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小野瀬 規 院長の独自取材記事

ナウ歯科おのせクリニック

(平塚市/平塚駅)

最終更新日:2020/04/01

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平塚駅から徒歩2分という好立地にある「ナウ歯科おのせクリニック」。近代的な22階建てタワーマンションをエレベーターで3階まで上がり玄関を入ると、歯科医院では珍しいオレンジの壁に囲まれた空間が目の前に広がる。ほのかに香るアロマ、背の高いテーブルと椅子、壁にかけられた時計や受付周りのデザインまで凝っていて、待合室はまるでカフェのようだ。開業から10年経つが、調度品から壁・床までオープンしたてのような状態をキープしている。「待ち時間がほとんどゼロなので、あまり傷まないのかもしれませんね」と柔和な笑みを浮かべる小野瀬 規院長。こうした患者に対する気遣いは、ある歯科医師との出会いが影響しているのだという。取材を続けるうちに、折々での出会いが今のクリニックを作り、小野瀬院長の人柄を形成してきたことがわかってきた。
(取材日2015年11月16日)

危機を救ってくれた地元の人々へ恩返しの日々

こちらに開業されたのは何か理由があったのでしょうか?

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開業する前に、神奈川県厚木市の歯科医院に勤務していましたが、その時に診させていただいた患者さんたちがすごく温かいなという印象があったんです。その人柄の良さに惹かれて、開業するなら神奈川県にしようと決めていました。特に平塚に限定して探していたわけではありませんが、たまたま知人からここを紹介されて、条件が合ったこと、場所が気に入ったことなどで決めたというのが大まかな経緯です。

どのような患者さんが多いのですか?

当初は歯に対する意識が特に高いというような印象は受けませんでしたが、最近は私どもがおすすめすることもあり、定期検診にきちんと通っていただける方が増えています。年代層は幅広いのですが、メインは20代から40代の方。患者さんの半分以上は女性です。遅い時間帯は、若い男性が仕事帰りに寄るというケースが多くなりますが、どちらかというとご年配の方が多い印象ですね。

周りの歯科医院と比べると診療時間の終わりが早いように感じます。

18時までですから、お勤めの方が多い駅周辺のクリニックとしては早いほうでしょう。開業当初は19時半まで診療していましたが、4年半ほど前に思い切って診療時間を短くしました。理由はいろいろあります。まず、遅い時間の予約は、仕事やいろいろな都合からどうしてもキャンセルされる方が多いということです。正直なお話、スタッフのモチベーションにも影響してしまうということもありました。また、審美歯科の患者さんが増えたため、歯の修復物をコンピューター制御で作る機械を入れたことも関係あります。というのも、外の技工所に発注するのではなく、当院でセラミックの詰め物を作り仕上げるので、診療後にその時間を確保する必要がありました。診療時間を切り上げるのは勇気がいりましたが、キャンセル率は大幅に下がり、院内できちんとした詰め物を仕上げることもできる。結果としてはプラスに働いたと思います。

開院当初はご苦労されたと伺いました。

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開業から1年半くらいが経った時、ここを閉めなくてはならないかもしれないという経営的な危機がありました。患者さんの少ない状況がずっと続き、いよいよ来月は……という時になって救世主が現れたんです。ある患者さんが、インプラント治療を受けると決めてくださって、まだ治療が始まっていないにもかかわらず、事前にお支払いしてくれるとおっしゃって……。もちろん、私は治療ごとのお支払で結構ですと申し上げたのですが、すぐにいただいたおかげで翌月も診療できる状態に繋がりました。平塚の方に自分は助けられたんだ、一番苦しい時に助けてくださった平塚の方々に恩返ししなければ、そういう思いで日々の仕事をやっています。ですから、今後も、ここ平塚で歯科医療に従事するつもりです。

3人の先輩歯科医師との出会いがあってこその今

歯科医師をめざしたきっかけは何でしょう?

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私が小学生の頃からずっと、祖父は「医者になれ」と言っていたんです。実家は自営業を営んでいて、初代が祖父、2代目が父でそのままいくと私が3代目を継ぐのが自然な流れになっていました。しかし祖父は、家業にこだわらず頑張って医師になれと背中を押してくれていたんですね。ただ、成長してからその言葉を思い出すのは、高校3年生の春頃でした。得意な理系に進んだものの、いざ本格的に将来の道を考える立場になると迷ってしまって。それであらためて理系の進路を探した始めた時、不思議なことに、それまではまったく頭の中になかった祖父の言葉をやっと思い出したのです、時間は少ないけど頑張ってみようと奮起して、歯学部に入ることができました。

大学卒業後はどうされたのですか?

