柳原 一晃 院長、柳原 あづさ さんの独自取材記事
柳原歯科医院
(香芝市/志都美駅)
最終更新日:2024/12/13

奈良県香芝市で30年以上、地域に密着した歯科診療を提供している「柳原歯科医院」。駐車場から続くアーチを抜けて入る院内は、受付から診察室が見渡せる広々とした空間が広がっている。柳原一晃院長は、「患者の希望にできる限り応じたい」という強い気持ちを持った歯科医師だ。そんな院長とともに開業当初から運営に携わっているのが、妻で事務長の柳原あづささんである。多様な症例に対応する技術力の広さと、徹底した患者ファーストな姿勢を強みに、日々の診療に取り組んでいる一晃院長とあづささんに診療に対する熱い思いを聞いた。
(取材日2024年11月21日)
削らない・抜かない・痛くないを重視した歯科診療を
こちらで提供している診療内容を教えてください。

【一晃院長】地域の歯科医院として一般歯科診療から、矯正治療、予防に至るまで幅広く対応しています。どんな悩みにもすぐに「できない」と突っぱねるのではなく、まずはご要望をお伺いし、可能な限り期待に応えようと努めています。ただ、その中でもインプラント治療はやっていません。以前インプラント治療を受けた方が高齢になり、通院やメンテナンスが難しくなり口腔内の状態が悪くなってしまったのを目の当たりにしました。その経験から、抜歯後よりも抜歯前の治療により注力したいと考えるようになり、現在は対応しないようになったのです。ですが患者さんが希望される場合や、必要だと判断した場合は、適切な歯科医院をご紹介しますのでご安心ください。
「削らない、抜かない、痛くない」を診療方針に掲げていらっしゃるそうですね。
【一晃院長】患者さんが問題なく生活できるなら、できる限りその歯を長持ちさせるのが、基本的な考え方です。今すぐ削ったり抜いたりする必要がないと判断した場合は、定期通院をお願いしています。一方、全身の状態とのバランスも考えています。その歯を残すことで他の部分に悪影響を及ぼす可能性があると判断した際は、削る治療や抜歯を提案することもあります。患者さんのその後の人生において、どの選択肢が最善かを重視しているのです。
【あづささん】「他院で抜いたほうが良いと言われたけれど抜きたくない」という患者さんも多く来られます。その際はまず診察や検査を行い、状態を確認。もし当院でも抜いたほうが良いと判断した場合でも、「最後に決めるのは患者さん」というのが院長の考えです。しっかりとご理解とご納得されてから治療を受けていただけるでしょう。こうした患者さんの気持ちに寄り添う姿勢は、開業当初から変わっていません。
患者さんと接する際、心がけていることはありますか?

【一晃院長】歯科医師と患者といっても、やっぱり人と人の付き合いが大事だと考えています。また良い治療を提供するのはもちろん、患者さんに安心感を持ってもらうことも大切でしょう。ですから当院では、患者さんの希望にはなるべくお応えしようと心がけているのです。歯科医師の考えを押しつける、ということはありませんのでご安心ください。
【あづささん】お子さんも歯科医院へ行くことが当たり前になるように、楽しみながら通院できるように努めています。そこで院内には、お子さんが写真を撮影できるフォトブースを設けました。楽しそうに過ごすお子さんの姿が見られたり、親御さんには「子どもが楽しそうで通いやすい」と言っていただけたりしてたいへん光栄です。
「いいかおつくろう」を目標に、床矯正に力を注ぐ
先生が得意とされている治療は何ですか?

