全国のドクター13,786人の想いを取材
クリニック・病院 156,772件の情報を掲載(2025年6月26日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 愛媛県
  3. 松山市
  4. 三津浜駅
  5. ひぐち歯科医院
  6. 樋口 泰史 院長

樋口 泰史 院長の独自取材記事

ひぐち歯科医院

(松山市/三津浜駅)

最終更新日:2021/10/12

樋口泰史院長 ひぐち歯科医院 main

2005年、港町の三津浜に開業した「ひぐち歯科医院」。バリアフリーの院内には明るい待合室に、天井が高く開放的な診察室、親子で受診できる個室があり、「地域の皆さんに気軽に通ってもらいたい」という樋口泰史院長の思いが伝わってくるような造りになっている。患者は子どもから高齢者まで幅広く、一般歯科に小児歯科、審美面に配慮した診療、インプラント治療や訪問歯科診療など、それぞれの年代に求められる診療を展開。一人ひとりの口の中の状況だけでなく、生活リズムや仕事など背景にも配慮した上で、無理なく診療を進めていけるようにすることをモットーとしている。樋口先生に、歯科医師をめざしたきっかけから診療において心がけていること、印象的なエピソードまで、たっぷりと話してもらった。

(取材日2019年8月22日)

地域密着、子どもから高齢者まで幅広く寄り添う

先生が歯科医師をめざし、開業に至った経緯を教えてください。

樋口泰史院長 ひぐち歯科医院1

歯科医師だった父の影響が大きいですね。父は国家公務員として歯科医師をしており、日本全国のさまざまな施設で歯科医療を提供していました。その姿を見て育ったので、私も気づけば歯科医師を志すようになっていたんです。関東にある城西歯科大学(現・明海大学)を卒業後、国家公務員として国の機関で歯科医療に携わるという、父と同じ道を歩むことになりました。その頃、父は故郷である愛媛で開業をしていたのですが、高齢に差しかかっていたので「そろそろ帰ってこないか」ということで手伝うことになり、数年ぶりに帰郷。何年かは一緒に診療をしていましたが、いよいよ閉院することになり、2005年に引き継ぐ形で、松山市の北斎院から古三津に場所を移して独立したというわけです。

患者さんの来院のきっかけはどのようなことが多いですか?

現在来院されている患者さんはメンテナンスの方が多いのですが、最初のきっかけは虫歯などの痛みですね。そこから主訴を治療していく中で、メンテナンスの必要性を理解していただける方が増えてきています。とはいえ、やはり最初のハードルは結構高いようですね。「歯茎が腫れているな」「歯を磨くときにちょっと血が出るな」など自覚したとしても、痛みがないと行きづらいという声も聞きますし、そもそも歯科医院って他の医療機関と比べても敬遠されがちだと思うんです。一昔前なら「虫歯を治したら終わり」という治療が一般的だったかもしれませんが、今は予防の時代ですから、虫歯にならない、再発しないためにはその後のケアが重要。私たちも患者さんに継続的に通っていただくことを前提とした医院づくりをしていかなければと考えています。

継続的に通院してもらうために工夫されていることはありますか?

樋口泰史院長 ひぐち歯科医院2

やはり、人の印象は大きいのではないでしょうか。そういった意味では、患者さんと主にコミュニケーションをとる受付や歯科衛生士の役割も重要ですね。地域密着の歯科医院ですので、「患者さま」とあまりかしこまらずに、なるべくフレンドリーにするように話しています。ハードルは低く、間口は広く。来やすい雰囲気づくりに努めています。特にお子さんは一度恐怖心が芽生えると行きたくなくなってしまいますので、最初が肝心。決して高圧的にならず、やさしく、同じ目線で接するように心がけています。また当院は親子で利用できる個室の診察室もありますので、初めのうちは、できるだけ一緒に診察室に入ってもらうことをお願いしています。その方がお子さんも安心できますから。

人として、患者と向き合うことを大切に

最初は怖がっていたお子さんも、通ううちに慣れてくるものですか?

樋口泰史院長 ひぐち歯科医院3

本当にそうなんですよ。最初はお母さんと一緒でも泣いていたお子さんが、一人で診察室に入れるようになる。その成長の過程を見せてくれる瞬間、結構グッときています。小さな体で一生懸命頑張っているのを見ると、自分の子どものようにかわいいなと思うこともあります(笑)。歯科治療は長期に及ぶ場合もありますし、その後のメンテナンスも含めると通ってもらう期間は長くなりますので、お子さんの成長を感じられるというのは、歯科医師として本当にうれしいことですね。

診療の際にはどんなことを心がけていますか?

