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山下 国士 院長の独自取材記事

やました歯科

(大阪市旭区/千林大宮駅)

最終更新日:2025/09/11

山下国士院長 やました歯科 main

大阪市旭区、旭区民センターの真向かいにある「やました歯科」は、2002年の開業以来、地域に根差した診療を続けてきた。地元出身の山下国士(やました・こくし)院長は、「これまで周りの人に恵まれ助けられてきたから、地域へ貢献することで、その恩返しがしたい」と話す。その言葉どおり、患者と対話を重ね、希望を聞き、専門家としてのアドバイスを行いながら、それぞれに合った治療方針を組み立てることに努める。レーザーやCTパノラマデジタルエックス線、CAD/CAM冠システムなど、各種検査・治療機器もそろえて、患者にとってよりメリットとなる治療ができるよう尽力してきた。8020運動にも取り組みながら高齢患者の健康も支える山下院長に、診療に対する姿勢など詳しく話を聞いた。

(取材日2019年9月18日)

地域密着ならではの一人ひとりに合わせた治療を提供

こちらの歯科医院の特徴を教えてください。

山下国士院長 やました歯科1

ここ旭区は高齢化率が高く、患者さんも65歳以上のご高齢の方が半数くらいいらっしゃっています。ですので、入れ歯の治療が多いですね。ただ、少し先にはファミリー層の住む住宅地もありますし、旭区民センターや大阪市旭区役所にも近いですから、若い方、小さいお子さんやその親の世代も結構通院されていて、結局主訴もさまざまです。歯周病や虫歯の治療はもちろん、予防についても僕が指導していますし、インプラント治療やマウスピースの作製も手がけています。もともと僕は旭区の出身で、地元に貢献したいと思って2002年にこの場所に開業しました。以来、地域の患者さんに求められる治療を幅広く提供したいという思いで診療を行っています。

診察の際に心がけておられるのはどんなことですか?

まずは患者さんとよくお話しして、それぞれの症状やご希望に合わせて治療方針を決めていくことです。患者さん一人ひとり考え方が違うので、しっかり話を聞きながら、でも、その意見に沿うだけでなく、専門家としてのアドバイスをきちんとお伝えして、より良い治療ができるように心がけています。僕が「絶対的にこれがいい」と思っても、患者さんの都合があるから「絶対」はあり得ない。だからこそ対話に時間をかけて、患者さんに「これが一番良かった」と言っていただけるような治療をめざしています。特にご高齢の方だと、最初は話が噛み合わなくても、会話の中にヒントは必ずあるのです。積み重ねてきた経験で「あ、そういうことか」と気づくこともありますから。「あちこち体が悪くなっていろんな病院に行った。良い人生だったとも思えないけれど、歯医者だけは失敗しなかったわ」と言われたことが印象深いですね。

子どもと接するときに心がけていることはありますか?

山下国士院長 やました歯科2

旭区の保育園・幼稚園の園医をしておりますので、たくさんのお子さんと接する機会がありますが、お子さんの患者さんの場合にも、子どもだからわからないと決めつけず、よく話を聞き、治療を受け入れてもらえるような関係性を築くようにしています。1回の診療で必ず1回は笑わせることが目標です(笑)。

これまでで印象に残っている患者さんはおられますか?

もともと当院に通っていて、転勤や結婚で遠くに行かれた方が長期休暇や出産のために地元に帰省している間に、ここで治療を受けたいと仰っていただくことも多いです。また、最近では、海外に行かれた患者さんから電話がかかってきたことがありました。ブリッジが取れてしまったのだけれど、あちらで治療するのは不安だし保険も使えないから、診てほしいと。旅費代のほうが高くつくのでは?と思ったけれど、そんなふうにわざわざ帰って来てくださるのはありがたいですね。

患者のメリットを考え、設備の充実を図る

開業までの経緯を教えてください。

山下国士院長 やました歯科3

九州の大学を卒業後、大阪に戻って勤務医をしていたのですが、この歯科医院には大学の先輩が多く、とてもお世話になりました。歯科医師として独立できるようになったのも、ここで経験を積ませてもらったおかげです。特に、2つ上の先輩には患者さんへの接し方などで多大な影響を受けました。大阪には同じ大学の出身者が少ないので、気にかけてもらって、折につけていろいろな情報を教えてもらったり医療機器の業者さんを紹介してもらったり……。おかげで良いものを安くそろえることができました。技術面では、例えばインプラント治療も、年間多くのインプラントを打っている大学の後輩が、ぜひやったほうがいいと勧めてくれて、普通だったら何ヵ月もセミナーに通わなければいけないような技術を、直接指導してくれたのです。周りの協力のおかげで、患者さんのメリットになるような治療が提供できるようになりました。

検査・治療機械も各種そろえていますが、どんな治療に役立てているのですか?

