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伊勢屋 貴史 院長の独自取材記事

あやし眼科クリニック

(仙台市青葉区/愛子駅)

最終更新日:2022/01/28

伊勢屋貴史院長 あやし眼科クリニック main

宮城県仙台市の栗生団地内、ドラッグストアや生協などの商業施設が立ち並ぶ中心地に、2008年に開業した「あやし眼科クリニック」は、クリーム色の外壁にシックなブラウンの屋根、羽をくわえた鳥のロゴが目印だ。伊勢屋貴史院長のモットーは、「快適に、よく見えることで人生はより楽しくなる」。ライフスタイルや用途などで、眼鏡やコンタクトの種類や最適な度数も異なるため、患者とコミュニケーションを取って、その人にとっての快適な見やすさを追究する。インタビュー中も笑顔を絶やさず、気さくに質問に答えてくれた伊勢屋院長は、スポーツ好きで、カートレースで全国優勝するほどの腕前。趣味を生かしてスポーツ眼科に特化した外来を設置したり、動画サイトで情報発信するなど、アイデアマンでもある。

(取材日2022年1月5日)

地域の人に愛され、来院しやすいクリニックをめざす

この場所に開業したのはなぜですか。

伊勢屋貴史院長 あやし眼科クリニック1

石巻市で生まれ育って、熊本大学に進学し、神奈川で研修医時代を過ごしましたが、その後、東北大学病院で勤務し、仙台は住みやすい場所だと感じました。それで、開業するなら仙台にしようと考えるようになったんです。この場所にしたのは、まずは、付近に眼科が少なかったことが大きく、仙台駅から車でのアクセスの良さにも惹かれました。個人的には、趣味のモータースポーツで行くサーキットから近いのも魅力でしたね。近くに団地や学校もあるので、子どもの患者さんもよく来院します。仮性近視の子どもさんは多いですね。あと多いのは、結膜炎やものもらいなどの目のトラブルや、眼鏡・コンタクトレンズなどの相談です。緑内障や白内障などで中高年の患者さんも来院します。

設備面でこだわった点を教えてください。

建物が看板になるかなと、かわいい鳥のロゴをあしらったり、地域の人に愛されるような外観を意識しました。あとは、どんな患者さんでも来院しやすいように、建築士さんと相談しながら、待合室や診察室、検査ブースなど、全館バリアフリーにして、車いすの方にも安心して使用いただけるよう広いスペースのトイレやベビーベッドやベビーキープを備えた女子トイレを設置しました。そのほか、待ち時間に患者さんが退屈しないよう、待合室に掲示物を用意する工夫もしています。現在は診察室が1ヵ所しかなくて、どうしても患者さんをお待たせしてしまうので、事前予約をお勧めしていますが、将来的には、複数の診察室を設置できるくらいクリニックを広げられたらいいなと考えています。

検査や治療の機器も充実していますね。

伊勢屋貴史院長 あやし眼科クリニック2

視力や眼圧、視野を計測する機器に加え、眼底カメラやOCTも設置しています。従来、眼底の検査には目薬で瞳孔を拡大させる散瞳検査が一般的でしたが、4〜5時間は光を眩しく感じるため不便で、特に車で来院する患者さんは回復までお帰りを待っていただかなくてはなりませんでした。でも、眼底カメラではそのまま眼底を撮影でき、OCTは眼底の断層面を撮影できるため、患者さんに負担をかけませんし、大きなモニターで眼底の画像を見ながら患者さんに説明することもできます。そのほか、網膜に開いた穴など目の奥の病気を治療するための網膜レーザーもあります。ただし、当院には入院施設や手術室はないため、必要に応じて、最適と思われる医療機関をご紹介します。

一人ひとりの「快適な見やすさ」を追究

診察で心がけていることは何ですか。

伊勢屋貴史院長 あやし眼科クリニック3

患者さんが快適によく見えることを第一に考えています。いくら検査で視力が出ても、患者さんが生活する上で不便を感じるなら、それは快適に見えやすい状態とはいえません。仕事や普段の生活によって、最適な眼鏡やコンタクレンズの種類や度数も変わってきます。また、スポーツや細かい作業などをする方は、日常生活で使うものとは違う度数の眼鏡やコンタクトレンズが必要なこともあります。ですから、しっかりお話を聞いて、疑問にもわかりやすくお答えしながら、患者さんのライフスタイルに合う提案をするように心がけています。

