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海野 幸利 院長、海野 じゅんこ 副院長の独自取材記事

海野歯科クリニック

(さいたま市浦和区/浦和駅)

最終更新日:2020/04/01

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JR高崎線浦和駅から徒歩10分。今年、開院19年を迎えた「海野歯科クリニック」は、子どもから高齢者までが家族ぐるみで訪れる、地域密着型のクリニックだ。3代目院長の海野幸利先生と副院長の海野じゅんこ先生は、「世間話にヒントがある」と患者とのコミュニケーションを大切に、一人ひとりに寄り添う丁寧な診療に力を入れている。治療では一般歯科・予防歯科・歯周病を幅広く診療し、治療の痛みを和らげる切削機器をはじめ、マイクロスコープ、レーザー治療器などの機器を充実。新たに「CAD/CAMシステム」も導入し、治療した天然歯の破折や虫歯進行を防ぐことにも力を注ぐ。かかりつけ医として地域に貢献する2人に、診療方針やCAD/CAMシステム、口臭の外来について話を聞いた。
(取材日2017年9月13日)

新たな機器を導入し治療した歯の破折や虫歯進行を防ぐ

今年で開院19年。浦和のかかりつけ医としてなくてはならない存在のようですね。

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【海野院長】この19年間、地域の皆さんのお口の健康と、地域医療に貢献したいという一心で診療に取り組んできました。19年というと長いですが、振り返るとあっという間でしたね。もともと祖父も父も開業医で、以前は浦和駅西口周辺でクリニックを営んでいました。ですから、海野歯科クリニックとしての歴史はずいぶん長いです。そんな浦和で3代目として開院した理由は、代々、地域の人々の健康を支えてきたクリニックの歴史を守りたい、生まれ育ったこの地域に恩返しがしたいと思ったから。その思いを忘れず、これからも誠心誠意で診療にあたってきたいですね。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

【海野院長】駅から少し離れた住宅地なので近隣の方が中心で、祖父や父の時代からの患者さんもいらっしゃいます。年齢層は幅広くお子さんからお年寄りまで。浦和は再開発でマンションの建設が進んでいるので、患者さんの数も年々増えています。これからは高齢化社会になるので、通院が困難な方のため訪問診療にも目を向けなければならないと考えています。
【じゅんこ副院長】傾向として初めはお子さん、次にご両親、そしておじいさま、おばあさまというふうにご家族で来院される方が多いですね。当クリニックは地域密着型をめざしているので、皆さんがご家族で通ってくださるとやはりうれしいですね。

新しい機器を導入されたそうですね。どのような治療が可能になりましたか?

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【海野院長】コンピュータ制御によってセラミックの詰め物やかぶせ物を作る歯科用CAD/CAMシステムを導入しました。これまでの虫歯治療では、患部を削って金属の詰め物をする治療が主流でした。しかし、天然歯よりも固い金属を使うと、天然歯が欠けやすくなります。その結果、天然歯と詰め物の境目に段差ができ、そこから細菌が入って虫歯が進行してしまう。その点、天然歯とほぼ同じ強度のセラミックであれば、歯に接着して患部を封鎖するので、虫歯が進行する危険性は低くなります。つまり、再治療までのサイクルを遅らせ、天然歯の寿命を延ばすことができる。万一、セラミックが割れてもデータが残っているので、すぐに作製することが可能です。保険適用外ですが、天然歯を守るという視点から、時代は金属からセラミックに変わってきています。

日本人が悩む口臭の改善に注力

口臭の改善に特化した、口臭の相談にも力を入れていらっしゃいますね。

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【海野院長】日本人は歯をよく磨きますが、口臭に悩んでいる方が多いです。歯科医師会の調査によると、今年初めて「自分の口臭が気になる」が「他人の口臭が気になる」を上回り、口臭を気にする人が増えていることがわかりました。しかし、対応する医療機関は非常に少ないのが現状です。当クリニックも「口臭が気になる」と訴える患者さんが増えたため、数年前に口臭の専門外来を立ち上げました。
【じゅんこ副院長】口臭は患者さんのメンタル面に大きな負担を及ぼすデリケートな問題です。「口臭がキツイ」と指摘されたことで、人と話すことに恐怖心を抱く方もいらっしゃいます。口臭を医学的に診断し、歯磨きの回数や食後のケア方法を知ることは、健やかな生活にもつながります。特に女性にとって口臭は気になることですから、治療のついでに気軽にご相談いただければと思います。

なぜ欧米人と比べて、日本人は口臭に悩む人が多いのでしょうか?

