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山本 伸介 院長の独自取材記事

やまもと歯科

(大和高田市/大和高田駅)

最終更新日:2024/04/12

山本伸介院長 やまもと歯科 main

大和高田駅近くのショッピングモール内にある「やまもと歯科」。予防を中心に幅広い歯科診療を提供する同院では、担当歯科衛生士制のもときめ細かな口腔ケアや指導が行われている。通院できなくなった患者にも訪問診療で対応し、ノウハウを生かしたサポートができるのも強みだ。経験豊富な歯科衛生士らをまとめる山本伸介院長は、専門である口腔外科の観点から、治療後の生活まで見据えた診療計画を考える歯科医師。そんな院長に自身の経験や同院の人員・教育体制、診療内容について聞いた。

(取材日2024年3月8日)

担当歯科衛生士制での、口腔衛生管理による予防に注力

この地域で30年以上の歴史がある歯科医院と聞きました。

山本伸介院長 やまもと歯科1

当院はここから50mほど離れた場所に1991年に誕生した歯科医院で、2回の移転を経て現在に至ります。1度目の移転は、今当院が入っている建物の前身にあたる医療ビルへ。そして2度目は、ビルの老朽化に伴う建て替えのため施設内で移転しました。隣には歯周病との関連性が深い糖尿病専門の内科医院があり、必要に応じて紹介なども可能です。私は口腔外科の出身で、勤務医時代には麻酔科での研修も含め、幅広い症例を経験しました。その中で予防の大切さを痛感し、当院では開業時から変わらず「歯科衛生士による口腔衛生管理」を柱に掲げています。

現在の診療につながる、口腔外科や麻酔科でのご経験について教えてください。

歯科医師の仕事はまずは歯を治療することですが、口の中全体を診る力がなければ、口腔内腫瘍や外傷といった命に関わる疾患を見落としてしまう可能性があります。だからこそ口腔外科の道に進んで力をつけたいと考え、複数の医療機関で研鑽しました。一般的な歯科診療の中で口腔内の悪性腫瘍を早期発見できれば、致命的な状態に至る前の早期治療につながりますからね。加えて口腔外科や麻酔科では、歯がない方でも咀嚼・嚥下ができるよう、口腔のデザインや食生活を考えなければならないケースにも携わりました。詰め物やかぶせ物によって見た目がきれいになっても、自分の口で食べられなければ治療の意味も半減してしまうでしょう。そうした経験もまた、訪問診療での口腔ケアや食事への助言に役立っています。

こちらでの予防歯科の特徴を教えてください。

山本伸介院長 やまもと歯科2

予防歯科では歯科衛生士が担当制で、患者さん一人ひとりと丁寧に向き合っています。患者さん自身の歯を長く守れるよう必要なケアや指導を行っています。受付で患者さんをお迎えし、会計を済ませてお見送りするまでの一連の業務をすべて担当歯科衛生士が担っているのが当院の特徴です。次回の治療内容を詳しく把握しているので、予約もスムーズに進むんです。歯磨き指導の後に次回の予約をお取りするので、話の流れを変えることなく受付で歯ブラシや歯間ブラシの説明ができるのもメリットだと考えています。他に、位相差顕微鏡で虫歯・歯周病菌を調べたり、唾液成分の測定をしたりと多角的なアプローチも可能です。

外来・訪問診療ともに、予防や機能回復を重視

訪問診療はどのくらいの頻度で行っているのでしょうか?

山本伸介院長 やまもと歯科3

ご高齢の患者さんが多いこともあり、ほぼ毎日訪問診療を行っている状況です。途中で通院が難しくなった場合も、担当歯科衛生士が引き続きご自宅や施設に伺いますので、状況が変わっても同じ人がサポートするという面でご安心いただけるのではないでしょうか。訪問先では積極的に治療を勧めてはいません。提供内容は当院が大切にしている口腔ケアがメインです。そして単なる清掃という意味での口腔ケアにとどまらず、機能的なケアも実現したいと思い、現在、岡山まで足を運んで摂食嚥下リハビリテーションについて勉強して、食事関連のサポートも実施しています。胃ろうの患者さんがケアとリハビリを通して口から物を食べられるようになるようなお手伝いができればと思っています。訪問を専門でお願いしている歯科衛生士たちも、その分野のベテランや摂食嚥下の知識が豊富なメンバーなので心強く感じます。

