相澤 整 院長の独自取材記事
キララ歯科
(豊橋市/二川駅)
最終更新日:2023/05/26

「キララ歯科」は、JR東海道本線二川駅から車で約5分ほど、豊橋市コミュニティバス、キララ歯科前停留所の目の前にある。相澤整院長が「キララ」という言葉の響きの良さを気に入り、歯をきれいにして気持ちよくなってほしいという思いを込めて命名した。同院では、大学院で補綴を専門とした相澤院長と、小児歯科、口腔外科を専門とする歯科医師がチームで診療にあたり、複数の目で診断する。口腔ケアを担う歯科衛生士のほか管理栄養士も常駐し、栄養バランスに配慮した歯の健康を保つための食事指導も行っている。相澤院長のポリシーは、患者の意思を尊重することとなるべく歯を残すための治療をすること。完全個室の診察室に設置された談話用の机と椅子からも、じっくり気兼ねなく患者と話し合うための心配りが感じられた。
(取材日2023年4月7日)
患者の意思を尊重し、納得の治療を
歯科医師としての歩みをお聞かせください。

歯科医師として専門的な知識と技術を身につけるために大学卒業後は大学院に進んで、補綴を専門に選び、顎の動きを研究しました。大学院修了後は、歯科医院で勤務医として経験を積みながら、セミナーなどに積極的に参加し、学ぶことも続けました。幅広い年齢層の患者さんを診られるようになりたいと思い、仕事が休みの日に小児歯科を専門にする先生のもとで研鑽を積みました。いくつかの歯科医院で勤務を経験しましたが、開業する前の勤務先では診察室が完全個室でとても診察しやすく、当院では全室完全個室にこだわりました。治療に集中できますし、何より患者さんが気兼ねなく話ができますからね。
診察室にはユニットだけでなく机と椅子もあるんですね。
当院では、患者さんの思いを第一に考えた診療を行うことを最も重視しています。たとえ最善と思われる治療を行い、良い結果が得られたとしても、ご自身が納得していなければ、その患者さんにとってのいい治療にはなりません。患者さんのご要望やライフスタイル、全身状態も含め、その方に合う歯科医療を提供することが必要なんです。ですから、患者さんからしっかりお話を聞いて、じっくり話し合える診察室にするよう工夫しました。ユニットに座っていたら患者さんも話しづらいですから、歯科医師と患者がフラットな関係性で対話できるように、各診察室に机と椅子を設置しました。これならカウンセリングルームを設けなくても、各診察室ですぐにカウンセリングができます。
ほかに設備面でのこだわりはありますか。

新しいもの、いいものを積極的に取り入れています。例えば、患者さんにとって心地良く、かつ治療に対するダメージが少ないユニットにこだわりました。大量の清潔な水が出て、歯を削る際に発生する熱を抑えることが図れ、侵襲が少ないんです。これは、大学院時代にドイツへ勉強に行ったときに感銘を受けたものです。お子さんが楽に治療を受けられるように、椅子の位置を低く下げられるフィンランド製のユニットも備えています。院内は全面バリアフリーで、車いすやベビーカーでも移動でき、ユニット横のスペースや廊下を広くしています。エックス線検査ではわからないレベルの虫歯をレーザー光線で検出する機器や、海外の基準を満たす滅菌器を導入するなど、先進の検査機器や設備も導入しています。
チーム制により複数の専門的な視点で診療する
どのような患者さんが多く通っていますか?

