宮本 剛 院長の独自取材記事
かごはら南口歯科クリニック
(深谷市/籠原駅)
最終更新日:2026/03/04
籠原駅南口に降り立ち、高崎線の線路沿いを歩くこと7分、平屋建てで周囲の住宅に溶け込むアットホームなたたずまいの「かごはら南口歯科クリニック」を訪ねた。2001年の開業以来、院長の宮本剛先生が地域の幅広い世代の患者の歯科治療に対応しており、院長自身が問診から治療の最後の仕上げに至るまで一貫して手がけるという、こだわりのクリニックだ。駅から近いわかりやすい立地に加え、土曜も含め夜7時30分まで診療を受けつけていることもあり、仕事帰りの30~50代の患者も多く訪れているそうだ。インタビューでクリニックの特徴や、日々の診療にあたって大事にしていること、ともに歯科医師だったという宮本院長の両親とのエピソードなどを交え、これまでの歩みと今後についてじっくり話を聞いた。
(取材日2023年7月12日/情報更新日2026年2月26日)
患者の訴えに共感し、丁寧な治療を届けたい
こちらは2001年の開業だそうですが、どんなご相談の患者さんが多く来られますか?

私自身は浦和で生まれ育ったのですが、このエリアに妻の親類があるというご縁でこの場所で開業して、早いものでもう23年。小さいお子さんから90代の方まで、本当に幅広い世代の患者さんが来院されています。ここの住所は深谷市なのですが、1本先の路地の向こうはもう熊谷市と、ほぼ市境に立地しているので、深谷市や熊谷市にお住まいの方、秩父方面などから、マイカーで通院されている方がほとんどです。内容としては、虫歯や歯周病のような一般歯科の治療や小児歯科のほか、審美歯科を希望される方、義歯の調子が悪い、義歯が壊れてしまったというようなご高齢の方の相談も多いですね。私自身、大学では口腔外科を専門に学び、開業当初はここでも埋伏歯の抜歯なども多く手がけてきたのですが、近隣の深谷赤十字病院に歯科口腔外科が開設されて以降は、患者さんの安全面を考慮して抜歯の大部分をそちらにご紹介するようにしています。
夜7時30分まで診療を受けつけているのも、こちらの特徴の一つですね。
そうですね。開業当初からずっとやっていることなのですが、駅に近い立地ということもあり、夜6時30分を過ぎると、30~50代くらいの仕事帰りで立ち寄られる患者さんが一気に増えます。予約が埋まっていても、急患の方が飛び込みで来られることもあるので、すべての診療が終わるのが9時や10時になってしまうこともありますが、仕事が忙しくクリニックに来る時間をなかなか取れない方にとって、少しでも通いやすいクリニックでありたいと思って続けています。
患者さんと接する上で心がけていることは?

患者さんは苦痛を伴って来院されますので、そうしたつらいお気持ちを少しでも和らげる雰囲気をつくってから診療に入ることを意識していますね。やはり大事なのはコミュニケーション。私は体が大柄ということもあり、人によっては一見怖い歯科医師に見えてしまうかもしれませんから、まずは「今日は本当に暑いですね。車でいらっしゃったんですか?」といった何げない会話から始めます。その上で問診やお口の中の状態を診て「けっこう長いこと痛みを我慢されていたんですね。つらかったですね」といった具合に話しかけ、患者さんの訴えに共感しながら、これから行う治療のプロセスを順次わかりやすい言葉にして伝えながら、丁寧に処置を進めるようにしています。
両親と兄の背中を追うように歯科医師の道へ
ところで、先生が歯科医師を志したきっかけは?

