仁保耳鼻咽喉科医院

仁保正和 院長

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横浜西口から徒歩6分の「仁保耳鼻咽喉科医院」は、1919年の開業。現在は、3代目の仁保正和先生が院長を務めている。戦争で多くの資料が焼けてしまったが、1946年からのカルテが大切に保管されている。長く同じ場所で最善の医療を提供し続けることの重みを感じさせる。耳鼻咽喉科では珍しく、代々、診療はすべて自費(自由診療)。これも、表面的な処置にとどまらず、「完全な治療」をめざすことによるものだ。一人ひとりの患者にじっくりと時間をかけ、病気の根本となる原因を除去し、徹底的に治していく。仁保院長は、病気の真贋を見極める“眼”と、患者と真摯に向き合う“眼”を大切にしている。長年通う患者が多い一方で、ホームページをきっかけに各地から多くの新患が訪れている。三代にわたって受け継がれた医師としての生き方や診療方針、父に対する思いなど、飾ることない仁保院長の胸の内を語っていただいた。

(取材日2012年11月14日)

「完全な診療」を求めて、自由診療にこだわる

―先生は、三代目の院長と伺っていますが、開院はいつ頃なのでしょうか?

祖父がこの病院を開いたのは、1919年のことです。その頃と比べると、病気の性質や治療法などもかなり変わってきていますね。例えば、かつて、祖父が中耳炎の手術をした患者さんがまだいらっしゃるんですが、その方の耳の後ろには穴が開いているんです。それは何かというと、20世紀初頭の頃はまだ抗菌剤がなく、また、中耳炎も非常に重い病気だったので、外部から穴を開け、膿が出るようにしていたわけです。その後、父の世代になると、中耳炎を治す場合には、頭の中央にある側頭骨の錐体という部分を手術する方法を考案しました。現在では、慢性の中耳炎はあまりなくなり、軽い滲出性(しんしゅつせい)中耳炎が増えてきています。ただ、重い症状の場合、中耳炎の改善を妨げる副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)などを治療していくことで治すというようなアプローチをとっています。時代によってさまざまなことが変化してきていますが、当院に脈々と受け継がれているのは、「完全を求める」姿勢です。その時代に応じた最善の、100%の医療を求めるという姿勢ですね。

―こちらでは、ずっと自由診療を提供されていると伺っているのですが、それはなぜですか?

私たちの診察や治療の方法だと、時間が必要だということです。初診の方にはおよそ1時間かけるんですが、そうするとたくさんの患者さんを診ることができなくなります。ですので、予約制をとるなどして時間を確保しています。自費診療ということで、法外な請求をされるのではないかと心配される患者さんもおられますが、HPに記載がありますので、ご覧になっていただければ安心していただけると思います。それでも、遠くから来てくださり、自費診療を受けてくださるということは、それだけ治したいという気持ちも強く、健康についてのこだわりがあるということではないでしょうか。そういった患者さんの思いに私たちは応えているんです。父の時代でも、北海道や新潟県などから患者さんがいらっしゃっていました。現在も、9割以上の患者さんが当院のホームページをご覧になって、近隣に限らず、けっこう遠方から訪ねてきていただいています。

―具体的にどのような診療に時間が必要なのですか?

アレルギー性鼻炎の診療を例にとると、まず、患者さんのお話を聞きます。それから、視診をしたうえで、スクラッチテストといってアレルギーの原因を調べる検査をします。皮膚の上に、花粉やハウスダストなどの原因物質のエキスを置いて反応を調べるわけですが、この反応が出るまでに10〜15分ほどかかります。赤くなったり、じんましんのように水ぶくれになったりすれば陽性です。その後、もう一度診察をし、鼻を洗います。これは、鼻の粘膜についている抗原を取り除くのと、アレルギー反応によって出た滲出液を洗い流すという目的があります。そして、さらにネブライザーをし、点鼻薬を使った後に診察してそれぞれの効果を確認しています。副鼻腔炎の治療の場合は、上顎洞(じょうがくどう/上顎にある空間)という部分を洗う際に、下鼻道(かびどう/鼻の奥にある空気の通り道の一部)に穴を開けるんですが、出血をはやく止めるため、30分くらいは休む必要があります。また、扁桃炎が重い場合や、上顎洞炎が重くて経口薬では効き目が少ない場合などは、点滴もするので時間がかかるんです。点滴は急ぐと効果が出ないため、ゆっくりと1時間はかけています。そのため、ベットを4台用意しております。

―先生の診療方針やモットーなどについて伺えますか?

まずは、患者さんをきちんと見ることと、病気を見分ける目を持つことですね。例えば、副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎は診断の区別が難しい場合があります。アレルギー性鼻炎なのに副鼻腔炎の治療をしていては治りません。逆も同じです。そうならないためには、ファイバースコープなどを使ってしっかりと観察することと、その症状がどの病気によるものなのかをきちんと判断することです。知識と経験値を積み重ねることが必要ですね。戦前には抗菌剤がありませんでした。戦後に薬が出て徐々に改良され、今はずいぶん効くようになりました。それでも、同じ副鼻腔炎にもさまざまな原因菌があります。それらに対し、きちんと効くものを見極めて処方するのが重要なんです。また、このほかの診療方針としては、中耳炎や副鼻腔炎・扁桃炎などについては、極力、手術をしないで治療をしています。鼻や上顎洞を洗浄し、そこから出た膿を検査すれば効果のある薬がわかるので、それを服用します。重い場合にも点滴をすれば、基本的にはそれで治るんです。私は、患者さんに負担の大きい手術をすぐに勧めるということはしていません。

記事更新日:2016/01/24


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