八田 雅樹 院長の独自取材記事
やつだ歯科医院
(福岡市博多区/呉服町駅)
最終更新日:2025/07/02

呉服町駅や祇園駅から徒歩5分、上西町通り沿いにある「やつだ歯科医院」。交通の利便性が高くオフィスや商店に囲まれた立地から、突発的な歯のトラブルで駆け込むビジネスパーソン、メンテナンスに通う地域住民などを幅広く受け入れ、かかりつけ医として地域に根差した歯科医療を提供してきた。一方、先進機器も積極的に導入する意向で、口腔内スキャナーやパウダークリーニングを採用。患者の負担軽減にも努めている。八田雅樹院長は九州大学歯学部を卒業後、久留米市内の歯科医院で研鑽を重ね、さまざまな主訴に対応できるオールラウンドなベテラン歯科医師。「人と人とのつながりを大切にしながら、地域の方々の口の中の健康を守るために力を尽くしたい」と笑顔を見せる八田院長に、クリニックの特徴などについて話を聞いた。
(取材日2025年5月26日)
歯のかかりつけ医として地域に根差した診療を提供
クリニックの特徴や診療方針についてお聞かせください。

地域に溶け込み、近隣の皆さんが気軽に受診できるようなアットホームな歯科医療を提供していくこと。それが当クリニック開院から変わらない想いです。診療に力を尽くすことはもちろん、開院当初から博多祇園山笠に参加したり、運動会のお手伝いをしたり、地域の行事にも積極的に参加しているんですよ。診療においては患者さんの主訴を最優先にし、応急処置が必要な場合は丁寧かつ適切に「痛み」などの原因を取り除くことに努め、一人ひとりの希望に合わせてお口全体の治療を進めていきます。患者さんのほとんどが「悪いところは全部治療したい」という希望を持っているので、口腔単位での治療を行うケースも多いんです。治療する際はできる限りご自分の歯を残せるよう、なるべく抜かない、削らない治療を心がけています。
今はどのような患者さんが受診されているのでしょうか?
クリニックの周りはオフィス、商店、住宅があるので、割といろいろな方に受診いただいていますね。働いているビジネスパーソンが中心で、自営業の方や地域住民など、長く通院いただいている方も多い印象です。詰め物が取れた、歯が痛いといったトラブルで受診される方もたくさんいらっしゃいますし、インプラント治療を受けたい、義歯を作りたい、歯を白くしたいなど、さまざまな相談がありますが、患者さんの半分くらいはメンテナンスのために通院いただいています。年齢も幅広く、虫歯予防のためにフッ素塗布に来るお子さんから、20代、30代の若年層、そして60代や70代の高齢者まで、あらゆる世代の患者さんがいらっしゃいますよ。
患者さんと接する上で大切にしていることは何でしょうか?

適切に治療を進めていくには、患者さんと歯科医師の信頼関係が欠かせません。ですから、治療を行う前に資料や検査画像を駆使し、治療の流れから内容までわかりやすい言葉で丁寧に説明するよう徹底しています。特に「痛み」に対して恐怖心を持つ患者さんには、一人ひとりの様子に注意を払いながら積極的にコミュニケーションを図り、怖がる気持ちを和らげていくように努めています。中には痛みを我慢してしまう方もいらっしゃるので、治療中に痛いと感じたら気兼ねなく手を挙げられる雰囲気づくりも欠かせません。麻酔を行う際には表面麻酔を施したり、細い針を使ったりするなど、極力痛みがないように配慮しています。
痛みの少ない義歯治療など患者の幅広い主訴に対応
若手時代に積んだ経験は、現在の診療にどう生かされていますか?

