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松田 拓己 院長の独自取材記事

松田歯科医院

(新潟市西区/小針駅)

最終更新日:2022/04/19

松田拓己院長 松田歯科医院 main

新潟市西区小針町の「松田歯科医院」。1997年の開業以来、松田拓己院長は、1本でも多く歯を残して健康を保ってほしいという思いから、予防歯科の大切さを患者に伝えてきた。患者の口の中の状態やリスクをわかりやすく説明、定期的なメンテナンスの必要性を説き、先進の機器を用いて診療を行う。今では、患者の多くが定期的なメンテナンスに通っているという。カウンセリングに時間をかけ、患者との対話を大切にしている松田院長。取材時にも、わかりやすい例え話を交えたり、反対にこちらに問いかけて話を展開したりと、患者に寄り添う姿勢が垣間見えた。今回は、診療する上でのポリシーや治療で心がけていることなどを聞いた。

(取材日2022年3月23日)

予防歯科は継続して通うことが大切

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

松田拓己院長 松田歯科医院1

小学生の頃、祖母が総入れ歯で「噛めない」といつも愚痴をこぼしているのを聞いていたんです。「おばあちゃん、大変だな。歯医者さんになっていい入れ歯を作ってあげたいな」と思ったのがきっかけですね。予防歯科の大切さに気づいたのは、中学生か高校生の時です。近所に住む親戚のおじさんが遊びに来て、「今朝、歯が抜けたんだよ」と、抜けた歯を見せてきたんですよ。前からぐらぐらして気になっていたから自分で抜いたと言っていましたが、それはもう、物凄く衝撃的でした。自分も将来こうなるかもしれないという危機感もありましたし、なにより口の健康を守ることの大切さを強く痛感した出来事でしたね。

クリニックにはどのような特徴がありますか?

予防歯科に力を入れていること、予約時間をしっかり守ること、スタッフが働きやすい環境をつくっていること。この3つですが、どれも関連しているんです。予約時間を守って、時間を取らないと、メンテナンスで通う患者さんの診療はできません。クリーニングや口の中を丁寧に診るには時間がかかるので、最低でも1時間をみています。スタッフを大切にするのも、予防歯科の充実につながります。メンテナンスの担い手である歯科衛生士がいないことには、予防歯科は成り立ちませんからね。そして、予防歯科で効果をあげるためには、患者さんが継続して通院してくださることが何より大切です。歯科衛生士や歯科助手には、患者さんに通い続けようと思っていただけるように接してほしいと、いつも言っています。

徹底して予防歯科に力を入れてらっしゃるんですね。

松田拓己院長 松田歯科医院2

そうですね。「虫歯や歯周病の予防をしたほうがいいと思いますか?」と質問すると、9割以上の方が「はい」と答えると思います。でも、「予防のために定期的に歯科医院に行ってますか?」と尋ねると、実際に通っている人は2~3割しかいないはずです。多くの人は行ったほうがいいとわかっているのに、自分には関係ないと思って行かないんですね。そのギャップを埋めることが大切。当院では、「あなたのお口の中にはこういうリスクがあるので予防が必要です」と、患者さんにきちんとお伝えし、理解していただくことに努めています。この地域はもともと健康への意識が高い方が多く、予防の大切さを理解して、ほとんどの方が継続してメンテナンスに通ってくださるので、ありがたいです。

カウンセリングで信頼関係を築くことからスタート

患者さんへの対応で気をつけていることは何ですか?

松田拓己院長 松田歯科医院3

初診時には、診察や検査に加え、30分~1時間程度かけてカウンセリングを行い、患者さんがどのようなお口の状態を望んでいるか、これまで歯科治療を受けられた中でどうしてもやめてほしいことがあるかなどをお伺いし、しっかり状態を把握します。当院の診療方針もその時にお伝えします。予防を大切にしていることや、予約日時を守ってメンテナンスを継続していただきたいことなどですね。この診療方針は、尊敬している方に揮毫していただいたものを院内に掲示しています。患者さんにとって最善の治療をご提供するために、治療を開始するのは患者さんのご要望をしっかりとお聞きし、当院の方針に納得していただいてからにしています。また、高齢の患者さんにはゆっくり説明するなど、相手のペースに合わせることを心がけ、患者さん一人ひとりが大事にしていることをないがしろにせず、信頼関係を築くことも大切にしています。

治療する上で重視していることはどんなことですか?

