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原 承子 院長の独自取材記事

原歯科医院

(大阪市浪速区/JR難波駅)

最終更新日:2025/06/04

原承子院長 原歯科医院 main

JR難波駅から徒歩5分、オフィスビルと大規模マンションが林立するエリアに「原歯科医院」はある。院長を務める原承子(せいこ)先生は、歯科・小児歯科・歯科口腔外科を標榜する同院を一人で切り盛りするパワフルなママ歯科医師だ。都会の真ん中にある歯科医院らしく、幅広い年齢層、かつ国際色豊かな患者が訪れる同院が信頼を集める理由は、気さくで飾らない原院長の人柄。父と姉が歯科医師という環境で育ち、出産後は子連れで診療をしてきたという原院長に、日々の診療への思いやポリシー、子どもの口腔ケアについてなど、さまざまな話を聞かせてもらった。

(取材日2021年9月17日/情報更新日2024年5月26日)

受付から治療まで、一人で対応するママ歯科医師

難波というエリアについてお聞きします。

原承子院長 原歯科医院1

もともとこの場所は父が住んでいた場所で、今はすっかりオフィスビルが増えましたが、当時は一戸建てが立ち並んでいたんですよ。私は以前、審美歯科にも対応するクリニックで働いていたので、一般歯科とはいえ、難波だったら審美的な治療を望む患者さんも大勢いるんじゃないかと考えて、開業の地にここを選びました。実際、若い女性の患者さんがとても多く、ホワイトニングや審美面に配慮した治療をお願いされます。あとは場所柄、観光客が多いです。空港バスが発着する複合商業施設が近いこともあって、外国人もかなりいらっしゃるんですよ。いろんな国の人が来られますが、多言語にはとても対応できないので、こちらのペースで日本語と英語で対応しています。

一人ですべて切り盛りするのは大変ではないですか?

気楽さと大変さの両方がありますね。受付から治療、メンテナンス、お会計とすべて一人ですから、忙しい時間帯には手が足りなくなることもあります。電話にも出られないことが多いので、SNSで予約ができるようになっています。SNSの返信もすぐとはいきませんが、治療後のちょっとした相談もできるので重宝しています。また、以前は毎日息子を連れて出勤していたのですが、小学生になったのを機に子連れ出勤は土曜日だけ。ただ、生後2ヵ月から患者さんと一緒にこのクリニックで過ごしてきたので、仲良しの患者さんも息子も、そして私も(笑)ちょっぴり寂しいようなうれしいような日々です。

どのような訴えの患者さんが多いですか?

原承子院長 原歯科医院2

年齢によってご希望はさまざまで、早く痛みを取りたいという方もいれば、見た目の美しさまで求めてホワイトニングやセラミックによる補綴治療を希望される方もいらっしゃいます。最近では、部活動やスポーツに励む学生さんからのご相談も増えており、スポーツ用マウスピースの製作にも対応を始めました。今は治療の選択肢が多く、細かなご希望を持たれる患者さんも少なくありませんが、当院ではすべての診療を私一人で行っているため、インプラントや矯正治療など専門性が高い分野は信頼できる先生をご紹介しています。なんでも院内で行えることが理想かもしれませんが、責任が持てないことはいたしません。当院では保険診療を基本に、機能面を重視した誠実な治療を大切にしています。

納得してもらうまで伝え続ける

これまでのキャリアについてお聞きします。

原承子院長 原歯科医院3

大学を卒業後、病院の口腔外科で研修を受けました。口腔外科は他の歯科と違って、口腔がんなど生死に関わる疾患も扱い、「命を預かる」面もありますので、つらいこともありました。入院患者さんの口腔ケアや介護老人保健施設の巡回診療などもあって、想像もしてなかったことや驚かされることが多く、「今自分がやらないといけないこと」「今把握していなければならないこと」というのを常に突きつけられました。研修施設には医師2人と私の3人しかいなくて、任されることがものすごく多く、当時は「きつい」「早く帰りたい」とよく思いましたね。ほかの科で研修をしている友人の話を聞くたびに「何で私だけ……」と思ったり。しかし今となれば、それらはすべて勉強でしたし、周りにいつも医師・看護師がいたことは何よりも恵まれていました。今でも全身疾患のある患者さんに関する相談などを、電話やメールですぐできるというのはありがたいと思います。

口腔外科から一般歯科診療を手がけることになり、診療スタイルに変化はありましたか?