来院されるリズムや治療のスピードなどは、一人ひとり求めるところが違うと思うんです。お忙しい方や飽きっぽい方などには早めの処置が求められますが、一方で、「時間がかかってもいいから、ゆっくり治療してもらいたい」という方もいらっしゃいます。ですから、患者さん一人ひとりのペースに沿うように、肉体的にも精神的にも負担の少ない治療をご提案できればと考えています。そのためには、患者さんのお口の中だけではなく、ライフスタイルも知ることが重要。私は、患者さんに記入いただいた問診表の職業欄を参考にしています。職業を見れば、その方の生活をある程度読み解くことができますから。ここは海に近いので船員の方も多いのですが、一度航海に出るとなかなか帰ってこられないので、航海のスケジュールに合わせて治療計画を組んでいます。そうやって患者さんの生活や仕事などの背景に応じた診療をご提案することが理想です。

患者さんの生活にまで寄り添う、その思いが訪問歯科診療にもつながったのでしょうか。

樋口泰史院長 ひぐち歯科医院4

そうですね。もともと父が開業していた頃に診ていた患者さんが寝たきりになり、通院できなくなったので、往診するようになったのがきっかけでした。そのとき、少しでも長く、口からご飯を食べられるように訪問診療でサポートしていくことが今後の歯科医療に求められることだと感じましたので、現在は歯科衛生士による口腔ケアにも力を入れています。当院での訪問歯科診療では、寝たきりの方や認知症の方への接し方をしっかり学び、専門的な知識を持った歯科衛生士が患者さんのご自宅や介護施設を訪問し、口腔ケアを行っています。

一人ひとりにとって、一番いい治療をともに考える

何か印象的なエピソードはありますか?

樋口泰史院長 ひぐち歯科医院5

診療の際には、まずはその方のお口をしっかり診て、現状を知ることが大切なのですが、訪問して診療すると、寝たきりの方や認知症の方は、なかなかお口を開けてくださらないこともあります。意思の疎通に難しさを感じることが多く、大変だと思うこともありますが、その反面、ご年配の方のほうが若い方に比べて人間関係を重視してくださるので、こちらが心を尽くして通っていたら、次第にコミュニケーションが取れるようになって、患者さんからいろんな話をしてくれるようになる。やりがいを感じる瞬間ですね。往診していると、だんだん年老いていく方を診ていくことになりますから、残念ながら亡くなってしまった方もいらっしゃいます。ですが最期の時まで、その方のお口を診させていただいたことは、とてもありがたいことだなと思いますね。

お忙しい日々だと思いますが、先生のリフレッシュ方法を教えてください。

私はもともとアウトドア系の人間なので、キャンプなどにも出かけますが、特に好きなのは釣り。昔は宇和島など南予まで足を延ばしていましたが、今はもっぱら近場です。当院は幸いにも三津浜エリアですから、近くの海から船を出して沖へ出て、船上で釣りをするのが一番の息抜きですね。瀬戸内海は魚の種類も豊富なので、いろんな魚が釣れて楽しいですよ。子どもたちも大学進学を機に家を出ましたので、これからは自分のしたいことを存分に満喫しようと思っています(笑)。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

樋口泰史院長 ひぐち歯科医院6

今は歯磨きをするのが当たり前の時代ですし、お母さんの予防歯科に対する意識も高まっていますから、当院でも虫歯のお子さんは少なくなりました。ですが、お子さんの口の中でもう一つ気をつけていただきたいことがあります。それは歯並び。特に女の子は思春期になって気になったり、悩んだりすることもありますから、「ちょっと心配かな」ぐらいでも、できるだけ早いうちに相談いただけたらと思います。また、自分にとって一番いい治療をするためにも、積極的に歯科医師にいろんなことを聞いていただきたいのです。患者さんの希望を教えていただければ、そこから治療方針も決まってきます。一方的な治療ではなく、お互いに気持ち良く治療に臨むことが重要ですから、「こんなこと聞いてもいいの?」ということこそ気軽に、ぜひ一緒にお口の健康について考えていきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

審美面に配慮した診療(セラミッククラウン)/5万円~、
インプラント治療/26万円~

Access