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元木 達也 院長の独自取材記事

元木歯科

(名古屋市熱田区/西高蔵駅)

最終更新日:2021/10/12

元木達也院長 元木歯科 main

2002年の開業以来、15年にわたって地域住民の歯の健康を守り続けてきた「元木歯科」。大きな窓から明るい光が差し込む待合室には、雑誌や子ども用の絵本が用意され、クラシック音楽が静かに流れている。診察までの時間をゆっくり過ごせるような、落ち着いた雰囲気の空間だ。院長を務める元木達也先生は、歯が欠けたり、 なくなった場合に入れ歯や義歯などで歯を補う補綴学が専門領域。これまで大学や歯科医院で経験を積んできたベテラン歯科医師で、患者一人ひとりにじっくり向き合う丁寧な診療が評判を呼んでいる。来院する患者だけでなく、訪問診療にも対応し、近隣の小学校の校医も務めている対応している元木院長に、地域住民への思いや今後の展望などを聞いた。

(取材日2017年9月13日)

街のかかりつけ医として地域住民の口腔の健康に従事

開業前からこの土地にゆかりがあったそうですね。

元木達也院長 元木歯科1

はい。昔から住んでいたので、この土地についてはよく知っています。開業するときは別の場所も考えていましたが、ご縁なのか結局この土地に決めました。最近はいくつかマンションが建った影響もあって、少し変わってきてはいますが、昔からこの地域にお住まいの方は、家族3世代にわたって住み続けているケースが多いんですよ。全体的にお年寄りの患者さんが多いですが、子どもや働き盛りの世代まで、年齢層は幅広く家族ぐるみで来院してくれる患者さんもいらっしゃいます。

この地域にお住まいの方の口腔内に対する意識はいかがですか?

実は当院では、虫歯があって来院されるケースがとても少ないんですよ。総入れ歯も年に数回作る程度です。開業してから約15年になりますが、口腔内に対する意識が高い方が多いように感じます。大人の患者さんだと、予防歯科に取り組むというよりも、定期的に歯石除去に来て口腔内のお掃除をする方が多く、高齢者の方も、歯がなかったらそのまま放置するのではなく、皆さんきちんと入れ歯を入れるという意識を持っています。また、近くの名古屋市立旗屋小学校で10年ほど校医を担当していますが、最初から口腔内の状態がいい子どもが多く「親御さんの意識が高い地域なんだな」と感じていました。

この地域では歯科矯正をしている子どもの割合も多いのでしょうか?

親御さんの歯並びに対する意識が高いことも影響して、この地域では3割以上の子どもが歯科矯正をしているんですよ。ほかの地域だと、歯科矯正を勧めても「周りに矯正している子が少ないから恥ずかしい」という声を聞きますが、この辺だとそういったことはありません。基本的には、乳歯から永久歯に生え変わる時期から、タイミングを見てスタートするという子が多いですが、早い子だと乳歯からスタートしている子もいます。乳歯の頃から矯正をすることで、中学・高校の頃には矯正器具を付けなくて済むというケースもあるんですよ。

訪問診療にも対応されていると伺いました。

元木達也院長 元木歯科2

基本的には今まで通院してくださっていた患者さんが、歩けなくなったり、寝たきりになったりした場合に訪問診療に対応しています。これまで来てくれていた患者さんは、皆さんしっかり完治した状態なので、口腔内のお掃除や小さな詰め物に対応するケースがほとんどです。「診てほしい」という訪問診療の依頼や、紹介があった場合は、虫歯治療をすることもありますね。診療時間の合間を見て対応しています。

患者一人ひとりにじっくりと向き合うことを大切に

診療時間が長めに設定されているのはなぜですか?

元木達也院長 元木歯科3

ある程度時間はかかっても、患者さんに安心して治療を受けてもらうために、きちんと口腔内の状態を説明することが重要だと考えています。何度も来てもらうのも申し訳ないので、しっかり治療ができるように、1人あたりの時間を長めにとっているんですよ。例えば、仮歯の大きいものを入れる場合は、すべて外してから、ある程度削って調整するとなるとどうしても2時間近くかかってしまいます。そのため、午前と午後の間のお休みは1時間だけにして、最終の診療時間を19時30分までと長めに設定しています。

歯科医師になってから思い出に残っていることを教えてください。

いい先生にいいタイミングで巡り合えたことですね。大学の教授は、私が専門にしていた補綴学の分野で力を持っている方だったので、いろいろな研究について教えていただきました。セミナーの先生はアメリカとの交流がある方で、補綴学以外の幅広い知識や技術を学ぶ機会に恵まれました。また、そのセミナーで知り合ったインストラクターのところへアルバイトに行って、自分の技術を指導してもらったこともあります。普通は経験できないことなので幸運でした。歯科医師として、現在もベースになっている経験だったと思っています。

歯学の道、また補綴学を専門に選ばれた理由を教えてください。

元木達也院長 元木歯科4

両親が医療系の仕事をしていたわけではありませんが、医学のことに興味があったので歯学部をめざすようになりました。大学に進学してからは、聞くこと見ることすべてが初めてで新鮮でしたね。補綴学を専門にしたのは、歯科にとって「噛む」ということが非常に重要であると感じたからです。患者さんにとって、歯科の最終的な治療は、義歯や補綴物で悪くなった部分を補うことです。噛むということに一番関係してくるところなので、興味を持つようになり、いろいろな授業を受ける中でも、自分に一番向いているように感じました。

患者の立場に立ち、地域医療に貢献していきたい

最近の傾向で顎が細くなっている方や、噛み合わせが悪い方が多いと聞きました。

元木達也院長 元木歯科5

そうですね。その傾向にあると思います。当院でも、きちんと通院してくださる患者さんには、口腔内の筋機能のトレーニングをしています。顎の発育には、正しく噛んだり飲み込んだりする機能が重要なので、舌を適切に使う方法を指導しているんですよ。また、噛み合わせについても、子どもの頃からの悪い習慣を見直すことが大切だと考えています。学校や親御さんにお話しすることも多いのですが、肘をついた状態や、足が床につかない状態で食事をすると姿勢が崩れ、噛み合わせにも大きく影響します。一度ご家庭でお子さんの食事の様子を確認してみてください。

医院ではマイクロスコープも導入されていますね。

根っこ部分の治療をするときや、ヒビが入っているときなど拡大して確認することができるのでマイクロスコープを使っています。見えないところがはっきりと見えるので見逃しも少なく、治療の精度も高くなると思います。従来のカメラでは写せない部分も見えるので、僕が年をとっても長く使える医療機器だと考え、10年ほど前から導入したんですよ。まだ老眼ではありませんが(笑)、今後歯科医師として長く勤める上で必要な医療機器だと感じたんです。患者さんにも、詳細な画像を見せながら説明できるのでとても役立っています。

読者へのメッセージと、今後の展望をお願いします。

元木達也院長 元木歯科6

当院は完全個室なので、入れ歯の治療をしているのを他人に知られたくないという場合でも、プライバシーを守りながら治療を受けることができます。また、患者さんに症状をしっかりお話しするため、診療時間も長めに設定しています。皆さんのかかりつけ医として、サポートしていきたいと思っていますので、不安があれば気軽に相談にいらしてください。今後の展望としては、専門性を持った医院として、口腔外科の先生や周辺の歯科医院の先生と協力しながら、地域で連携して患者さんを診ていく体制が必要になってくると考えています。患者さんの立場に立って、医療機関が力を合わせたチーム医療を行っていければベストですね。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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