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畑下 芳史 院長の独自取材記事

畑下歯科医院

(奈良市/菖蒲池駅)

最終更新日:2026/01/16

畑下芳史院長 畑下歯科医院 main

近鉄奈良線・菖蒲池駅の南にあたる疋田町は閑静な住宅街として知られている。その一角にある「畑下歯科医院」は、大阪歯科大学大学院で研究をした経験を持つ畑下芳史(はたした・よしふみ)院長が2003年に開業した歯科クリニックだ。地元出身の畑下院長は、歯科医師としてオールマイティーな治療を行い、地域の人の歯の健康を維持することをめざしている。同時に、高齢者や障害者を対象とした訪問歯科診療にも積極的に取り組む。「訪問診療はまだまだ人手が不足していますので、私自身も研鑽を積むとともに、後進の育成にも取り組んでいます」と語る畑下院長に、地域に密着した歯科診療や、訪問歯科診療、高齢社会で問題となっている摂食嚥下などについて熱く語ってもらった。

(取材日2025年12月11日)

地域に密着した頼れる「町のかかりつけ歯科医院」

歯科医師をめざしたきっかけは何だったのでしょうか?

畑下芳史院長 畑下歯科医院1

私は、一般の家庭に生まれ、親戚にも歯科医師はいませんでした。ある日ご縁があって大阪歯科大学附属病院で歯学部の教授とお話しさせていただいた際に、「大きくなったら、うちの大学に来なさい」と言ってもらうことができました。それを信じて歯科医師をめざし、自然な流れで大阪歯科大学に進学したんです。ちなみに私の初めての歯科治療体験も大阪歯科大学附属病院で、その時治療してくださった歯科医師は、大学生の時の教授です。

開業した理由を教えてください。

大学卒業後は、骨密度と歯の関係を掘り下げたいと思い、大学院に進みました。修了後も大学に残って研究を続けようと考えていたのですが、指導教授が退任したため、さまざまな人のアドバイスを参考にして、開業を決意しました。勤務医を経て開業したのは2003年です。

この場所を選んだ理由は何でしたか?

畑下芳史院長 畑下歯科医院2

この場所は、私が生まれ育った実家の近くです。古くからの住宅地もある一方、新興の住宅地もできつつありました。実際、患者さんは、古くからお住まいの高齢者から、新しくこの地にやってきたファミリー層まで幅広く、年齢も性別もさまざまです。幼なじみや昔からの知り合いも来てくれるんですよ。私が地元出身ということで、患者さんと共通の話題が多く、話が弾むのもメリットですね。子どもの患者さんも、すぐ打ち解けてくれます。

どのような患者さんが多く来院されますか?

開業当初は、虫歯で来られる患者さんが多かったですね。ただ、長年通院してくださっている患者さんは虫歯の治療が終わった患者さんも多く、歯周病の検査と治療、定期的な歯科健診で受診される方が多いです。もちろん、初診の方は虫歯もありますが、昨今の傾向として歯茎が腫れるなど歯周病が増えていますね。この地域は、歯の健康に対する意識の高い方が多く、どこも悪くなくてもメンテナンスのために継続的に通ってこられるケースが多いんです。私も、患者さんの歯の状態を常に把握できるので、とてもありがたいですね。

高齢者や障害者への訪問歯科診療にも注力

診療に際して心がけている点を教えてください。

畑下芳史院長 畑下歯科医院3

治療にはお金も時間もかかるため、患者さんには何より満足して帰ってほしいと思っています。患者さん一人ひとりには異なった生活習慣や背景があり、それが原因となって虫歯や歯周病が起こります。ですから、何げない会話の中からそういった部分までをきちんと見極め、その人に合った治療をすることが大切だと考えています。また、常に新しい治療法を取り入れるとともに、先進の設備も導入し、患者さんに提供していきたいと思っています。

訪問歯科診療もされていると伺いました。

高齢者の自宅や施設を訪問するとともに、市内の障害者施設にも縁があり、そちらにも訪問診療をさせていただいています。訪問診療の場合も、院内診療と同等の治療をしていくために、訪問診療用の医療器具を拡充するなど、さらに充実させたいと考えています。一方で、施設に通えなかったり、歯科の知識がなかったりして、治療を受けられていない高齢者や障害者は、まだまだ大勢います。歯科は命に直結しないため、放置してしまう人もいるんですね。訪問歯科診療は、もっと周知させていく必要があると感じています。

訪問歯科診療にはどのような課題があるのでしょうか?