なるべく削らない、予防の邪魔にならない、できるだけ痛みを少なくすることです。どうしても削ったぶんだけ歯は弱くなってしまいます。もちろん、必要な場合は大きく削らざるを得ませんが、極力、削る量を減らして治療するように努めています。予防の邪魔にならないというのは、歯垢がたまりにくい形、歯磨きしやすい形になるように治療することです。痛みの軽減については、麻酔に工夫をしています。麻酔注射を使用する前に表面麻酔を塗って針を刺したときの痛みを減らしたり、電動麻酔器や人肌に温めた麻酔液を使用したりすることで、注入時の痛みや違和感を和らげています。痛みは患者さんにはストレスです。痛みが怖くて歯科医院に行くのをためらって悪化した、歯科医院嫌いになってメンテナンスに通わない、ということは避けたいですからね。

予防歯科の要とも言えるメンテナンスについてお聞かせください。

松田拓己院長 松田歯科医院4

当院では、歯科衛生実地指導の内容を、説明書に記録してお伝えしています。説明書には、担当する歯科衛生士のコメントとともに、1本1本の歯について歯垢の残っている場所を細かく示したプラークチャートを記載します。磨き残し箇所が一目瞭然で、ご自分では気づかない歯磨きの癖がわかり、ブラッシングの改善に役立てていただけます。また、メンテナンスの際には、ウォータースプレーで細かいパウダーを吹きつけて、歯に付着した汚れを落とす装置を用います。微粒子パウダーはアミノ酸・エリスリトール・重曹で、歯よりもやわらかく汚れよりも硬い素材なので、歯や詰め物・かぶせ物を傷つけにくい特徴があります。ジェット水流が歯と歯の間や歯周ポケットにも届き、虫歯や歯周病の原因菌が潜みやすい部分もクリーニングでき、歯の表面がツルツルになって歯垢や歯石がつきにくくなることが期待できます。

歯も手や足と同じように、失う前に対処を

インテリアや設備でこだわった部分はどこですか?

松田拓己院長 松田歯科医院5

個室の診察室とカウンセリングルームを設置しています。診察室は、カラーコーディネーターに依頼して、部屋ごとにカラーリングを変えています。メンテナンスで来院した子どもの患者さんには、楽しい雰囲気のインテリアで、歯を削る道具がなく歯科医院特有の音やにおいがしない個室を使用して、「行きたくない」と思われない工夫をしています。また、カウンセリングルームは、プライバシーを尊重しながら、じっくりお話しできる空間にしています。そのほか、患者さんの利便性を高めるために、診療前後にブラッシングをしたりお化粧直しをしたりできるように、ブラッシングルームも設置しました。

今後の展望をお聞かせください。

予防に通ってくださる患者さんが多いので、継続してメンテナンスをできる歯科医院になることが第一です。かかりつけの歯科医院が閉院したとき、患者さんは「これからどうしよう」と、不安になると聞きます。近隣の別の歯科医院に行っても、同じような診療が提供されるとは限りませんからね。当院は常勤の歯科医師は私だけなので、将来的に後継者となってくれる若手の歯科医師がいてくれたらと、考えています。クリニックの名称は変わっても、この場所で予防歯科を中心に同じような診療を提供し続けることが、患者さんへの責任を全うすることになるのではないでしょうか。

読者にメッセージをお願いします。

松田拓己院長 松田歯科医院6

以前、聞いてなるほどと思った話です。手や足が失われる病気に対して、医師は精巧な義手や義足を作る技術の向上だけでなく、治療や予防も求められますよね。一方、歯科の治療では、詰め物や義歯などの人工物で代替したりすればいいと思われがちですが、歯も手や足と同じように考えるべきではないかと。もちろん、義手や義足、義歯などが必要な人はいて、技術の発展が望まれますが、そもそも失わずに済む治療や予防が大切なんです。予防歯科が常識になってほしいですね。予防のためのメンテナンスで歯科医院に通うと、虫歯や歯周病の予防・早期発見だけでなく、既に治療した箇所の保持にもつながります。長い目でみると、生涯を通して予防を継続すれば歯の残り方も大きく変わるので、今すぐにでも予防を始めていただきたいと強く伝えたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング/2万9800円~

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