鈴木 秀紀 院長の独自取材記事
船橋すずき歯科口腔外科矯正歯科
(船橋市/北習志野駅)
最終更新日:2025/09/09

京成松戸線・東葉高速線の北習志野駅から徒歩3分の場所にある「船橋すずき歯科口腔外科矯正歯科」。院長の鈴木秀紀先生は、大学病院の口腔外科で豊富な臨床経験を積んだ後、2014年に同院を開院。以来、地域のかかりつけ医として、多くの患者の悩みに寄り添ってきた。鈴木院長は、親知らずの抜歯などの口腔外科的処置やインプラント治療を得意とする一方で、専門分野に特化することなく、子どもの矯正から審美歯科まで幅広い診療を提供。小さな子ども連れの患者も多いため、キッズルームを設けベビーシッターが常駐するなど、安心して治療を受けられる環境づくりにも力を入れている。「一時的に通う場所ではなく、生涯にわたってのパートナーとしてご満足いただける歯科医院でありたい」と語る鈴木院長に、診療方針や地域への思いについて聞いた。
(取材日2025年8月4日)
北習志野の地で地域に根差し、幅広い歯科診療を提供
地域に根差した診療をされていらっしゃるとお聞きしました。

2014年に開院し、その後2021年には、現在の場所へ約300メートルほど移転し、リニューアルオープンを迎えました。北習志野の地で診療を続けて20年以上、地域の皆さまに支えられながら歩んできました。移転には、増え続ける患者数に対応できるよう診療体制を強化したかった背景があります。ユニット6台が9台に増えたことは、治療として診れる人数も定期メンテナンスとして予防的に管理させていただける人数も十分に増える結果となりました。当該エリアの健康をを支える歯科クリニックとしては、常に求めに応じた診療体制でありたいと考えています。2025年末にはユニット10台目の設置ができる見込みなので、さらに診療体制を強化できます。院内1階は完全バリアフリー構造なので足元不自由な方でも車いすでも受診可能で、年齢層幅広く受け入れを続けていきたいと思います。
診療方針について教えてください。
当院の診療方針は、すべての患者さんに健康な歯を維持していただくこと、そして生涯にわたって信頼できるパートナーとしてご満足いただける歯科医院をめざすことです。そのために、患者さん一人ひとりのライフステージや生活背景に合わせた治療と予防のご提案を大切にしています。お子さまの虫歯予防から、働き盛りや子育て世代に対するメンテナンス習慣、高齢期の口腔機能を維持管理していくことを院内の職種間で連携し実践しています。また、治療の際には「なるべく削らない・抜かない」低侵襲の方針を基本とし、患者さんの不安や負担を軽減できるよう努めています。丁寧な説明とコミュニケーションを通じて、納得のいく治療を一緒に考えていくことも、私たちの大切な姿勢です。口腔の健康は、全身の健康や生活の質にも深く関わるものです。だからこそ、歯科医療を通じて、患者さんの人生に長く寄り添える存在でありたいと考えています。
院長が特に専門とされている分野はありますでしょうか。

私はかつて日本大学松戸歯学部付属病院の口腔外科に勤務し、診療に携わって20年以上の経験があります。非常勤の歯科医師として、大学病院の口腔外科に在籍していた者もいます。通常なら大学病院をご紹介するような難しい親知らずの抜歯も、ほとんど当院で対応可能です。当院では対応が難しいハイリスクな症例に関してはきちんと見極めて、連携している専門の医療機関にもご紹介します。また、インプラント治療に関しても、長年の経験の中でさまざまな症例を扱ってきました。当院はインプラントに特化したクリニックではありませんが、日常的に多くの患者さんに対応しており、治療を希望される方は年々増加しています。こうした専門的な治療も含めて、小児から高齢者まで幅広い世代の患者さんに対応していることが、当院の大きな特徴です。特定の分野に偏ることなく、地域の皆さまの多様なニーズに応えられる歯科医院をめざしています。
ファミリー層の患者が来院しやすい環境づくりも
どのような年齢層の患者さんが多いですか?