あまりないですね。どうしても口腔外科の厳しい目線で見てしまうところは、正直あります。歯という器官は、不摂生など自分のせいで悪くなりやすいという部分です。正しいケアをしていれば、ひどくなることはほとんどありません。そこをきちんと説明して、納得してもらうというのが、歯科医師の仕事だと思っています。納得してもらうまでは何十分でも説明します。普通の詰め物やかぶせ物でも、やはりどうしても違和感があるものです。虫歯を治しても、しばらくは痛みが残ることもあります。「まだしばらく痛みますよ」「慣れるまでは違和感がありますよ」「しみることがありますよ」というのを、しつこくお伝えします(笑)。その結果、痛みなどがなければ一番いいですし、患者さんが「言われてたほどひどくはなかった」と思ってくれればそれもまたいいと思っています。

診療で心がけていることは?

原承子院長 原歯科医院4

今まで診てきた患者さんの一番の悩みは「歯科は通う期間が長い」です。ですので、1週間に2回来てくれてもいいし、1回に3本一気に治療してしまうなど、できる限り短い期間でタイトに治療を終わらせるようにしています。タイトに終わると、当然患者さんは喜んでくれるでしょうが、さらに良いことには、そこから先を考えてくれるようになり得るんですね。今までは痛みがなくなればいいと思っていたけれど、案外早く治療が終わったために「実はここが気になっていて……」という話も出てくるでしょう。そうしたらこちらからも、「では今後のメンテナンスも一緒に考えましょう」という話もできます。そういった「次に目を向けるチャンス」をつくるためにも、とにかく早く終わらせるようにしています。

ママ歯科医師だからわかる小児治療の大変さ

小児歯科も掲げているのは、やはり子ども好きだったからですか?

原承子院長 原歯科医院5

いいえ、実は子どもは苦手でした(笑)。お父さん、お母さんに向かって「ちゃんと磨いてくださいね」、子どもには「ちゃんと座ってね」などと、今思えばひとごとのように言っていました。でも、自分がいざ子どもを持つと、子どもというのは全然思いどおりにいかないというのがわかったんです。歯科医師の私が磨いているのに、「全然ちゃんと磨けてない!」ということもしょっちゅう。子どもの口腔ケアというのは、家で、親だけではできないものだというのが身にしみてわかりました。かといって、歯科医院なら完璧にできるのかといえば、それもまた難しい。まずはお父さん、お母さんの協力が必要なんです。

親はどのように協力すればいいのでしょう?

お子さんには、診療台の椅子に座ってもらうところからちょっとずつ慣れてもらわないといけません。親御さんの膝に乗せて歯磨きする、というところからスタートして、自分一人で椅子に座れるまでになればゴールです。それには、親御さんに何回もクリニックに足を運んでもらうことになるのですが、なんとかお子さんのために時間を割いて、連れて来てほしいと思います。同時に、親御さん自身が口腔ケアに興味を持ってくれることがとても重要です。歯ブラシ一つにしても、どんなものを選んだらいいか、まずは興味を持ってください。第三者にちゃんと磨けているかの評価をしてもらうのも、歯磨きが上達するためのコツですね。どこが磨けていないのか、それを解決するにはどんな歯ブラシがいいのか、嫌がるときはどうやって磨くか、そういったことを情報交換したり、雑談の中でお伝えしたりしていくのが大事だと思っています。

「慣れてもらう」ことが一番重要なんですね。

原承子院長 原歯科医院6

お父さん、お母さんが自分の歯の治療や定期検診に子どもを連れて行くというのも大事です。親が診てもらっているところを子どもが見て、「ああ、怖くないんだな、大丈夫なんだな」と思ってもらえたら大成功。それでも、どうしても難しくてなかなか治療ができないお子さんには、スタッフの多い病院や大学病院をご紹介します。一人でできることは限りがありますし、トラウマになってほしくありませんからね。一番の目標は「歯科に続けて来てもらうこと」。「この先生だから行ける」と思ってもらえるように頑張っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング/2万円~、セラミックを用いた補綴治療/2万円~、スポーツ用マウスピース/1万6500円~

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