
はい。当院の治療内容や費用面に関して不安を抱え、受診を迷われている方もいらっしゃると思います。そういった方向けにカウンセリングを実施しています。相談は、オンライン・対面のどちらでも可能です。対面相談では、口腔内の状態を確認し、具体的な治療方針をお伝えします。当院での症例写真を見ていただく他、3D顔貌スキャナーで患者さんの顔を撮影し、治療後のイメージをシミュレーションすることも可能です。これによって具体的なイメージを持っていただけるのではないかと思います。カウンセリングの際は、患者さんのお話をじっくり聞き、治療方針をわかりやすくご説明するよう心がけています。また、カウンセリングを受けたからといって、無理に治療をお勧めすることはありません。あくまでも、治療を受けるかどうかは、患者さんご自身に決めていただいています。
予防歯科やホワイトニングの専用診療室もあるそうですね。

予防歯科としては、デンタルケア専門の会員制の診療室を設けています。これも自費診療に特化した当院の特徴の一つです。3ヵ月に1回、専任の歯科衛生士がクリーニングや歯石除去、歯周ポケットの清掃を担当します。年に1回、歯周病検査やエックス線検査を含めた総合的な歯科検診も実施しており、虫歯が見つかればその場で治療を行うことも可能です。また、すべての検査データを記録し、患者さんの口腔内の変化を把握できるようにしています。さらに、歯の色でお悩みの方には、ホワイトニングの施術をお勧めしています。こちらもホワイトニング専任の歯科衛生士が対応しておりますが、歯科医院というよりサロン感覚で気軽に来院していただける雰囲気ですので、興味のある方はご相談ください。
悩みを解消し、自信を持ってもらうための治療を
三嶋先生が考える「審美面にも配慮した治療」とはどのようなものか教えてください。

審美面にも配慮した治療とは、患者さんの歯の悩みを解消し、自信を持っていただくための治療だと考えています。審美歯科で行う治療は、セラミック治療・矯正治療・レジンを歯に充填するダイレクトボンディングなどさまざまです。しかし、審美歯科というと、メジャーな治療法しか知らない患者さんも少なくありません。当院では、そういった患者さんに対し、審美面にも配慮した治療について十分に説明した上で適した治療法をご提案します。また、審美面にも配慮するためには、歯科医師に十分な技術や診断能力が求められますし、歯科技工士や歯科衛生士などスタッフのサポートが不可欠です。その点、当院ではチーム医療を強みとしており、患者さんに納得していただける治療を提供できるのではないかと自負しています。
SNSで知って来院される方も多いそうですね。患者さんに接する際、どのようなことを意識していますか?
当クリニックでは、SNSや動画配信サイトなどでも、歯の健康に関する情報を発信しているので、SNSを通じて当院を知り、来院される方が増えている印象です。そういった方に対しては、私自身のことを知ってもらい、安心して治療を任せられると感じていただけるように心がけています。患者さんがリラックスできるよう、治療とは関係のない話から始めることを心がけています。例えば、近所にあるおいしいご飯屋さんの話とか、ご家族の話とかですね。そういう雑談で、まず心を開いてもらい、私を患者さんのフィールドに入れていただく。そうしているうちに、患者さんが本当の悩みを打ち明けてくれるようになったら、それを丁寧に聞いていく。とにかく、初回の診察から「あなたのことを全力で治療します」という私の思いをしっかり伝えるようにしています。
読者へのメッセージをお願いします。

歯を守るためには、予防が何よりも大切です。痛みが出てから治療するのではなく、定期的にメンテナンスを受けてお口の中の健康を維持していただきたいですね。そのためには、通いやすくて信頼できる歯科医院を見つけていただくことが大切です。当院は皆さんが気軽に、そして安心して通っていただけるクリニックをめざしています。今回のリニューアルで、より良い治療を提供できる環境を整えましたので、お悩み事があればお気軽にご相談ください。患者さんから「ここで治療を受けたい!」と思っていただけるクリニックになれるよう、スタッフ一同、これからも技術の向上に努めてまいります。
自由診療費用の目安
自由診療とは噛み合わせ治療/初回9万2950円、再来6050円
補綴治療/ゴールドインレー7万4800円~、ゴールドクラウン13万2000円
審美歯科/仮歯4400円、型取代5500円、ダイレクトボンディング1万1000円~、ラミネートベニア8万8000円、前歯セラミック11万円、奥歯セラミック9万9000円、ジルコニアセラミック12万1000円、セラミックインレー6万500円~、
インプラント治療(定額制)/49万80000円
矯正歯科/ブラケット矯正94万6000円、マウスピース型の装置を用いた矯正55万円~、小児矯正55万円
ホワイトニング初回/4900円~