大学の附属病院に残りました。しかし本当は、大学を卒業したらすぐに外に出て、個人のクリニックで2、3年経験を積み、すぐに開業しようと思っていたんです。ところが、大学の先輩から「開業するなら武器を持たなければダメだ。何でもいいから、1つ得意分野を持ってから大学を出たほうがいい」と、アドバイスをいただいたのです。それで、先輩のいる歯周病の講座を選択して、卒業後5年間、大学病院に勤務しました。しっかり勉強した上で、今度こそ開業について学ぼうと勤務先を探していたところ、やはり歯周病を勉強していた関係で面識のできた、日本でもトップクラスの先生からお誘いをいただき、厚木市の歯科医院に勤務することとなりました。振り返れば、今の私がこうしてここにいる原点は、大学時代の先輩がいろいろと助言し面倒を見てくれたおかげだと感謝しています。

それから開業までの経緯を教えていただけますか。

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まず、先ほどお話した厚木市の歯科医院に勤めました。そちらの院長先生は、豊富な経験に裏打ちされた高い技術力を持ち、そして今なお技術の向上をめざし勉強されている方でした。その姿勢にたいへん感動したものです。3年半後にそちらを退職し、いよいよ開業の場所が決まったという段階で、知人から「開業する前に、すごく勉強になる先生が埼玉県にいるから行っておいで」と紹介され、今度はさいたま市の歯科医院でお世話になったんです。こちらの先生は、患者さんへの対応が特に勉強になりました。痛みが残ったまま患者さんを帰さない、約束より前にいらした患者さんは予約時間になるまで待たせることはせずにすぐ診る、そして何より、休診日にクリニックにかかってきた患者さんからの電話をご自身の携帯電話に転送しすべて対応していたことに本当に驚きました。それで、さいたま市の歯科医院を1年半ほどで退職したあと、ここで開業というのが現在までの経緯です。

新鋭機材を使いこなしてもベースは歯周病治療

インプラント治療や審美歯科の機材が充実していますが、そちらが診療のメインなのでしょうか?

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いえ、大学卒業後に附属病院に残って専門で勉強をしたということもありますが、私のベースは歯周病治療です。歯周病治療は、歯科治療の基礎だと思っています。歯周病で歯根がダメになったら、いくら歯の部分をきれいに修復しても何にもなりません。確かに、機材はそれなりに充実しているかもしれませんが、すべては必要に迫られてそろえただけです。詰め物を作る機械を入れたのは審美歯科の患者さんが増えたためですし、超音波で骨を削る機械はインプラント治療のニーズが増えたからです。CTも導入していますが、インプラント治療の正確な事前診断に欠かせないものだからです。もっとも、レントゲンがあった頃は隣町までCTを撮りに行っていただいていたので、これで患者さんの負担が少なくなって良かったと感じています。

ブログを拝見するとスタッフの方たちととても仲がいいと感じられました。

ホームページをリニューアルしてから、私と歯科衛生士、受付の女性の4人が週に1回持ち回りでブログを書くことにしました。考えてみると、開業当初は私がスタッフに気を使いすぎて、かえって関係がぎこちなかったような気がします。今は患者さん第一という私の方針をスタッフみんなが理解してくれているので、うまくいっているのではないでしょうか。もう一つは、当院の患者さんから、応対や治療についてお叱りを受けることが少ないので、スタッフのストレスがたまりにくいというのもあるでしょう。その点も含め、患者さんには本当に恵まれています。

診療の際に一番心がけていることは何でしょう?

一言で言うと、「インフォームドコンセント」です。痛みがある場合は痛みを取り除く治療を優先しますが、基本的にはお口の中、全体を診させていただきます。現状と悪くなった原因を把握し、治療方法の選択肢を提示するまでをわかりやすくご説明した上で、患者さん自身に治療方法を決定していただく。それが当院の方針です。ケースバイケースですが、当院では初診で痛みを除去し、2回目に患者さんのご希望を伺い、2回目か3回目に治療計画を提示して決めていただくというパターンが多いですね。患者さんのご要望をできる限り叶えたいと思って治療していますから、最初の治療計画と変わる場合もあります。患者さんが満足するために何ができるか、責任を持って診療しています。当院の自費診療が、「10年保証」を採用しているのもその治療に対する「責任」なのです。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

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先日、当院の患者さんがインターネット上に書かれていたコメントで、すごく勉強になったことがあります。その方は虫歯が多くて、歯科医師に怒られるんじゃないか、何か言われるんじゃないかと思いながら当院にいらしたそうです。でも、私は患者さんのお口の中を調べて治療計画を立てて、「頑張りましょう」と言って送り出しただけ――それがうれしかったと書いてくださっていました。これを読んで、同じように不安を抱えてなかなか歯科医院に行けない患者さんもたくさんいるのではないかと気付きました。「ここまでどうして放置しておいたの?」などと言っても、良いことはひとつもありません。全部受け入れて、私の技術でできること、できないことを正直にお話しするだけです。私にできなければ、その分野の技術に長けた別の歯科医師をご紹介することもできます。ですから、不安になることは何もありません。気を落とさず、気軽に足を運んでいただけたらと思います。

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