積極的に情報発信をしているそうですね。

5〜6年前からブログで、目の健康や休診日情報などクリニックからのお知らせなどの情報を発信しています。病院の動画サイトのチャンネルは、コロナ禍で時間ができた時に始めました。正しい点眼方法や目のトレーニング方法などから、地元のアスリートへのインタビューまで、さまざまな動画を配信しています。仮性近視の患者さんに、近視が進まないようにするための注意点などを記載したオリジナルの小冊子を渡したりもしています。

色覚専門の外来では、どのような診察をするのですか。

伊勢屋貴史院長 あやし眼科クリニック4

学校の検査で色覚異常が疑われるなど、色の見え方に対して不安に思ったり、困ったりしている方の相談に乗る外来です。まずは、色覚検査などの眼科検査を実施し、色覚異常の程度分類を行います。その後、僕が診察をして、長年、色覚異常の患者さんを診てきた経験を生かし、疑問や不安にお答えしていきます。当院のホームページでも、色覚異常について疑問に思われがちな事柄を簡単に解説しているので、そちらもご覧いただけたらと思います。

気軽に定期検診や困り事の相談に来てもらいたい

スポーツがお好きで、モータースポーツの大会にも出場なさっているとか。

伊勢屋貴史院長 あやし眼科クリニック5

子どもの頃は体育が苦手でしたが、スポーツ観戦が好きでした。でも、40歳くらいでスキーを始めたら、リフトすら乗れない状態から、緩い坂で滑れるようになって、止まれるようになって……と、成長経験ができて、もともと体を動かすのは好きだったので、いろいろなスポーツに挑戦したいと思うようになりました。今では、卓球やビーチテニス、サップと、球技からマリンスポーツまで、幅広く楽しんでいます。モータースポーツのほうは、開業した頃にレンタルカートにトライしたのがきっかけです。車好きだったのではまってしまい、ライセンスも取得し、主に4輪のレースに出場しています。レースは月に1度くらいですが、事前練習も含め、オフタイムのかなりの部分を注いでいます。スピード感に加え、抜きつ抜かれつつ、日常生活にない本気の競い合いやスリルが、いいストレス解消になっていますね。

スポーツに関連した外来がありますが、見ることはスポーツと関わりが深いのですか。

一流の野球選手はボールがよく見えているといいますよね。逆に、よく見えずにボールや他の選手とぶつかって目を負傷する患者さんもいます。動いているものをよく見るには、そもそもの視力の良さが必要です。スポーツ眼科の外来では、視力矯正やゴーグルなどによる目の保護などで、パフォーマンスアップや安全性向上をめざします。例えば、激しい動きに適して視野も広いコンタクトレンズは幅広いスポーツに向いていますが、自転車競技では目が乾燥するため、度つきゴーグルのほうがいい。また、普段、遠近両用眼鏡の人が卓球をする場合、ラケットに目を向けたときにレンズ下部の視界がゆがむので、遠用のコンタクトレンズでプレーし、プレーの合間にゲームを見ながら手元のトーナメント表などを見るときは、その上から軽い加入度数の入った累進レンズの眼鏡をかけることを勧めます。このように、競技やその人のニーズに合わせた提案をしていきます。

眼科医として伝えたいメッセージはありますか。

伊勢屋貴史院長 あやし眼科クリニック6

私たちは、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五感からたくさんの情報を得ていますが、中でも視覚からは87%と、圧倒的に多くの情報を得ています。それだけ、「きちんと見える」ことは大切。知らないうちに視力が変わっていることは多く、実際、他の病気で受診して視力検査するまで、眼鏡の度数が合わないことに気づかない患者さんもいます。ですから、定期的な視力チェックは必要で、特に、40代以上の方は、自覚症状がないまま進行しやすい緑内障や、黄斑変性など、加齢による病気の早期発見にもつながるので、年に1度は受診していただきたいですね。また、患者さんの中には、眼科医からすると「こんなことで悩んでおられたのか。受診していただけたら、もっと早く問題解決できたかもしれないのに」という方もいます。目の困り事があれば、まずは気軽に相談していただたけたら、と思います。

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