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瀬下 博嗣 院長の独自取材記事

すずき歯科・矯正歯科クリニック

(新潟市北区/新崎駅)

最終更新日:2025/11/13

瀬下博嗣院長 すずき歯科・矯正歯科クリニック main

新潟市北区松浜という日本海と住宅が広がるのどかな地域で、約30年にわたり地域医療を支えてきた「すずき歯科クリニック」。この歴史あるクリニックを2024年6月に継承し、2025年8月に「すずき歯科・矯正歯科クリニック」と改称して新たな一歩を踏み出したのが、同院の瀬下博嗣(せじも・ひろつぐ)院長だ。義母が開業したクリニックの想いを引き継ぎ、地域に寄り添いながら、患者一人ひとりが自分の歯で快適な毎日を過ごすことを願い奮闘する瀬下院長に、クリニックの歴史から診療へのこだわり、そして今後の展望について話を聞いた。

(取材日2025年10月3日)

約30年地域に根差し続けてきた歯科医院を継承

前身のすずき歯科クリニックの歴史について教えてください。

瀬下博嗣院長 すずき歯科・矯正歯科クリニック1

すずき歯科クリニックは、私の義母が約30年前にこの松浜の地で開業しました。以来、地域に根差した歯科診療を続けており、周辺住民の方々に長年親しまれてきました。当時は今より歯科医院が少なかったこともあり、地域の方々の口腔内の健康を長きにわたって支えてきた歴史があります。私自身も、妻を通してこのクリニックが地域の皆さまに頼られ、毎日忙しく診療している様子を以前から見ていましたので、その地域密着の姿勢と医療貢献への情熱には大変感銘を受けていました。

どのような流れで継承に至ったのでしょうか?

私自身は大学を卒業後新潟県内の歯科医院で14〜15年勤務医として地域医療に従事してきました。その間、当クリニックとの直接的な関わりはほとんどありませんでしたが、診断の依頼があったり、困った症例があった際には相談を受ける形で携わっていました。義母が高齢となったため、いずれは自分がクリニックを継ぐだろうという気持ちは漠然と持っていました。自身のキャリアの次のステップを考え始めた頃、義母から正式に継承の話がありました。

クリニック名の変更と矯正歯科への想いについて教えてください。

瀬下博嗣院長 すずき歯科・矯正歯科クリニック2

名称の変更は2025年8月で、「すずき歯科クリニック」から「すずき歯科・矯正歯科クリニック」へと改称しました。これは、私が長年培ってきた矯正歯科への深い想いと、それを地域医療に還元したいという強い願いが込められています。歯を削らずに矯正治療を行い、歯の寿命を延ばすことにつなげ、患者さんがご自身の歯で生涯食事を楽しむこと、笑顔でいられることをめざすのが最終的なゴールです。矯正治療は時間もかかり、専門知識と技術が必要な分野ですが、私自身は10年ほど前から勉強会に参加するため月に1〜2回東京に通い、研鑽を積んできました。患者さんの中には、矯正治療が必要であるにもかかわらず、その事実を知らない方も少なくありません。当院が矯正をしていることを知らなかったと言われることも多く、まずは「すずき歯科・矯正歯科クリニック」という名称を通じて、矯正治療の重要性を地域の方々に認知してもらいたいと考えています。

診療における3つのこだわり

ホームページで掲げている「3つのこだわり」の1つ目「急患の受け入れ」について詳しく教えてください。

瀬下博嗣院長 すずき歯科・矯正歯科クリニック3

これは、歯の痛みやトラブルは突然起こることがほとんどだという現実に基づいています。日頃から予防やメンテナンスを心がけている方ばかりではありませんし、どんなに気をつけていても急に歯が痛くなることは誰にでも起こり得ます。そうした緊急時に、苦痛を感じている患者さんへすぐに手を差し伸べられる存在でありたいという思いが、このこだわりを掲げる一番の理由です。総合病院でも急患対応はありますが、当クリニックのようなコンパクトな地域の開業医だからこそ、スタッフ間の連携も密にでき、迅速かつ柔軟な対応が可能です。この地域に約30年間根差してきた歴史と、前院長から受け継いだ地域医療への貢献という精神を守りつつ、困っている方々に寄り添い、少しでも早く痛みに対処してあげたいと考えています。

2つ目「負担を減らす工夫」は具体的にどんな工夫ですか?