畑下芳史院長 畑下歯科医院4

今後、医療、福祉、介護の連携がさらに求められるようになりますので、高齢者や障害者など歯科医療にアクセスしにくい患者さんへの歯科医療を充実させたいと考えています。しかし、まだまだ対応できるマンパワーが不足しています。私自身も研鑽を積んでいますが、それだけでなく私の考え方に共感してくれる後進の育成にも取り組んでいます。特に、経験も技術も必要な歯科衛生士が足りないので、歯科衛生士専門学校で講師を務めた経験を生かし、仕事を通した実践的な指導を行っています。訪問歯科に携わる歯科医師や歯科衛生士はとても地味な存在ですが、やりがいを持って取り組んでもらうためにも、もっとスポットが当たるといいなと感じています。

先生が訪問歯科診療を始めたきっかけは何だったのですか?

開院してすぐ、終末医療の「ひばり往診クリニック」の森井正智(まさとし)院長と知り合ったことです。そして、しばらく一緒に訪問診療をしていました。森井先生は、訪問先の患者さんの余命がわずかであることを知りながら、患者さんの希望どおり入れ歯の製作を依頼していました。私は最初、「間もなく亡くなられると知りながら、入れ歯を作ったり治療を行ったりするのはどうなのだろう」と懐疑的だったのですが、入れ歯をした患者さんが好物のみかんを食べたとき、「おいしい」と涙を流されているのを見て、とても感動しました。訪問歯科診療はこのような治療をすべきだと思ったんです。

健康に長生きするために大切な摂食嚥下

摂食嚥下に関しても力を入れているそうですね。

畑下芳史院長 畑下歯科医院5

高齢社会で浮き彫りになっているのが摂食嚥下です。健康に長生きするためには、自分の力で噛んで飲み込むことが重要だと考え、年を取ってもうまく食べられるようにするため、検査機器などを導入し、力を入れています。勤務医時代、余命1、2ヵ月といわれている患者さんがいました。歯がグラグラで食欲もなかったため、入れ歯を作製させていただいたのですが、その際、自分の力で食べることがいかに大切かを治療を通して実感しました。また、摂食嚥下で特に大事なのは乳幼児期からの習慣です。噛み合わせや歯並びに問題があるのは、口の周りの筋肉を正しく使用していないからと考えられます。口をぽかんと開けているような子どもは、嚥下に問題がある場合が多いので、早期に受診して適切なトレーニングをすることが重要です。

今後の展望を教えてください。

これまでも、これからも、地域密着型の歯科医院として地域住民の歯の健康を維持することが最大の目標です。それに加えて、福祉や介護と連携して訪問歯科診療のさらなる充実を図りたいですね。幸い、ご近所の方が長く通院してくださり、良好なコミュニケーションを取れていますが、それを今後10年、20年と続けていき、地元にしっかり根づいた、皆さんに愛される歯科医院でありたいと考えています。

読者へのメッセージをお願いします。

畑下芳史院長 畑下歯科医院6

私は大学院で研究をしていた経験もありますし、どのような分野もオールマイティーに対応できるのが強みです。虫歯治療や歯周病治療などの一般的な歯科治療から、歯の健康相談、ブラッシング指導、歯周の予防指導、歯の定期検診まで、口の中の状態を見ながら丁寧に説明します。そして、患者さんと十分にコミュニケーションを取り、希望に沿った治療計画を立てていきます。また、痛くない治療を心がけ、子どもから年配の方、障害のある方まで幅広く対応します。訪問歯科診療も実施しているので、詳しく知りたい方は、ぜひご相談ください。専門性が必要な場合は適切な病院に紹介しますので、とにかく不安なことがあれば、どんな小さなことでも気軽に相談してほしいですね。

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