私の家は、父も母も兄も全員歯科医師なんです。両親が浦和駅東口でクリニックを開業していましたから、そんな両親の姿を見て育ったことが大きく影響しているのでしょうね。両親ともにとても忙しく、特に父とは一緒に夕食を食べた記憶が数えるほどしかありません。診療している2人の姿を見ることもあり、子ども心に「普段のうちのお父さん、お母さんとはちょっと違う顔をしているな」と感じてはいましたが、その姿を見て歯科医師に憧れたというよりは、自分も当たり前に同じ道に進むものだと思っていましたね。ただ、歯科大学に進学後、その頃はF1レースが大人気。まだ若かった私は車好きが高じて一時「俺はカーレーサーになりたい」と父に伝えたことがあったのですが、兄に相談したり冷静にいろいろ考えて、結局歯科医師の道に進む覚悟を決めたんですよ。今振り返ってみると、一時でしたがずいぶん大胆な夢を描いたものですね(笑)。
大学卒業後は開業に至るまでの間に、さまざまな経験を積まれたようですね。
私は母からかねがね「『困ったら実家のクリニックで働けばいい』というような甘い考えは認めませんよ。5年か10年、経験を積んで一人前になるまではうちで雇うことはないから、そのつもりでね」と厳しく言われていました。開業した今になって思えば、母の考えは至極まっとうなこと。甘やかさず、あえて突き放してくれたことがありがたかったですね。大学卒業後は先輩のクリニックに勤めた後、東京歯科大市川総合病院のオーラルメディシン・病院歯科講座に志願し、患者さんを一人の歯科医師が最初から最後まで一貫して診療するシステムの中で数多くの治療を手がけることができました。その後、いったん実家のクリニックや成田市内のクリニックでの勤務を経て、岩槻市内のクリニックで分院長を務めたことで自信をつけることができ、開業する決心が固まりました。
では、お母さまとご一緒に診療されていた時期もおありなのですね。

父は60代で早くに他界してしまったのですが、母とはほんの一時期、一緒に診療をしていました。母からは開業医としての心構えも含め、本当にいろいろなことを教わりましたね。私の妻も、開業から2年ほどはスタッフとしてここで働いていたのですが、私の患者さんへの接し方を見ていて、「専門用語でなく、もっとわかりやすい言葉を使わないと、患者さんにちゃんと伝わらないよ」「もっと優しい話し方を意識してみて」などとアドバイスをくれました。そのすべてを実践する中で、今のコミュニケーション重視の診療スタイルができあがったような気がします。そういう細かいことは、身内くらいしか指摘してくれる人がいませんから、母と妻には本当に感謝していますよ。
腫れや痛みを高周波治療で取り除くことを図る
こちらでは、高周波治療機器を開業当初から導入されているそうですね。

腫れや痛みのある患部に、平たい形状の高周波プローブを当てて通電させて炎症を抑えることを図るもので、妊婦さんにも使用できます。患者さんにとって一番の苦痛である腫れや痛みを高周波治療で取り除くことを図った後、患部の根本治療に入っていくのですが、中には高周波治療をしたことで安心してしまい、その後続けて通院することを自己判断でやめてしまう方もいらっしゃいます。根本治療をしっかり行わなければすぐに悪化してしまいますから、指示に従って頑張って最後まで通い続けていただきたいと思います。
日々診療でお忙しいですが、休日などはどのようにお過ごしですか?
実はわが家には息子がおりまして、休みの日はもっぱらその遊び相手で、公園遊びに付き合って外に出かけることが多いですね。自分を客観視すると、私はかなり極甘なパパですね(笑)。10年ほど前まではわが家は夫婦2人の自由気ままな人生を送っていくものだと思っていたのですが、息子が生まれてからというもの、大げさでなく生活が180度変わりました。生活の中心が常に子どもですからね。休日も「パパ早く起きて!」と早朝から一緒に遊びたがるのでゆっくり寝かせてもらえませんが、息子といると週明けからまた頑張ろうと思えるエネルギーをたくさんもらっています。少なくとも彼が20歳になるまでは、仕事もしっかり頑張らなければいけませんね。
最後になりますが、今後の展望と、読者に向けて一言メッセージをお願いします。

これから何か新しく何かを始めるといったことは考えていませんが、引き続き今通ってくださっている患者さんに笑顔で帰っていただけるよう、コミュニケーションを大事にした丁寧な診療をお届けしたいと思っています。近年は審美歯科のニーズも高まっており、当院でもジルコニアを使用したかぶせ物、補綴物の強度を高めるためのファイバーコアなど、さまざまな歯科材料を取り扱っています。年齢に関係なく、高い美意識を持って自然な美しい白い歯を追求する方が増えていますので、そうした口元の美しさに関することも、ぜひお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはジルコニアを使用したかぶせ物/22万円~(ファイバーコア+仮歯:2万2000円が別途かかります) ※症例により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください

