安永 哲也 院長の独自取材記事
安永歯科
(吹田市/山田駅)
最終更新日:2026/02/05
山田駅から徒歩2分。陸橋を渡った先に「安永歯科」はある。2003年に開院。院長の安永哲也先生は、大阪大学歯学部歯科保存学出身。患者の希望に寄り添い、できる限り歯を残す治療にこだわる。ほかの歯科医院で、「この歯を抜くしかない」と言われた患者を何人も救ってきた経歴をもつが、「患者さんの、歯を残したいという強い気持ちをアシストしただけ」と、優しく笑う。大阪大学歯学部の臨床研修施設として、若手歯科医師の教育にも熱心に取り組み、「若い人が伸びていくのを間近で見るのは楽しいし、私自身の勉強にもなる」と、どこまでも謙虚な姿勢を崩さない。患者の希望に沿った治療を提供し、未来の歯科医療にも貢献する安永先生に、自身の診療スタンスから今後の展望までを、たっぷりと語ってもらった。
(取材日2019年1月11日)
歯をできる限り削らないで済む治療にこだわる
こちらの歯科医院の特徴を教えていただけますか?

当院は、予防歯科と保存療法に特に力を入れ、できるだけ歯を残す治療することをモットーとしております。ひと昔前までは、虫歯を見つけたらすぐ削って詰める、という治療が一般的でした。けれど最近は、プラークコントロールがしっかりしていれば、初期程度の虫歯なら削らなくても済むようになってきました。歯科医院で適切なアドバイスを受けながら、定期的にケアしていけば、元の健康な歯に近い状態を維持することもめざせます。私は、いつも患者さんに「痛くなってから歯医者に来るのではなく、痛くならないように定期的に来てださい」と言っています。かかりつけの歯科医院がある人は、長生きしやすいという統計もあるようです。しっかりと歯磨きをして、お口の中をきれいな状態に保つことが、全身の健康につながると思います。
先生のご経歴を教えてください。
大阪大学歯学部を卒業後、同大学の歯科保存学講座に入局し、附属病院に勤務しながら長きにわたり歯科診療に従事してまいりました。歯科保存学とは、字のとおり、いかに歯を残すか、残っている歯を長持ちさせるためにどうするか、を考えるところです。当院には、「ほかの歯科医院で抜かないとどうしようもない、と言われたけど、どうしても抜きたくない」、と来院される患者さんも多くいらっしゃいます。ある患者さんは、ほとんどの歯を抜かないといけないような状態で来院されましたが、月に一度のペースで通ってくださいました。患者さんご自身の努力だと、思ったことをよく覚えております。
大学附属病院に長く勤務された後、開業されたわけですが、治療スタンスに変化はありましたか?

まずは患者さんにきっちりと説明をし、納得してもらってから治療へ移るというスタンスは変わりません。大学時代と変化したのは、すべてが患者さん本位になったという点ですね。大学病院というところは、専門ごとにたくさんの科に分かれています。そのため、トータル的に患者さんを診られるようで、なかなか難しい部分もあります。一人の患者を複数の専門分野の歯科医師が診療にあたるので、基本的な診療方針に外れる患者の希望をかなえるのがなかなか難しいです。開業してからは、私が一人で、患者さんをトータル的に診ることができます。患者さんの希望にできるだけ沿った形での治療を進めることができるようになった分、患者さんが「歯を残したい」とおっしゃる限り、全力でアシストしていくのが、私の仕事だと考えております。
治療前に、患者自身で口腔の状態を把握することが重要
初診で来院した場合、診療はどのように進んでいくのでしょう?

初診の患者さんは、まず歯をお薬で赤く染めて、ブラッシング指導を行います。それから、歯石除去とPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)を行います。その後、治療を開始するというのが、私が開業当初から決めていた診療スタンスです。もちろん、痛みがあり応急処置が必要な場合は別ですが。なぜ始めにブラッシング指導に時間を割くかというと、患者さんにご自身のお口の中の状態をよく理解していただきたいからです。今でこそ、ブラッシング指導への理解も深まったと思いますが、開業したての頃は苦戦することもありました。でも、これは本当に重要なことなんです。まずお口の中をきれいにすることで、悪い部分がよく見えますし、ご自身でも、歯をきれいにするとはどういうことか、理解していただきやすくなるからです。
歯科衛生士さんも、熱心にブラッシング指導してくださるそうですね。
歯を健康に維持するためには、患者さんご自身での、毎日の歯磨きが必要不可欠です。当院では、歯科医師が治療を終えると歯科衛生士にバトンタッチし、その患者さんに合った歯磨きの仕方を指導させていただいております。時には、おうちで使っている歯ブラシをご持参いただいたり、ご高齢で手が動かしづらいという方には電動歯ブラシをお勧めすることもあります。毎回、デンタルミラーで磨き残している部分を確認してもらいます。自分で歯ブラシを持っていく場所を理解していただけるので、皆さん、だんだんと上手に磨けるようになっていきます。それと同時に定期検診に通うことが大事であるとお伝えしており、3ヵ月後に予約を入れてお帰りいただいています。
こちらは、大阪大学歯学部の臨床研修施設でもあると伺いました。

大学には、臨床、教育、研究という仕事がありますが、私は特に「教育」分野に魅力を感じ、教育改革にも携わってきました。頑張ろうという意識の高い若い人に教えると、どんどん吸収して伸びていきます。私自身も勉強できることが楽しくて仕方がなかったですね。そういった経験から、数人の若い歯科医師を当院へ受け入れております。皆、歯科保存学出身ですから、考え方は私と同じです。実は当院の診療チェアもユニットの形も、すべて同大学の保存科のユニットと原則同じにしており、違和感なくすぐに診療できるように、設備を整えています。彼らには私のそばで技術を磨いてもらいながら、患者さんにしっかりと向き合う姿勢を学んでもらいたい、ということも私の願いです。
今は、患者が納得してから治療を行う時代
先生は、今も大阪大学歯学部とのつながりが深いそうですね。

歯科は生涯学習が必要です。同大学歯学部同窓会は生涯学ぶことに力を入れているので、大学へ行く機会は多いですね。臨床談話会や講演会から、若手の歯科医師を対象にした実習会にまで携わっています。若い歯科医師には、「大学でこんなことをやっているのだから、もっと聞きに来なさいよ」と、絶えず誘いをかけています(笑)。
最近、気になる症状はありますか?
食いしばりや歯ぎしりによって、健康な歯を自分で壊してしまう人が多いことですね。緊張したり、そういう場面に遭遇すると、歯を食いしばってしまう人が多いです。歯ぎしりは、起きている時に「やってみて」と言ってもできないぐらい無意識に、歯を強くすり合わせてしまっています。当院では、保険診療の範囲内でマウスピースを作ることができます。歯科技工士が常駐しておりますので、患者さんがお口に入れて違和感のないように細かな調整をすることも可能です。ぜひ、お気軽にご相談いただきたいですね。
かかりつけの歯科医院を探している方に、ぜひ、メッセージをお願いします。

まず、どういう方針で治療をしているのか話を聞き、ご自分がどんな治療をしてほしいかを話して、合うか合わないかを判断してみるといいですね。どんなに有名な歯科医師でも、自分に合わないと思ったら、替える勇気も必要です。自分が納得してから治療を受ける、今はそういう時代だと思います。当院では、その人に合わせていくつかの治療パターンをご提案し、メリットとデメリットもご理解いただいた上で、治療をしております。今後も、患者さんの希望を第一に考えた治療を行っていきたいと思っております。
自由診療費用の目安
自由診療とはホワイトニング(1顎)/3万3000円~