九州大学歯学部を卒業した後、久留米市にある総合歯科医院に入職しました。ここは個人の先生が営んでいたクリニックで、規模が大きく毎日たくさんの患者さんが受診されていたことを覚えています。患者さんたちのお口の中の状態や痛みの種類は、まさに千差万別。日々、さまざまな症例に対処しながら治療に対する多様な視点と考え方を学ぶことができました。それに優秀な先輩たちの指導もあって、実践的な治療技術を習得する機会になりました。在職中にスキルアップのための勉強会にも多数参加させてもらえたことも、今の診療につながる貴重な糧の一つです。こうした経験があるからこそ、患者さんたちの幅広い主訴に対応できているのだと実感しています。
先生が得意としている診療について教えてください。
強いて挙げるならば、オールラウンドにさまざまな治療ができるということでしょうか。例えば一つ得意な治療があったとしても、患者さんが求める治療ができなければ意味がありませんからね。そのため全体的に治療ができるように研鑽を重ねてきたつもりです。もちろん矯正治療や抜歯の難症例など、私にできない治療もあるのですが、必要な際には腕の良い歯科医師をご紹介しています。大学時代はサッカー部に所属していて、福岡で活躍している先輩や同級生、後輩がたくさんいますからね。そういったつながりを生かして、患者さんに適切な治療を提供するのもかかりつけ医として必要な要素だと考えています。また、スポーツ外傷や予防など、スポーツ歯科医学の分野もマウスガードなどを中心に、積極的に取り入れています。
先生は義歯治療にも注力されているそうですね。

勤務医時代から数多くの義歯治療に関わってきました。診療を行いながら先輩に鍛えていただきましたが、義歯を作るには緻密な歯型と噛み合わせが重要です。装着感まで見るとなると、最終的な調整には歯科医師の感覚を含めた技術が必要になります。そのため深い知識は当然ながら、どれだけ経験を重ねたかが大切です。現在は「入れ歯が痛い」という方の悩みを解決するため、歯茎に接する面にシリコーンのようなクッションを貼りつけた義歯を提案しています。安定が良くしっかりした噛み心地が期待できます。また金属のバネを使わないノンクラスプデンチャーの治療も可能なので、患者さんの要望に応じて使い分けています。
患者の悩みに寄り添い笑顔を引き出す治療を
ホワイトニングなど審美歯科の相談もあるそうですね。

最近では女性だけではなく若い男性からの相談も増え、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングともに対応しています。昔と比べて薬剤の性能も上がり、ホームホワイトニングだけでも十分に歯を白くすることが望めますよ。生まれながらに歯の色が濃い人はいますし、それでコンプレックスを抱えている人もいますから、少しでもその心の負担を軽くできればうれしいですね。また審美的な治療では、虫歯治療の際に銀歯をセラミックに変えたいという要望もあります。セラミックは審美面を改善するだけではなく、汚れがつきにくいという機能面でも優れているので、再治療を防ぐ観点からもお勧めです。
ホワイトニングなどはスタッフの方々も活躍されていると伺いました。
ホワイトニングに関しては必ずしも患者さんの要望に応えられるとは限りません。歯の状態や色素によっては時間がかかる方もいらっしゃいますし、施術前にしっかりとお話しすることが大切です。そういう面から見ても、オフィスホワイトニングを担う歯科衛生士の力は欠かせないもの。仕事のやりがいという面から見ても、歯科衛生士らスタッフを頼ることは大事だと考えているんです。ホワイトニングに限らず、メンテナンスなどで歯科衛生士が力を発揮し、自分たちの知識と技術で患者さんの口腔環境を改善に導いているということがわかれば、もっと前向きに仕事に取り組めるはずですから。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

虫歯や歯周病は早期発見・早期治療が重要です。症状が進行してしまうと削ったり抜いたり、自分の歯を失うリスクが高まってしまいます。費用もかさみますよね。失った歯は当然元には戻りません。痛みがなくなったからといって、治療をドロップアウトするのも禁物です。口の中の健康を守り、維持していくためにも定期的な歯科受診を心がけましょう。皆さんの負担が減るように痛みに配慮した治療に取り組んでいるほか、口腔内スキャナーやパウダークリーニングなど先進機器も積極的に導入しています。アットホームさが売りのクリニックですから、気軽に来てください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/33万円~、セラミックのかぶせ物/(部分的)2万7500円~、(全体的)5万5000円~、マウスガードの製作/5500円~、ノンクラスプデンチャー/10万円~、オフィスホワイトニング/2万7500円、ホームホワイトニング/2万7500円、シリコーンデンチャー/15万円~