デジタルエックス線は治療に役立つデータを取り出しやすいということもありますが、被ばく量が少ないことが導入にあたり一番重要視したことです。患者さんの体のことを考えて開業時から取り入れていましたが、10年くらいたって新しいものに変える時に、歯科用CTもついているデジタルレントゲンにしました。診察台に備えつけた大型モニターですぐに見ることができるため、よりスピーディーな治療につながります。また、レーザーは、「無痛」だといわれることもありますが、実際は痛みが減るだけで、そういう言い方をすれば患者さんに誤解を与えかねないので、それよりも、治療の幅が広がることや傷口の早い回復が期待できること、そして、さまざまな症例にも活用できる点をメリットとして考えています。

CAD/CAM冠システムも導入されたそうですね。

山下国士院長 やました歯科4

このCAD/CAM冠システムは、3D光学カメラによる撮影後、スキャンした画像からコンピューター解析によって検出した歯型をもとに、その場で人工歯を作るシステムです。自費診療ですが、すぐにセラミックを削って作ることができるので、受診されたその日に歯を入れることもできます。セラミックは耐久性に期待できて、審美的なメリットもあり、金属アレルギーの方にも使用できます。例えば、金属のかぶせ物は、ゆがみや変形によって歯の中に隙間ができ、そこから虫歯が広がってしまうこともありますが、セラミックは天然の歯とほぼ同じ硬さなので、そのような心配につながりにくく自然な噛み心地も望めます。

会話のキャッチボールを大切にした診療をめざす

インプラント治療について詳しくお聞かせください。

山下国士院長 やました歯科5

歯を喪失してしまったときも、患者さんと対話しながら、治療方針を決めていきます。インプラントを含めさまざまな選択肢を提示し、迷われるようであれば、価格も高くなく残存の歯を削らなくて済む保険診療の入れ歯をまずはお勧めしています。それで慣れなかったらインプラントも考えてみよう、というかたちですね。入れ歯で大丈夫だった、という方も多いですから。

入れ歯治療はどのように進めていますか?

入れ歯は微調整が大切なので、やはりよく話を聞くようにしています。まったく関係なさそうな雑談からヒントが得られることがあるし、患者さんの本心も推理します(笑)。例えば、「先生、全然噛めないんです」とおっしゃっていても、よく聞くと好きな食べ物は噛めているということも。「ここと家では噛み方が違うのでは?」とか「ご飯は食べられるけど、漬物が無理なのかな?」とか、いろいろ考えて、それを患者さんに投げかけてみます。「どうしてもたくあんをボリボリ食べたい」というのなら、半年くらいをかけて噛み合わせのリハビリをすることも。でも、そこまで頑張らなくても、ある程度の硬さのものが食べられたら十分とおっしゃる方もおられるし、臨機応変に対応しています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

山下国士院長 やました歯科6

僕は、本当に今まで周りの人の助けがあって続けてこられたと思っています。同じ大学出身の先生方をはじめ、旭区歯科医師会の先生方や、スタッフ・家族のおかげです。だからその分、地域の方々に貢献できるように頑張っていきたい。僕もスタッフも、患者さんを自分の家族のように大切な人だと思って接しているので、患者さんからも遠慮せずに質問してもらい、どちらからの一方通行にもならないよう会話のキャッチボールをしたいですね。そしてこれからも1人でも多くの患者さんに「歯科医院選びは間違っていなかった」と言ってもらえるような診療を心がけていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1本22万円(インプラント埋伏手術、上部構造込み)
CAD/CAM冠システムを用いたセラミック治療/1本3万3000円
スポーツ用マウスガード/1万円程度
※上記すべて税込み表示となります

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