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三角 隆彦 病院長の独自取材記事

済生会横浜市東部病院

(横浜市鶴見区/尻手駅)

最終更新日:2019/08/28

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横浜市東部の中核病院として、質の高い医療や患者サービスの提供をめざす「済生会横浜市東部病院」。病院運営を担う三角隆彦病院長のモットーは、「ここに集まった人たちが幸せになるような病院でありたいということ」。患者や家族はもちろん、職員や地域の医療関係者まで、あらゆる人々が医療というフィールドから幸せを実感できるように、働きがいのある組織づくりを構築し、地域に信頼される病院をめざす。もともと心臓血管外科が専門の三角病院長。心臓弁膜症の新しい治療法のひとつ「TAVI」やカテーテル治療とCTを同時にできるIVR-CT室など先進的な治療も積極的に導入する。その一方、周術期部門やがん治療部門など、診療科の垣根を越えた横断的な医療にも力を入れ、将来を見据えた総合的な視点で医療に取り組む姿勢が印象的だ。「医療と福祉を通じて社会に貢献するというのが、済生会の理念。これからも高度な医療を追求しながら、地域の方々の健康的な生活基盤を整えていきたい」という三角隆彦病院長に、病院の特徴や今後の展望を語ってもらった。
(取材日2017年11月7日)

救急医療や高度医療で、地域医療の要となる

こちらの病院のあらましを教えてください。

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当院は2009年3月に開院し、医療を通じて地域に貢献することを基本理念に、横浜市東部の中核病院として質の高い医療技術や患者サービスの提供に努めています。また各医療機関と連携し、地域医療支援病院や災害拠点病院として地域全体の医療の質の向上に貢献しています。さらに優秀な医療人材の育成も重要な使命と考え、医学系大学と連携協定を結ぶなど研修医や専門職の育成にもあたっています。診療面では、いわゆる5疾病5事業(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患と、救急医療、災害時における医療、僻地の医療、周産期医療、小児救急を含む小児医療)を重視し、部門化などを図って対応しています。2014年から横浜市主導の、重症外傷者を積極的に受け入れる取り組みが本格的に始動。地域に浸透し、順調に機能しています。先端の医療技術も駆使しながら、患者さんにとって最善の医療、「常に一歩先の医療」の実現を心がけている病院です。

診療面の特徴を具体的に教えてください。

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疾患別センター制を採用し、内科系と外科系の医師が連携して関わる「テーラーメイド医療」を推進しています。また、質の高い医療を提供するという基本理念を実現するため積極的に設備投資を行い、2011年に先進のロボット型放射線治療装置を、2012年には手術支援ロボットを導入。横浜市から重症外傷者の積極的な受け入れを任されている救急救命センターでは、各分野の医師やスタッフが迅速に集結し、緊急手術を行える体制を整え、24時間365日にわたって重症患者を受け入れています。またこの10月には神奈川県で先駆け的にハイブリッドERを始動。初療室・血管造影室・手術室・CT室の4つの機能を1つの部屋で賄うことで、一刻の猶予も許されない救急の現場で迅速かつ正確な診断と治療につなげるために、大きな武器となっています。

こちらならではの治療やセクションも多いようですね。

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先進的な医療と、患者さんの包括的なサポートを実現しているのが、当院の特徴です。例えば心臓血管部門では、心臓弁膜症の新しい治療法「TAVI」(タビ)も導入し、高齢の方も治療できるようになり、さらに手術後の回復期に入っても包括的なチームで患者さんをサポートしています。院内に重症心身障がい児施設サルビアが設置されているのも特徴的だと思います。すべての診療科や部門と密に連携しながらきめ細かな診療を行う一方、横浜市立特別支援学校の分教室も併設し、医療と教育の両面から子どもさんをサポートし、長期入所の他、在宅の短期入所事業も行っています。高度急性期機能が中心となる総合病院の中に、こうした施設があるのは全国でも多くはないでしょう。急性期治療が中心となりがちな当院の中に、ずっと医療を必要とする患者さんを見守りサポートするセクションがあることは、病院全体にとっても学びとなり、意味のある存在だと考えています。

今後さらにがん治療に力を入れていくとお聞きしました。

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当院の位置する鶴見区・神奈川区のがん患者さんも長期的な視点で増加していくことが見込まれるなか、診療科を横断した組織としてがん治療部門をスタートさせ、治療だけでなく生活指導や就労支援までを包括的にケアし、サポートしていく予定です。また、「周術期支援部門」では周術期管理のプロフェッショナルによるチームアプローチを徹底し、手術予定の患者さんができるだけ痛くなく、気持ち悪くなく快適に過ごしていただけるよう、薬剤師や看護師、歯科医師による服薬管理や栄養管理、口腔管理を受けていただいています。手術後の合併症を防ぐため、糖尿病や心臓病の予防にもなる口腔管理に力を入れているのが特徴です。

地域に果たす役割や、今後の展望についてお聞かせください。

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横浜東部地域は、2060年ぐらいまで全国でも特に医療ニーズの増える地域と予想されています。開設から10年の経験もふまえて、今後の医療ニーズに対応できる体制を維持し、発展させていきたいと考えています。ロボットなどの先端技術を駆使していくことも大切ですが、やはり人の手も大切です。必要なマンパワーを充実させ、多職種が連携するチーム医療によって効率的に対応したいと考えています。その一環として、従来より幅広い医療行為が行える診療特定看護師の講習会も始めました。これは医療の質を維持するためのキーパーソンとして期待される存在で、将来的には近隣の医療施設の看護師も対象として診療特定看護師を育成し、増えていく医療ニーズに対応していく構想です。これからも地域医療を構築する中核として、広く地域の皆さんに信頼される病院でありたいと考えています。

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