近鉄南大阪線の針中野駅から西へと延びる商店街のにぎわいを抜けてしばらく歩くと「かわさき歯科医院」がある。「毎日使い続ける歯だからこそ大切にしたい」と語る川崎正人院長は大学院では予防歯科の研究に打ち込んできたという。歯が痛くなったり、化膿してからの対処療法ではなく、食生活や丁寧な歯磨きといった生活習慣を地道に整える指導も行っている。予防歯科に力を入れているのは、川崎院長自身が痛いのが嫌いだから。それゆえ、患者が痛がっているのを見るのもつらいという。なるべく今ある歯を生かしながら、痛みを取り除き、そこからトラブルが起こる前に予防する治療へと導くのが先生のスタイル。口腔内の環境を整えるためにどういったことに気を付けるべきか、先生の考え方やノウハウを取材した。

（取材日2017年10月25日）