藤波 美和 院長の独自取材記事
天神西通りデンタルクリニック ホワイトエッセンス大名
(福岡市中央区/天神駅)
最終更新日:2021/11/22

けやき通り沿いにあった「AKASAKAけやき通り歯科」が天神の中心に移転開院。2021年5月から「天神西通りデンタルクリニック ホワイトエッセンス大名」として、地域の歯科医療に貢献している。虫歯や歯周病の治療はもちろん、インプラント治療といった口腔外科、歯列を整えるための矯正、口腔ケアなど、子どもから高齢者まで多岐にわたる患者に幅広いメニューを提供する。藤波美和院長は「10年後も壊れない歯科治療が基本。その上で美しさという面にもこだわっていきたい」と話している。今回はそんな藤波院長に、これまでのキャリアやクリニックづくりのこだわり、診療の特徴などについて話を聞いた。
(取材日2021年5月6日)
安心で快適な空間づくりのために移転開院
先生のこれまでのご経歴をお聞かせいただけますか?

高校時代、理系のクラスだったのですが、人の役に立つ仕事に就きたいと考えて歯科医師の道を選びました。ちなみに兄は医師なんですよ。大学卒業後は歯周病を専門的に学び歯周外科治療などに携わった後、福岡市内のクリニックで一般的な歯科治療の技術を磨き、口腔外科や訪問歯科診療など幅広い分野で経験を積みました。もともと35歳くらいで開院しようと思っていたので、2006年に「AKASAKAけやき通り歯科」を開院。インプラント治療など新たな領域の研鑽も重ねながら、40〜60代の方を中心に歯をきれいにしたい、歯の欠損を治したいといった口元のお悩みに向き合ってきました。
今回、けやき通りから西通りへと移転された経緯について教えてください。
新型コロナウイルス感染症の流行に際し、患者さんたちが飛沫などを気にして受診を控える中、歯科診療も転換期にあると感じました。例えば車で通院しやすい郊外のロードサイドの大型施設というものよりも、快適に安心して通える点が重視されるようになると思えたのです。それをかなえるためには個室が前提になりますし、以前のけやき通りのクリニックの場所では手狭だったので移転を決意しました。また治療だけではなく、予防や審美歯科にも力を入れたいと考えたのも大きな要因。そのためにもゆったりとした空間が必要でしたから。
クリニックづくりでこだわったポイントはありますか?

もちろん医療機関なので、歯科用CTや口腔内スキャナー、歯科用顕微鏡のマイクロスコープといった設備を充実させているほか、感染症対策の観点から口腔外バキュームや世界基準の滅菌器を導入しています。インプラント治療にも対応しているため、デジタルプランニングシステムや手術中に血圧などを管理するモニターも備えました。インプラント治療は他院からの紹介でいらっしゃる患者さんも少なくないので、安心安全を重視して治療できる環境づくりにはこだわりましたね。そして何より空間づくり。一般的に8〜10台のユニットが入る広さのところを、あえて5台にとどめてゆったりとした個室の診療室にしました。待合室も天井を高くして開放感を演出するなど、歯科クリニックのイメージとは一線を画した雰囲気にしています。
幅広い診療ができる歯科相談の総合窓口へ
診療において大切にしていることを教えてください。