0歳から90代まで、幅広い年齢層の患者さんが来院されています。虫歯や歯周病からホワイトニングまで、主訴はさまざまです。また、最近では患者さんの予防歯科への意識が高まっており、メンテナンスを目的として来院される方もいらっしゃいます。近くにお住まいの方だけでなく、豊川、新城、蒲郡、田原などの近隣の市町に、名古屋、静岡県、さらには長野県の松本市からも通ってくださいます。当院では患者さんのさまざまな悩みに寄り添い、帰るときには満足感を持った状態になってもらえるよう心がけております。そのためにも、患者さんのご要望に応えられるような体制をつくっております。
クリニックの特色を教えてください。
専門分野を持つスタッフがチームで診療に臨んでいることです。歯科医師には、常勤では私のほかに小児歯科を専門とする歯科医師が、非常勤では口腔外科を専門とする歯科医師がいます。それぞれが別々の視点で診て、カンファレンスで意見を交わしながら診査・診断をしていきます。さらに、歯科衛生士もチームの一員として、治療後の歯を健康に保つための口腔ケアの指導を行ってくれる大事な存在です。そして、管理栄養士が常駐し、虫歯や歯周病になりにくい食事の指導を行っているのも大きな特徴です。「虫歯予防のために甘いものを控えてください」とは歯科医師でも言えますが、管理栄養士ならではの専門知識に基づく、患者さんに合わせた食事の内容や取る順番などの指導を重要視しています。
患者ごとに担当を分けずチームで診療するメリットと、連携を取るための工夫を教えてください。

まずは、多角的な視点からの多様な意見が出て、より良い診療につながることです。例えば、子どもの患者さんでも、「この歯は大人になったらどうなるか」など、成人を担当している私が別の視点から意見を述べることもできます。そして、複数の目で見ることで、より確実性のある質の高い診療が行えると思うんです。同様に、歯科衛生士も担当制にしていないのは、偏った見方や偏ったケアになるのを防ぐためです。こうした体制を維持するためにも、日頃からスタッフ間でのコミュニケーションを密に行い、患者さんの情報共有を徹底しています。
一本でも多く歯を残し、口の中全体の健康を保ちたい
患者さんと接する際に特に重視している点はありますか。

患者さんの歯を一本でも多く残し、長く使い続けられるようにサポートすることです。私は補綴が専門ですが、どんな義歯も親からもらった歯にはかないません。ですから、基本はできるだけ歯を残す方向で考えます。ただし、患者さんの意思を尊重し、臨機応変に対応します。例えば、「痛いから早く抜いてくれ」と投げやりになっている患者さんには、ゆっくり丁寧にお話しして、歯を残すことを納得していただいた上で治療を行います。逆に、抜歯したほうがいい場合でも、患者さんが「歯を残したい」とおっしゃったら、抜歯はしません。たとえ治療の結果、満足に食事ができるようになっても、ご自身が納得していなかったら、食事がおいしくないと思うんです。また、義歯や詰め物、かぶせ物は、噛む、話すなどの機能が正常に働くように、治療する歯だけでなく口の中全体のバランスを考え、顎や舌の位置関係や動きなども見ながら、丁寧に作製します。
歯科医師として、どのような時にやりがいを感じますか?
しっかり噛めるようになるなどの身体面への影響だけでなく、悩みが解消すると精神面にもプラスになりますから、そのお手伝いができれば喜ばしいですね。さらに、定期的なメンテナンスでご来院いただき、いい状態が長持ちしているのが確認できればやりがいを感じると思います。治療に長く時間がかかって苦労した患者さんほど、しっかり噛めることや食事を楽しめる喜びを感じて歯の健康の大切さを理解し、治療後のメンテナンスやセルフケアを頑張ってくださる気がします。
最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いします。

歯科医院は虫歯や歯周病などを治療する場所というイメージが強いと思いますが、お口の健康を保つための場所と考えて、床屋や美容院に行く感覚で定期的にメンテナンスに訪れていただきたいです。もし、メンテナンスで問題が見つかっても、痛くなったり悪化する前に治療を始めれば、患者さんにとっても私たちにとってもうれしい結果につながると思います。そして何より、歯の健康には日頃のセルフケアが大切。ご自身ではよく歯磨きができていると思っていても、完璧なケアをするのは難しいものです。当院では、歯磨きの方法や歯ブラシの選び方など、一人ひとりに合わせたアドバイスを行い、セルフケアをサポートいたします。
自由診療費用の目安
自由診療とはホワイトニング/2万5000円~
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