相浦 淳一 院長の独自取材記事
あいうら歯科医院
(茨木市/茨木駅)
最終更新日:2025/04/30

JR京都線の茨木駅から徒歩3分のビル2階にある「あいうら歯科医院」。院長の相浦淳一先生は2008年の開院以来、予防と痛みの少ない治療にこだわり続け、地域に根差したクリニックとして診療を提供してきた。新しい技術や治療法を取り入れながらも、丁寧な説明と患者一人ひとりに寄り添う診療スタイルは変わらない。開院当初より休診日以外の平日は20時までの診療時間を設定し、幅広い年齢層の患者が通院しやすい環境づくりにも力を入れる。駅前の再開発で街並みは変わり続けているが、人情味ある街の特徴と重なるように、クリニックの親しみやすい雰囲気は変わらず、通い続ける患者も多くいるそうだ。物腰のやわらかな相浦院長に、同院のこれまでの歩みと診療への想いを聞いた。
(取材日2025年1月29日)
地域に寄り添うクリニックをめざして
なぜ茨木で開院をされたのでしょうか?

以前勤務していたまつもと歯科に茨木から来院される患者さんが多く、人情味あふれる雰囲気に惹かれたのが開院のきっかけでした。駅から徒歩3分の好立地を生かし、平日は20時までの診療時間を設定。会社帰りの方も通いやすい環境づくりを心がけています。この10年ほどで地域は大きく変化しましたね。2014年に大学のキャンパスが開校し、駅前には新しいマンションが建ち並ぶ一方で、下町的な温かさも残っている。そんな人情と新しいにぎわいが共存する茨木で、皆さまに長く通っていただけるクリニックでありたいと考えています。
先生が歯科医師をめざされたきっかけをお聞かせください。
私自身、子どもの頃から甘いお菓子が大好きで、歯医者通いの経験が多くありました。その時の経験から、できるだけ痛みの少ない治療を提供したいという思いを持つようになりました。また、手先は器用な方で、プラモデルや工作など細かい作業に夢中で取り組むような性格で。その特技を生かせる仕事を探していた時に、技術を身につけ、患者さんに寄り添える歯科医師という道が最適だと考え志したんです。
クリニックの理念は「親切で誠実を基本に愛される歯科に」だそうですが、その背景は?

勤務医時代、患者さん一人ひとりの話をしっかり聞き、十分な説明をした上で最善と考える治療を提供するという姿勢を学びました。その考え方は今でも大切にしています。患者さんの希望を丁寧に聞き、それぞれに合った治療を提供する。患者さんに接する際は、親切で誠実にを第一に。その想いを理念として掲げています。
クリニックの設備や配置などどのあたりにこだわられましたか?
患者さんが快適に過ごせる空間づくりを心がけています。診療室には3台の診療台を配置し、待ち時間の短縮に努めています。お子さん連れの方のために、開院時からキッズスペースを設置。場所や動線にもこだわり、リラックスして診療を受けていただけるような環境を整えました。来院される方への配慮として、患者さん用とスタッフ用でトイレを分けているのも特徴だと思います。また、会計の手間を省けるよう電子決済も導入し、約半数の患者さんにご利用いただいています。開院時から勤務しているスタッフもおり、皆患者さんを気にかけ、患者さんの目線に立ったコミュニケーションを心がけてくれています。設備面だけでなく接遇の面からも、安心して通院いただけるクリニックづくりに努めていきたいと考えています。
一人ひとりに合った適切な治療を
どのような主訴で来院する方が多いですか?

子どもからご高齢の方まで幅広い年代の方が来院されます。午前中はご高齢の方や子ども連れの家族、夕方以降は会社帰りの方が中心となり、それぞれの生活リズムに合わせて通院していますね。主訴としては、歯の痛みを訴える方と予防目的の定期検診の方が、ちょうど半々といったところです。親知らずの治療や歯並びの相談など、専門的な診療が必要な場合は、大阪大学歯学部付属病院の口腔外科などと連携し、患者さんに適切な治療をご提案できるような体制を整えています。
診療で大切にされていることを教えてください。
先ほど申し上げたとおり、まず患者さんのお話をしっかり聞き、ご希望に沿った治療を提案できるように心がけています。例えば、抜歯が必要な状態でも歯を残したいという希望がある場合は、今後起こり得る経過を丁寧に説明し、患者さんご自身で治療方法を選択していただけるようにしていますね。治療方針について何度も話し合う必要性があったとしても、納得していただいた上で治療を進めることが、最終的な満足度にもつながると考えています。また、治療後のケアについても詳しく説明し、長期的な歯の健康維持をサポートしています。そのほか、子ども時代の経験から痛みの少ない治療にもこだわっています。それを実現するため、麻酔の打ち方を考えて工夫を重ねてきました。
患者さんに接する際の工夫や心がけておられることは?

特に小さなお子さんには、まず歯医者さんに慣れていただくことから始めます。無理に口を開けさせることはせず、歯科衛生士と一緒に練習を重ねていく方針です。2~3歳から通院を開始されるお子さんも多く、4ヵ月に1回の歯磨きチェックで虫歯予防をサポートしていきます。当院の歯科衛生士は経験豊富なスタッフが多く、特に予防歯科では重要な役割を担っています。定期検診でのこまやかなケアや、お子さんへの歯磨き指導など、患者さんの日常的な歯の健康管理を大切にしています。ほかには、先進の治療法も積極的に取り入れており、最近では骨量の少ない方でもインプラント治療ができるよう、ショートインプラントを導入しました。新しい技術や素材にも対応しながら、より多くの方に適切な治療を受けていただけるよう努めています。
これからも地域の歯の健康を支えていきたい
歯科の定期検診についてはどのようにお考えでしょうか?

定期的な検診とクリーニングで、お口の健康管理をしていただきたいと考えています。定期的な通院が習慣になっていない方の場合、お口全体の治療が必要になっているケースも少なくありません。目に見えにくい場所の虫歯は、ご自身ではなかなか気づきにくいもの。特に奥歯や歯と歯の間は、普段の歯磨きでは十分に清掃できない場合もあり、虫歯になりやすい部分です。定期検診では、そうした部分も丁寧に確認させていただき、必要に応じて適切な処置をご提案しています。また、定期的なクリーニングで歯垢や歯石の除去を図ることは、歯周病の予防にもつながります。この先もご自身の歯でおいしく食事を楽しむために、定期検診をお勧めします。
今後の展望を教えてください。
予防に重点を置きながら、インプラント治療なども専門性を追求していける総合的なクリニックをめざしています。患者さんの年齢やライフスタイル、その時々のお口の状態に応じた適切な治療を提案するため、これまでも新しい治療法を積極的に取り入れてまいりました。その姿勢は変えず、地域の皆さまの歯の健康を生涯にわたってサポートできるかかりつけ医でありたいと考えています。
最後に読者へメッセージをお願いします。

お口の健康は、全身の健康や豊かな生活に直結すると思います。小さな違和感があってもつい後回しにしがちな歯の治療ですが、虫歯や歯周病などは気づかないうちに進行していくこともあります。身体的・時間的な負担の軽減を考えた場合、早期に治療を開始することが肝心です。さらに、定期的なメンテナンスを続けることで、健康な歯を保っていっていただきたいですね。特にお子さんの場合は、いつ対応するかで将来の歯の健康も左右されます。些細なことでも構いませんので、まずはご相談にいらしていただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/40万円~