口だけではなく患者さん自身を見ることを大切にしています。それこそクリニックに入ってきた様子から顔色、生活背景も伺いながら診療を行うことを常に心がけていますね。そのためカウンセリングもしっかり実施します。応急処置が必要な場合には先に処置しますが、まずは口の中の資料を採らせていただき、全体の治療計画を説明した上で患者さんの希望に応じて治療を進めていきます。例えば1本の歯の欠損に対して何を選択するかによって、患者さんの人生が大きく左右されてしまうこともあります。それがブリッジであろうと、インプラントであろうと、10年後も同じ状態で食事や笑顔に困らない治療を提案することがコンセプト。だからこそ口腔内全体の問題点を洗い出し、治療期間や金額などに関しても事前にお伝えするようにしています。
幅広い診療に対応しているのはクリニックの大きな特徴ですね。
当院は医療法人なので、地域の中間的な受け皿になるという目標があります。大学病院に行くほどではないけれど、口の中を詳しく見てもらいたいという方は大勢いらっしゃいます。歯科には医科の総合病院のような施設がないので、さまざまな観点から診療できるクリニックにしたいと思っています。常勤の歯科医師は私を含めて3人ですが、インプラント治療で言うと常勤の歯科医師が主治医となって計画を立て、夫で理事長の藤波淳先生がスペシャリストとして手術を担当し、歯科麻酔を専門とする先生が鎮静や全身管理を実施する。一般歯科だけではなく、小児歯科、矯正、口腔外科、審美歯科など各分野の専門家と一緒になって、チーム全体で患者さんに向き合うようにしています。
ホワイトニングやクリーニングにも力を入れていると伺いました。

歯周病の治療や予防を目的としたメンテナンスと違って、出血がなく歯周ポケットが3ミリ以下の健康な方に対するクリーニングは保険診療外です。けれどそうした健康な口の方を増やしていくというのも歯科の使命ですし、国全体の医療費を考えればそちらのほうが負担は減っていくはず。私たちは健康な方のクリーニングは、ある種の社会貢献だと思っています。そこで当院は審美面に着目したホワイトニングと併せて、クリーニングを提供しています。初回はカウンセリング30分の時間を取り、その後1回あたり90分間をかけ施術していきます。100時間に及ぶ体系的な練習を重ねた歯科衛生士が、患者さんの予防と審美に寄り添っていきます。
低侵襲を心がけ、痛みにも配慮しながら困り事の解決を
診療においては低侵襲を心がけているそうですね。

永久歯は乳歯と違って生え替わらないので、できるだけ削らない低侵襲治療を行って歯質を可能な限り残すことが、歯の寿命を延ばすポイントです。そのためマイクロスコープを使った精密な処置を行うことが重要になります。それは細い神経を治療する根管治療や歯石の取り残しチェックといった治療面だけではなく、かぶせ物のフィッティングなどの審美面にも及びます。口の健康は認知症や糖尿病など全身疾患とも密接に関係しているので、低侵襲治療は歯を守ると同時に体全体の健康にもつながっていくのではないでしょうか。
痛みという面にも配慮されていますが。
歯科と痛みは切っても切り離せないもので、どうしても怖くて来られないという方も実際にいらっしゃいます。また先端恐怖症の方の場合は麻酔が難しいというケースもあります。そうした方たちにも安心して治療を受けてもらえるように、静脈鎮静下での処置にも対応しています。抜歯といった口腔外科の治療だけではなく、場合によっては歯周病の治療や歯の形成でも鎮静を行うこともあります。痛みや恐怖といった面に対しても、当院のリラックスした雰囲気はプラスに働くと思っていますよ。
最後に読者の方にメッセージをお願いします。

他院でインプラントができないと断られてしまった方、歯科が怖い、苦手だと思っている方など、お困りの方はぜひ一度ご相談にいらっしゃってください。まずはじっくりとお話をしてから一緒に治療していければと思います。当院はすべて個室なので、デリケートな相談もしやすいのではないでしょうか。私一人ではできないこともたくさんありますが、常勤のスタッフはもちろん、口腔外科や矯正歯科、歯科麻酔のスペシャリストなど非常勤スタッフを含めたチーム医療で、さまざまなお困り事に対応します。また小児歯科の専門家もいますし、ベビーカーを伴った診療も可能ですので、小さなお子さんをお持ちの保護者の方も遠慮なく来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/70万円~
マウスピース型装置を用いた矯正/36万円~
インプラント1本/44万円〜
ホワイトニング/1万6500円~
静脈内鎮静法/5万5000円~
クリーニング/8500円