覚王山駅から徒歩3分。住宅が立ち並ぶ一角に、「名古屋麻酔科クリニック」はある。ペインクリニックとして「痛みの治療における心身の密接な関係」に着目し、開院当初より、神経ブロックや薬物療法などの治療だけでなく、心理的アプローチによる治療にも積極的に取り組んできた。また、痛みを専門とする診療では珍しい痛みの在宅診療も手掛けていて、地域に住まう痛みに苦しむ患者の助けとなっている。痛みを抱え苦しむ患者は、年齢を問わず数多くいて、症状や原因もさまざまにある。鳥居院長は「どんな症状の患者でも、治療において痛みを取り除くことがゴールとは限らない」と話す。その想いについて、またペインクリニックの医師を志したきっかけ、クリニックのこだわり、今後の展望などにつき話を聞いた。

（取材日2016年6月7日）