【一晃院長】特定の分野が得意というより、幅広く何でも対応できるのが強みだと思っています。僕が在籍していた大学院の歯周病講座は、総義歯以外はほとんどすべてを扱える教室であり、さまざまな悩みを抱えた患者さんが来られていました。そんな環境で研鑽を積んできたので、多様な症例に対応できるようになったのだと思います。もちろん、開業してからも多くの経験を積み、先進の知識・技術の習得を続けてきたのも、今につながっていると感じています。
【あづささん】自分たちで「大衆歯科」と言うくらい、さまざまな患者さんの悩みに対応しています。患者さんが希望されることは、何でも応えたいという思いからですね。他の歯科医院で治療は難しいと言われてしまった状態でも、当院では断らないように努めています。こうした姿勢に共感してくれている患者さんもいらっしゃるのかもしれませんね。
幅広く対応している中でも、「いいかお」をつくるための取り組みに注力されているそうですね。
【一晃院長】近年虫歯になるお子さんは減っているのですが、逆に出っ歯や受け口など、歯並びに問題を抱えるお子さんが増えているのです。そんな背景から当院では非抜歯で本来あるべき「いいかおつくろう」を目標に掲げた矯正治療に注力しています。実現のため、主に提案をさせていただいているのが、子どもの時期に顎を広げることを図り、歯を抜かずに改善をめざす床矯正です。床矯正を始めたきっかけはわが子でした。友人に矯正治療を依頼した際に、「永久歯を抜いて連れてきてほしい」と言われたのですが、虫歯でもないきれいな歯は抜けないと思ったのです。この経験から、歯を抜かずに行う矯正治療はないか探したところ、床矯正を知り、知識・技術を身につけました。顎の発育を促進させその子の成長とともに歯並びの改善を図れるので、費用の負担を少なく、抜歯はせずに「いいかお」をめざしたい方は、ぜひご相談ください。
「いいかお」をめざすために大事なことはありますか?

【一晃院長】床矯正は、親御さんが歯並びに違和感を持った時がスタート時期です。歯の生え替わりが始まる6~7歳から治療を始めると知っていただければと思います。それよりも早くに相談しに来てくださった方には、「6~7歳頃までに前歯でも噛む習慣をつけてください」とお話ししています。床矯正を始めるまでに一番初めに生え替わる前歯と周囲の顎をしっかりと成長を促しておければ、治療の負担軽減につながると考えられているからです。
【あづささん】歯並びを治すだけであれば、いつからでも始められますが、歯を抜かずに「いいかお」を作るためには、早期の介入が必要です。違和感を感じた時点でご相談いただければ、食育やお口のトレーニングなど矯正をせずに「いいかお」を作っていくこともめざせます。床矯正はあくまでも手段の一つです。まずはお気軽にご相談いただければご提示できる選択肢も広がりますので早めに来ていただきたいですね。
患者を第一とした温かみのある診療をこれからも
院長はあづささんをどのような存在だと考えていらっしゃいますか?

【一晃院長】妻は人間的にとても魅力がある人だと感じています。患者さんも僕と話すより、治療が終わった後に受付で妻と話している時間のほうが長いんですよ(笑)。そんな妻は、患者さんから聞いた話をきちんと僕に伝えてくれるのはもちろん、診療のフォローもしてくれます。僕が間違ってしまったときは、はっきり指摘してくれるんです。ある意味、人生の師匠のような存在ですね。また歯科医療の知識を持ちつつも患者さんに近い立場を保つことで、僕と患者さんの橋渡し役になってくれています。僕や歯科衛生士からだとどうしても専門的な説明になってしまうところを、妻がわかりやすく「通訳」して患者さんに伝えてくれているのです。
あづささんにとって院長はどのような存在でしょうか?
【あづささん】一晃院長はとにかく「患者さん第一」な人ですね。虫歯が痛くて我慢できないお子さんがいたり、急に歯が取れたという連絡が来たりしたら、時間外や休診日でもすぐに診るんです。しかもそういった対応を全然大変だと思わず、むしろ当たり前かのように誠心誠意対応するところが、一晃院長のすてきなところだと思っています。私はそんな素直で誠実な人柄に惹かれて、気づけば30年以上がたちましたね。患者さんにも伝わり、長く通っていただけたらうれしいですね。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

【一晃院長】歯科医院に対して「待ち時間が長い」「何度も通院する必要がある」といったマイナスのイメージを抱いている方は多いと思います。そういったイメージの払拭に力を入れていきたいですね。そして患者さんに、「柳原歯科医院になら行きたい!」と思ってもらえたら幸いです。
【あづささん】これからも患者さん視点を大事にしながら、患者さんの歯や子どもの笑顔を守っていくにはどうすればいいかを考え、情報発信やサポートに努めていこうと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは床矯正/7万7000円~、問診・歯並び診断料/1万3200円
※詳細はHPをご覧ください。