【海野院長】文化的な違いですね。日本人は食べてすぐに歯を磨き、欧米人のようにガムを噛む習慣がないため、口臭が発生しやすい口内環境になっているのです。口臭の原因は「プラーク(歯垢)」です。プラークとは、歯の表面に付着する白くやわらかい垢のようなもの。体が出す排出物の中で最も汚く細菌そのものといわれています。日本人は食後の唾液が一番出ている時にうがいをし、唾液の分泌を促すガムは「印象が悪い」と周りが許しません。そんな環境下で口臭を防ぐには、寝る前にしっかり歯を磨いてプラークの原因を取り除き、朝一番の歯磨きで就寝中に付着したプラークを取り除くこと。歯磨きはその2回で十分。食後はそこまで気にしなくてもいいのですよ。

正しい歯磨きについて、読者の方々に伝えたいことがあるそうですね。

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【海野院長】患者さんに「歯磨きは何のためにしますか?」と聞くと、多くの方が「食べカスを取るため」とおっしゃいます。また、「プラークとは何だと思いますか?」という問いかけには、ほとんどの方が「食べカス」と答えるんです。この事実を知ったときのショックは大きかったですね。ブラッシングの本当の理由は「虫歯菌や歯周病菌を防ぐため」です。ですから、意識するべきことは「菌を除去する」こと。食べカスを落とす磨き方と、菌を除去する磨き方では、歯磨きの意識も成果も変わってきます。私は小学校の校医もしているので、正しい歯の磨き方は、これからも積極的に発信していきたいですね。

世間話を大切に、患者に寄り添うホームドクターめざす

日々の診療ではどんなことを心がけていますか?

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【海野院長】「一人ひとりに寄り添うホームドクター」であることです。患者さんが安心して通い何でも相談できる。そんな場所でありたいと考えています。また設備では、肉眼で見えない部分が確認できるマイクロスコープや、治療の痛みを和らげる切削機器、レーザー治療器、口腔内カメラなどをそろえ、ご要望にお応えするよう努めています。矯正やインプラント治療などの精密治療も、勉強会に参加し研鑽を積んでいきたいですね。
【じゅんこ副院長】患者さん一人ひとりと真摯に向き合い、いい意味で分け隔てのない診療を心がけています。医療者でありながら、一生活者としての目線を大切にしたいです。

患者さんとの心に残るエピソードがあれば教えてください。

【海野院長】何気ない会話に、大きなヒントが隠れていることはよくあります。そのため話しやすい雰囲気づくりを意識しています。今も心に残っているのは、数年前に口腔白板症で来院された方です。症状は軽く経過観察で問題のない状態でした。ところが世間話をしていたら「口の中がピリッと痛む」とおっしゃる。「それはおかしい」と大学病院での診断を勧めたところ、口腔がんが見つかりました。幸い初期だったので手術は成功し痕も残りませんでした。ホッとすると同時に、コミュニケーションは重要だと実感しましたね。
【じゅんこ副院長】日々、丁寧な治療を心がけていますが、以前こんなことがありました。私がブリッジを担当した方がある日、別の歯が痛くなり、急患で自宅近くの歯科医院に行ったそうです。その医院で「このブリッジは誰が入れたの?と褒められた」と後日、患者さんからご報告をいただいた時はうれしかったです。

最後に読者にメッセージをお願いします。

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【海野院長】ホームドクターを選ぶ際、大切なことは「あらゆる症状に対し、最良の結果を追及してくれる」ことです。これは、すべての病気を治せるということではありません。医師が自身の得意不得意、病診連携を把握し、全力で尽くしてくれるということです。これからも最善の治療を受けていただくため、症状や治療法を十分に説明し、お互いに理解しながら進めていきたいですね。
【じゅんこ副院長】健康のためよりよい生活のために、信頼できるクリニックを見つけていただきたいです。当クリニックでは、気兼ねないコミュニケーションと信頼関係を大切にしています。近隣の方々に末長く通っていただけるよう研鑽を積んでいきますので、心配事がある方はお気軽にお越しください。

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