当院には、幅広い年齢層の患者さんが来院されています。今後も特定のターゲットを定めることなく、どの世代の方にも気軽に受診していただける歯科医院でありたいと考えています。患者さんの約8割は地域の方々ですが、八千代エリアなど、遠方からお越しいただくケースも少なくありません。来院のきっかけとしては、クチコミやご紹介によるものが多く、ありがたいことに輪が広がっているなと感じています。近隣で大型マンションの建設が進み、若いファミリー層の住民が増えていることもあり、子育て世代のお父さん・お母さんとそのお子さんたちにも、より気軽に通っていただけるような環境づくりを心がけています。そのためにも、「ここなら安心して通える」と思っていただけるようなクリニックづくりを、これからも大切にしていきたいです。
院内環境についてのこだわりはありますか。
院内環境について特別な設備があるわけではありませんが、当院では小さなお子さま連れの患者さんにも安心してご来院いただけるよう、キッズルームを設けております。ベビーシッターが常駐しており、親御さんの診療中は乳幼児のお子さまをお預かりできる体制を整えています。「子どもを預けられず通院しづらい」と感じていた方にも、落ち着いて治療に臨める環境づくりを心がけており、好評なため毎回シッター予約も可能な日程で診療予約を取って受診する患者さんも多くいらっしゃいます。
お子さんの矯正にも力を入れていらっしゃるそうですね。

顎を広げて歯の並ぶスペースをつくるための床矯正を扱うほか、MFT(口腔筋機能療法)や食生活の指導も行うなど、幅広い視野でアプローチしています。子どもの矯正で難しいのが、歯が生えそろったらとか、永久歯になったらとか、どこか決まったタイミングで治療をするだけでは十分でない点です。子どもの歯並びには、お母さんのおなかにいる時の状態や、その後の過ごし方なども関連しているといわれるのです。現在、その知見も広げているところなので、そういった知識を親御さんたちに届けなければいけないという思いを持っています。子どもの成長はとても早く、矯正に適した時期はすぐに過ぎてしまいます。ですから診療とは別に無料説明会を開くなど、啓発活動にもより力を入れていきたいです。
先進の技術も取り入れながら患者の歯の健康を守りたい
新しい技術も積極的に導入していると伺いました。

そうですね。例えば、歯周病に対しては薬剤とレーザーを併用する新しい治療法を導入しています。これは、過酸化水素という溶液に特殊なレーザー光線を当てて、化学反応を起こして気化させ、歯周ポケットの深い箇所で歯周病の原因菌を効率的に殺菌すると同時にスケーリングを行う目的の治療法です。この方法では、歯周ポケットの深い箇所でフラップという歯肉を切り開かないと除去できないプラークに切開せずにアプローチできる可能性がある画期的なものです。
患者さんと接する上で心がけていることはどのようなことですか。
私が診療の中で最も大切にしているのは、まず患者さんのお話をしっかりと伺うことです。そして、治療内容についてきちんと理解・納得していただけるよう、丁寧な説明を心がけています。これは、患者さんと向き合う上で欠かせない姿勢だと考えています。この意識は私自身だけでなく、スタッフ全員にも常に共有しています。受付スタッフを含め、院内全体で足並みをそろえ、患者さんが安心して通える環境づくりを徹底しています。
最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

幅広い診療内容に対応していますので、お困りのことがあれば、気軽にご相談ください。当院は最初にお話ししましたとおり、生涯にわたるパートナーとしてご満足いただける歯科医院になるべく、治療や予防の提案を適切に行っていくことをコンセプトとしています。初診時にはお口の中をすべて確認して、現在の状況をお伝えし、具体的な治療法について説明します。ですから、「痛みがあるところをとりあえず治療してくれれば良い」というような最低限の治療のみをご希望の方にはもしかしたら合わないかもしれません。ですが、私はご来院されたすべての方に健康なお口と歯を維持してほしいと考えており、必要があることはきちんと伝えていくというスタンスでやっています。医療技術は歯科においても日々進歩しています。引き続き学びを怠ることなく、技術と知識を磨き、末永く地域のかかりつけ医としての役割を務めていきたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/48万9500円~、小児矯正/13万円~、オフィスホワイトニング/3万3000円~、薬剤とレーザーを併用した歯周病治療/6万5000円~、床矯正/13万円~