これは、患者さんの身体的・精神的な負担を軽減することを指します。まず身体的な負担に関してですが、治療中の痛みをできる限り抑えるために、麻酔注射の際には電動注射器を使用しています。これにより一定のスピードで麻酔液を注入できるため、痛みの軽減が見込めます。また、事前に表面麻酔を施したり、解剖学的に痛みの少ない部位を狙って注射したりするなど、細部にまで配慮しています。精神的な負担軽減の面については、昨年、院長継承のタイミングでクリニック全体をリニューアルしました。診療室は暖色系の落ち着いた色合いを基調とし、上を見上げた時に木のぬくもりが感じられるようなデザインにこだわっています。これは、患者さんがリラックスして治療を受けられるような空間づくりを意識したものです。

3つ目「わかりやすい説明」についても詳しく教えてください。

瀬下博嗣院長 すずき歯科・矯正歯科クリニック4

患者さんにご自身の口腔内の状況や治療内容を十分にご理解いただき、納得して治療を受けていただくために最も重視している点です。私たちは専門家ですが、患者さんにとって歯科医療は専門用語が多く、わかりにくいと感じることも少なくありません。そこで当クリニックでは、視覚と聴覚からの情報伝達を特に意識しています。全診療ユニットに口腔内カメラを設置し、治療前・治療中・治療後の口腔内の状態を写真に収め、モニターに映し出して患者さんと一緒に確認しています。写真を通じて「何がどうなっているのか」「どのような治療が行われたのか」を明確にお伝えすることで、治療への理解と納得度を高めることができると考えています。またこの方法は、私たち歯科医師自身への「戒め」という側面もあります。患者さんに治療の過程を見せることで、常に当クリニックで提供できる最高の技術と誠実な対応を提供するという意識を持つことができると考えています。

トータルケアで患者の人生に寄り添う

診療において院長が大事にしていることは何ですか?

瀬下博嗣院長 すずき歯科・矯正歯科クリニック5

単に歯の治療をするだけでなく、患者さんの全身の健康、ひいてはその方の人生全体を視野に入れた「トータルケア」の医療を提供することを大事にしています。私は勤務医時代の上司から「口だけ診ていたら話にならない。患者さんのパーソナリティーを含め、全体を診なさい。歯は最後に診なさい」と口酸っぱく言われたことがあり、その教えが今も私の診療の根幹にあります。具体的には、患者さんの家族構成や生活習慣、来院時の様子、歩き方、表情の変化など、細かな情報にまで目を配り、その方の背景を深く理解することを心がけています。例えば、いつもより歩くのがゆっくりになっていたり、認知機能の低下が見られたりするような場合には、単なる口腔内の問題だけでなく、全身の状態や生活環境の変化も考慮に入れます。

歯科医師の仕事をやっていて良かったと思うのはどんな時ですか?

やはり、患者さんの笑顔を見た時です。歯科医院に来院される患者さんの多くは、痛みや不安を抱えています。「楽しみで来た」という方は少ないでしょう。しかし、治療が終わった時、もし患者さんが「ありがとう、スッキリしたよ」と笑顔で帰っていく姿を見ることができたら、この仕事を選んで本当に良かったと思うでしょう。特に印象的なのは、小さなお子さんの反応です。「先生、また来たよ!」と無邪気に手を振ってくれると、疲れも吹き飛び、大きな喜びを感じます。お子さんのストレートな感情表現は、大きなやりがいを与えてくれます。

最後に、今後の展望について教えてください。

瀬下博嗣院長 すずき歯科・矯正歯科クリニック6

まず1つは、地域医療へのさらなる貢献です。前身のすずき歯科クリニック時代からの歴史と信頼を受け継ぎ、さらに発展させていきたいと考えています。訪問診療も開始したのですが、まだ地域での認知度が十分ではないので、より多くの地域住民の方々にその存在を知ってもらい、通院が困難な方々にも歯科医療を提供できるよう、積極的に情報発信を続けていきます。さらに、小児矯正にも注力していきたいと考えています。現代の子どもたちの中には、口呼吸や口周りの筋肉の低下が見られるケースも少なくありません。子どもの頃から適切な矯正治療を行うことで、将来的な口腔内のトラブルの防止につながり、健康な歯並びと顎の成長を促すことが見込めます。「自分の歯で、健康に、そして笑顔で人生を過ごす」という目標を患者さん一人ひとりが達成できるようサポートし続けることが、私の使命です。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正大人・検査診断料除く/75万円~ 歯列矯正子ども・検査診断料除く/40万円~ 検査診断料/4万5000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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