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保刈 徳久 院長の独自取材記事

大曽根歯科医院

(横浜市港北区/大倉山駅)

最終更新日:2020/04/01

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「困っている患者さんがいたら、放っておけないじゃないですか」と穏やかに微笑むのは、長年地域に根付いて診療を行う「大曽根歯科医院」の院長、保刈徳久先生。日本小児歯科学会小児歯科専門医として長年の実績もさることながら、一般歯科からインプラント治療、口腔外科、歯周病、糖尿病をはじめとする生活習慣病など、地域密着型の口のかかりつけ歯科医師としてさまざまな相談に対応している保刈先生のもとには、親子代々長年通う患者も多いそう。「私のことより、今の歯科医院は安心して通えるところだということを伝えてほしい」と、とことん患者本位の保刈先生に、小児歯科の医師としての歩みから生涯かかりつけ医としての思いまで、じっくり聞いた。
(取材日2018年7月18日)

「患者のための治療を」との精神を早くから学ぶ

まずは歯科医院の特徴を教えてください。

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大学卒業後、鶴見大学の小児歯科学教室に勤めながら手伝っていた母の歯科医院を、1993年に私が院長として引き継ぎました。母は大正生まれなのですが、現在の口腔外科や保存科にあたる分野を専門としていたので、2010年までは根の治療や義歯に関して母に学びながら親子で診療していました。私の専門は小児歯科ですが、おかげで今は一般歯科からインプラント、歯周病まで、小さいお子さんから高齢の患者さんまで、年齢を問わずあらゆる分野に対応しています。最近の特徴は、生まれてくる赤ちゃんに健康な歯が生えてくるよう、出産前から通われる妊婦さんが増えてきたことや、患者さんの高齢化に伴って訪問診療を始めたことでしょうか。

衛生面にも配慮されていて、「安心して通える歯科医院」を心がけているとか。

ここ数年の間に何度かリフォームをしてエアコンとLED照明で省エネ化を実現するとともに、AED、血圧など体調の変化を監視できる生体モニター、口腔外バキューム、酸素吸入器、オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)などをそろえ、皆さんに安心して診療を受けていただけるように診療環境を整えています。また、口腔機能の低下をオーラルフレイルといいますが、オーラルフレイルが全身の老化(衰え)につながると考えられています。よって高齢者の口腔ケアをしっかり行うことで、健康寿命をサポートしていくことが大切ですね。実際、口腔内の状態が悪いと咀嚼や嚥下がしづらくなり、その結果、誤嚥性肺炎を起こして命取りになることもあるということをもっと多くの方に知っていただきたいですね。

専門である小児歯科について、どのように学んでこられたのでしょうか。

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最も大きな影響を受けたのは、鶴見大学時代の恩師である大森郁朗教授です。先生は、小児歯科という分野がまだなかった時代に小児歯科の診療形態や考え方などの基礎体系を築いた方でした。当時は子どもの虫歯が多く、単に虫歯を治せばいいという考え方が主流だったのに対し、顎・顔面の発育や食生活、さらには予防を含めた小児歯科の基礎から、「お金もうけに走るのではなく、患者さんのためになる治療を」という心得まで、徹底的に学ばせていただきました。さらに臨床と地域医療の師と仰いでいる、もう一人の先生からは、大学で子どもだけを診ていた私に、すべての患者さんを診られるよう指導していただきました。小児歯科が専門の歯科医師として、そして開業医としての基本を一から教えてくださったこのお二人が今の診療の母体になっています。

患者との信頼関係とともにカルテを長期保存

患者と接するときにどのようなことを心がけていらっしゃいますか?

