川田 芳樹 院長の独自取材記事
かわた歯科クリニック
(大和郡山市/大和小泉駅)
最終更新日:2024/04/19

大和小泉駅そばにある「かわた歯科クリニック」は、川田芳樹院長が2007年に開業。患者層は幅広いため、川田院長は全般的に診療できる知識と技術を磨いてきた。副院長は女性の歯科医師で「女性のほうが相談しやすい時は遠慮なく副院長におっしゃっていただければ」と、患者が相談しやすいように心を砕いている。必要であれば専門機関に紹介し、治療方針は相談して決めていく。患者の負担軽減に尽力し、消毒や滅菌といった基本的なことにも手を抜かない。歯の健康は全身の健康につながり、口は命をつなぐ場所でもあると、川田院長は考えている。いずれは他業種と連携し、患者の全身を総合的に診ていけるような環境を構築したいというのが川田院長の思いだ。地域医療に貢献し、患者の健康と幸せづくりの手伝いをしたいと話す川田院長に話を聞いた。
(取材日2024年3月13日)
大学からの縁がつながり開業へ
まずは、開業までの経緯について教えてください。

将来を考えたときに、人の役に立つ仕事に就きたいと考えたことがきっかけで、歯科医師をめざしました。もともと医療分野には興味がありましたし、人の役に立つのはもちろん、社会貢献もできたらいいなと思っていたんです。大学は広島大学に進みました。大学には関西方面から進学してきた学生も多く、学年を越えてコミュニケーションを取っていましたね。今でもその人間関係は続いていますし、お互いが力になっています。開業については在学中から考えていたのですが、いつどこでという明確なビジョンはありませんでした。ぼんやりと開業を考えていたところにご縁が重なり、2007年にこの場所で開業する運びになったんです。
勤務医としての10年間は、大学の先輩のクリニックで勤務されたと伺いました。
そうですね。大学の先輩が開業された大阪のクリニックで10年ほど修行させていただきました。優しく厳しくご指導くださり、いろいろと勉強させていただきましたね。実はそのクリニックを紹介してくださった方も、学生時代からお世話になっている先生なんです。これもすべてご縁だと思います。私一人では何もできませんから。常に感謝の気持ちを忘れずにいたいですね。
駅前に歯科クリニックがあるのは便利ですね。どのような患者さんが多く来院されますか?

年齢層は幅広いですね。近くには学校もあり、周りは住宅地なので、小さなお子さんから高齢の方までさまざまです。求められている治療も患者さんによって異なるので、治療方針は患者さんと相談しながら決めていきます。大切なのは、どうすれば患者さんが健康になってもらうかだと思うんです。そのために今われわれができることは、精いっぱいさせていただきます。例えば患者さんが安心して治療を受けられるように、滅菌や消毒は徹底して行うとか、患者さんに信頼していただくために日々の研鑽を怠らないとか。基本的なことに手を抜かないって、意外と難しいんですよ。でもその積み重ねが、患者さんからの信頼にもつながると思っています。
心の不安にも配慮して、女性の歯科医師も在籍。
歯科医師として大切にされていることを教えてください。

基本理念は「患者さんの意見をよく聞くこと」です。どうすれば患者さん一人ひとりの声を聞けるかということに重点を置いています。当院では副院長が女性の歯科医師ですので男性では行き届かない細かな機微の部分を助けてもらっています。そもそも女性のほうが相談しやすいという患者さんもたくさんいらっしゃいますから。また歯科医師として、歯科治療も大事ですが、今後は予防歯科がより大切になってくると考えています。歯が悪くなってから治療に通うよりも、症状がなくても定期的に通ってメンテナンスするほうが、圧倒的に負担が少なくて済みますからね。それに健康な歯を保つことができれば、健康的な食事ができます。食事は命をつなぐ行為です。患者さんが命をつなぐために、歯科医師としての役目を果たしていきたいですね。
では、開業医として大事にされていることはありますか?
全般的に診療できる知識と技術を身につけることですね。歯科医師に限らず、開業医というのは「町のお医者さん」だと思っています。いわば患者さんの窓口ですね。患者さんの状態や症状を診て、当院で治療できるものであれば治療に移り、専門的な治療が必要だと判断したら専門機関へつなぐ。他の専門の歯科医師や医療機関と連携し、患者さんを治療と回復に導くのが地域医療であり、医療としての社会貢献だと考えています。
歯科クリニックを怖いと感じる患者さんも多いと思いますが、何か工夫されていることはありますか?

怖いという気持ちはよくわかります。口は食事をする部位であり、命をつなぐ部位でもあります。そこを人に見られるのが怖いというのは、当たり前の感情なんですよね。ただ、だからこそ口の中はきれいで健康的に保ってほしいんです。特にお子さんは、長い将来を見据えて予防歯科に注力していただきたいと考えています。歯科クリニックは治療しにいく場所ではなく、予防しに行く場所。そんなふうに捉えてもらえたらうれしいですね。治療よりも、予防で長くお付き合いしていくことが理想です。当院はキッズスペースも設置しているので、小さなお子さん連れの治療や、兄弟姉妹での来院も可能ですし、もちろん副院長が女性ということも安心材料にしていただけるかと思います。不安があれば、どんなことでもいいのでぜひ教えてください。もちろん、大人の方でも、歯科クリニックが苦手な方はおっしゃっていただいて構いません。少しずつ、一緒に頑張っていきましょう。
地域住民の幸せと健康づくりを今後もサポート
休日はどのようにお過ごしですか?

最近はゴルフをしています。大学の先輩や他のクリニックの先生など、いろいろな方と楽しませていただいていますよ。勉強会や講習会とはまた違った話もできますし、新たな出会いもあります。ちょっとした情報交換をすることもあるので、ゴルフだけどゴルフだけではない過ごし方をしていますね。それからできるだけ体を動かすようにしています。自分自身が健康であってはじめて患者さんに医療を提供できますから。健康には気をつけているつもりです。あとは患者さんに自信を持って勧められるよう、私自身も歯の定期検診をしっかり受けています。妻も歯科医師なので、妻にやってもらっているんです。
今後の展望についてお聞かせください。
まずは患者さん一人ひとりを大事にする。これはずっと変わらない基本です。患者さんが何を求めて何に困っているのか、それを知るために患者さんの話をじっくりと伺い、スタッフ間でも情報共有しています。今はなかなかそこまで手が回らないのですが、今後は、食育もしていきたいと考えています。患者さんの歯だけでなく、総合的に診ていけるような環境づくりが今後のテーマです。体はすべてつながっていますから。あとは内科や外科など、他の業種とのコミュニケーションを深めていきたいですね。それがひいては地域医療の充実につながってくると思います。地域住民の一人ひとりが、幸せで充実した生活を送ってもらうためにお手伝いさせていただきたいと思っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

歯のことで困り事や心配事があれば、お気軽にご相談ください。口内環境は体の健康にも大きく影響します。お口の健康は全身の健康の第一歩。健康の基礎といっても過言ではありません。患者さんに親しみやすいクリニックをめざしていますので、ぜひとも患者さんの健康づくりに役立ててください。