ご専門の口腔外科の診療についてもお聞きします。

予防を重視して、なるべく歯を削ったり抜いたりしたくないという気持ちで診療にあたっていますが、抜歯が必要になった場合にはインプラント治療を提案しています。別の歯を削るなどして、これ以上歯への負担を拡大させたくないという理由から、「予防の延長線上にあるインプラント治療」を実施しているのが特徴です。治療はスウェーデンで約60年前に開発され、今では一般的に広く採用されているシステムに基づいて行います。このシステムに精通している歯科医師にお世話になっていて、診療について話し合うこともあるんですよ。また、手術の際は患者さんとスタッフの安全のため、衛生管理を怠りません。たとえ有用な消毒薬であっても、それがスタッフの健康を害するものであれば使用せず、他の方法で対応します。加えて使い捨てにできる備品も、衛生面への配慮のために積極的に採用しています。

患者さんへの説明などの際に心がけていることはありますか?

山本伸介院長 やまもと歯科4

言葉による説明をもちろんしっかり行いますが、当院には高精度な画像を撮影できるカメラがあり、それを使って口腔内の様子を視覚的にお伝えしています。その他、初診の時や詰め物、かぶせ物を作製する時などは、歯科衛生士にきちんと時間を取ってカウンセリングをするようお願いしています。さらに普段の定期検診においても、私が大まかな説明をした後に、歯科衛生士が細かな部分を補足してくれます。当院の歯科衛生士が担う業務は多岐にわたりますね。

向上心あふれる自慢の仲間と、患者の健康を支え続ける

スタッフの人員・教育体制についても教えてください。

山本伸介院長 やまもと歯科5

当院には常勤、非常勤、フリーランスを含めて10人のスタッフが在籍し、すべてのスタッフが歯科衛生士です。年齢層は20~30代と比較的若く、仕事熱心で毎日こつこつ頑張ってくれる人ばかりですね。目標などを毎月書いてもらう際に勤務中うれしかったことも聞いているのですが、患者さんとコミュニケーションを取ることが大きな励みになっているようです。月に1度開催している勉強会は、歯科衛生士が主体となってテーマを決めています。各自の担当患者さんの状態を報告する他に、悩んでいることについて意見をもらったり、外部の講習会に参加した歯科衛生士が情報を共有したりと内容もさまざまで、有意義な時間になっていると思います。

一緒に働く上で大切にしていることは何ですか?

昔の医療機関の組織はトップダウンが当たり前でしたが、今はそうではありません。当院でもチーム医療を実践しており、普段は院内でそれぞれ個別に動いていても、困っている人がいれば手助けしようと呼びかけています。チームワークが大切な職場なので、当院の歯科衛生士には患者さんとも仲間とも、より上手にコミュニケーションを取れるようになっていってほしいですね。患者さんや仲間のために、現状に満足せず、常に成長を意識して動いてもらいたいとも話しています。もちろんそのためのサポートは惜しまず、全力でバックアップしています。新人さんには私が所属する横浜のスタディーグループと、東京にあるインプラント治療の人材育成機関の研究会に必ず1回ずつ参加してもらっているくらいです。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

山本伸介院長 やまもと歯科6

歯科治療の技術を磨くことも重要ですが、治療の先にあるケアやサポートに一層力を入れて取り組みたいと考えています。摂食嚥下リハビリもその一環として注力しています。物が食べられなくなってお困りの方に、口から栄養を取れる喜びを感じていただきたいと願っています。そしてありがたいことに、私と同じ専門・考えの息子もいずれ診療を手伝ってくれる予定です。将来は今と変わらない方向を息子と見続けながら、より多くの患者さんに手を差し伸べたいですね。また、どんなに歯科の技術が進歩しても、歯磨きは生まれ持った歯を守る重要な手段です。そのことを知らず、ブラッシング方法を身につける機会もなく過ごしている方は多くいらっしゃいますので、私たちからアプローチしたいです。歯磨き指導を含め幅広いノウハウを持つ歯科衛生士がいて、口腔内を清潔に保つための手立てもありますので、ご興味があればぜひ当院にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万5000円~、セラミックを用いた補綴治療/2万2000円~(詰め物)、5万5000円~(かぶせ物)、ホワイトニング/2万2000円~

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