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小児歯科の場合、相手は意思の疎通の難しい小さなお子さんのことがほとんどですが、たとえ小さなお子さんでも丁寧にわかりやすく説明することと、できるだけ痛くないような治療を心がけています。というのも、お母さんに安心していただくことも大切ですが、それ以上にお子さん本人に安心して治療を受けていただき、「また来たい」と思ってもらえることが大切だと考えているからです。痛くないよう麻酔を使ったりもしますが、患者さん自身が納得していると、本人の感覚として痛く感じないようで、治療中に「痛い」と言われることはほとんどないですね。診察室でお子さんが並んで静かに治療を受けている様子を見て驚かれるお母さんもいらっしゃいますよ。また、小さい頃から通われている患者さんで、成人して引っ越しされた後も遠方からずっと定期的に通ってくださる患者さんがいることも、このような信頼関係の積み重ねのおかげかなとうれしく感じています。

カルテをずっと保存していると聞きました。

これは小児歯科医師に限らずすべての歯科医師の役割だと思っているのですが、あらゆる患者さん、とくに小さい頃から来院されている患者さんのカルテはずっと保管しています。以前、3〜4歳の頃に来院した患者さんで、転ぶなどして前歯をぶつけたために永久歯が生えてこない障害のある方がいました。その患者さんが矯正することになった際、最初に治療を受けた時のデータがすべて当院に残っていたため、矯正のプランがスムーズに立てられたことがあり、ご家族にもとても喜んでいただきました。大人になってからの診察ではわからなかったことが、過去のデータがあったためにわかるということもあります。そのためにも、小さい頃からの定期検診は重要ですし、私は積み上げられたデータは何にも代えがたい宝物だと思って、生涯を通じて保存するようにしています。

港北歯科医師会の会長としてもご活躍されているそうですね。

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長年、港北歯科医師会で地域医療に関わってきましたが、2015年より会長を務めさせていただいています。歯科医師会では、通院が困難になった患者さんが安心して歯科医療を受けられるよう、港北区在宅歯科相談室を設立したり、近隣の商業施設で歯の健康について子どもから大人まで楽しく学べるイベントを開催したりして、お口の健康の維持、管理、予防に取り組んでいます。また、介護が必要となった時、ご家族は他のことに手いっぱいで、どうしてもお口のケアは後回しになってしまいがちですが、自分の口で噛んで食べることをはじめ、お口の機能を維持することは全身の健康に大きく関わっているということを事あるごとにお話するようにしています。

生涯安心して通える歯科医院として地域医療に貢献

学生時代からスポーツを楽しまれてきたそうですね。

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学生時代は山登りをしていたのですが、30代頃からずっと歯科医師会のチームで野球をやっています。ご存じの通り、野球というのは1人ではできないスポーツです。長年、一緒にプレイしてきた仲間たちが今、自分を支えてくれているということをたいへんありがたく感じています。ほかにも、ゴルフや釣りなども誘われれば参加させていただいていますが、最近は忙しくてなかなか参加できないのが悩みです。落ち着いたら気分転換も兼ねて、またいろいろ参加したいですね。

今後の展望についてお聞かせください。

高齢者の在宅医療は国が進めていることもあり、だいぶ支援体制が整ってきました。当院でも、長年通ってくださった患者さんで通院が困難になった方に対応できるよう、訪問診療の体制を整えました。また、小児歯科の専門性を生かして、難病のお子さんが病院を退院されてからの口腔ケアのサポートも行っています。しかし、自分の専門性を生かすことも大切ですが、それ以上にお口のかかりつけ医として、一般歯科からインプラント治療や歯周病治療、口腔外科、そして保険診療から自由診療までオールマイティーに対応しながら、地域の皆さんの健康を守っていきたいと思っています。また、これは個人的なことになりますが、息子が歯科医師になったので、ゆくゆくは一緒に仕事できたらうれしいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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いくつになっても患者さんが安心して通える「生涯かかりつけ医」をめざして、歯科医師は頑張っていますので、お困りのことや気になることがある方はぜひお近くの歯科医師にご相談ください。また、最近は治療が終わってからも定期検診に通ってくださる患者さんが増えてきています。歯科治療は治しておしまいではなく、患者さん自身が正しい歯の管理法を学び、自宅で適切なケアができるようになることが大切です。痛くなってから駆け込むのではなく、定期的に通うところという認識が高まってきていることはたいへんうれしいですね。検診に来られた患者さんに「特に困ることはないよ」と、笑顔で言っていただけるよう私たちも頑張っていますので、ぜひお気軽に足をお運びください。

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