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永田 雄次 院長の独自取材記事

永田歯科クリニック

(知多市/新舞子駅)

最終更新日:2025/05/15

永田雄次院長 永田歯科クリニック main

「人に喜んでもらえる仕事をしたい」と歯科医師になった永田雄次院長は、2002年に生まれ育った地元、新舞子で「永田歯科クリニック」を開業した。以来、20年以上にわたり、地域住民に親しまれてきた同院が、2025年2月に移転リニューアル。広い駐車場と洗練された外観が印象的な歯科医院となった。院内は検査室も含め、バリアフリー設計。各スペースの広さも十分に確保され、車いすを使用する患者も安心して通院できる環境が整えられている。質や精度にこだわった医療を提供するため、先進の医療設備を積極的に導入し、国内外で開かれる勉強会にも参加しているという永田院長。その原動力の源や移転リニューアルの経緯、地域に対する思いなどを聞いた。

(取材日2025年3月13日)

より受診しやすくするための移転リニューアル

今年2月に移転されたそうですね。

永田雄次院長 永田歯科クリニック1

はい。以前のクリニックは駐車場が狭く、患者さんにはご不便をおかけしていました。また、院内に入る際には靴を脱いでスリッパに履き替える必要がある造りでしたので、ご高齢の患者さんや足腰が不自由な方に煩わしい思いをさせていることも気がかりでした。10年くらいかけて土地を探し、この場所とのご縁がありました。新しく設計するにあたり、1台あたりの駐車スペースは十分な広さを確保。駐車可能な台数も以前より増えました。院内はバリアフリー仕様とし、土足のまま入っていただけるようになりました。延床面積は以前の2倍以上になりましたし、通路やトイレも広くなりました。実は僕自身、身内に車いすを使っている人がいるので、同じ境遇の方やご家族の大変さを実感していたんです。それもあって、車いすで来院される方にも快適にお過ごしいただきたい、という思いがより強くなりました。

移転にあたり、ほかにこだわった点はありますか?

長く続いた新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着きつつあるように感じますが、感染症対策はこれからも常に考えていかなければいけない課題だと思います。そのため、待合室のチェアは一人ずつ座れるタイプのものに替え、患者さん同士が密にならないようにしました。来院された際の検温や体調確認も続けています。さらに、空気清浄機の台数を増設し、安心して受診いただけるような環境づくりを整えています。外観や内装の面では、クリニックはどうしても無機質になりがちですので、歯科医院らしくない雰囲気にしたいと考えていました。例えば、レストランに入るような気軽な感覚で通ってもらえるといいな、と。テーマは「アメリカンサーファーズハウス」。木のぬくもりを感じられる、落ち着いたインテリアを心がけました。

設備面も充実していますね。

永田雄次院長 永田歯科クリニック2

歯科用CTはインプラント治療に欠かせなく、一般診療をする上でも役立っています。例えば、子どもの過剰歯が埋伏している時、2次元のエックス線だと、その歯が前にあるのか後ろにあるのかわかりませんが、CT搭載だと歯の埋まっている場所がはっきりとわかります。大人でも根管治療がなかなかうまく進まない患者さんの場合に役立ちます。隣の歯の病巣と根でつながっているような症例もはっきりとわかります。実際に画像で見てもらえるので患者さんにも説明しやすいですね。さらに、コンピューターでセラミックの詰め物やかぶせ物を作製するCAD/CAM冠システムは3台目を導入しました。3Dカメラで撮影し、コンピューター上で型を設計して削り出すシステムですが、新しい機器はそのスピードがさらに早くなりました。このように患者さんの負担軽減が期待できる機器を積極的に導入しています。

何げない会話から患者が抱える背景を把握する

新しい機器は使いこなすのも大変だと思いますが、どのように勉強されているのでしょうか?

永田雄次院長 永田歯科クリニック3

CAD/CAM冠システムはスイスで開発されたので、これまで3回チューリッヒの勉強会に参加しましたし、このシステムを開発された先生にもお会いできました。また、シンガポールの勉強会にも行くこともありますし、日本でも予防に関する勉強会などに参加しています。こうした勉強会で学んだ技術や知識をどんどん患者さんに還元していきたいですし、私が得た知識をスタッフとも共有できるよう定期的に院内勉強会も開いています。そのため、2階にあるスタッフルームは勉強会を開けるような設計にしました。意見交換も同時に行っているので、スタッフから気づかされることもあります。

診療モットーをお聞かせください。

患者さんへの説明を大切にしています。「最初にするのは説明、後でするのは言い訳」だと常々思っています。治療の後に痛みが出た時も、歯科医師から「もしかしたら痛みが出るかもしれませんよ。その時は電話してくださいね」と事前に伝えられていれば患者さんも不安にならずに済みますよね。お口の健康は全身の健康につながりますので、お口全体のバランスも重視しています。歯1本の治療であっても上顎や下顎、歯周組織、頬粘膜、口唇など全体のバランスが重要です。どこかの歯が突出している場合は、治療している歯でなくても患者さんの了解を得て削る選択肢もあります。また、保険診療か自由診療かという選択肢も必ず示して説明します。

患者さんとのコミュニケーションで心がけていることはありますか?

永田雄次院長 永田歯科クリニック4

患者さんの話をしっかりと聞くことですね。患者さんの中にはなかなかお話をされたがらない方もいますので、僕から話しかけたり、スタッフに聞き取りをしてもらったりして、その方の思いをくみ取ることが必要だと思います。そのほか、どんな職業に就いていらっしゃるとか、お子さんの場合ではどんな部活に入っているとか。そんな会話を糸口に実はスポーツドリンクをよく飲んでいる、なんてことがわかることもあります。皆さんそれぞれが抱える思いや生活習慣の聞き取りをもとに、当院ができることを考え、選択肢を見つけて提示をして、その中から患者さん自身に選んでもらう、というプロセスを大切にしています。

これからも地域の人々に貢献していきたい

歯科医師をめざしたきっかけと開業までの経緯を教えてください。

永田雄次院長 永田歯科クリニック5

祖父が歯科医師、父は耳鼻咽喉科の医師でしたが、医療の道に進むプレッシャーはあまり感じていませんでした。絵や料理が好きで、そのどちらかの道に進みたいなと初めは思っていたのですが、手先が器用だからと父に勧められて漠然と歯学部に進学しました。歯学部卒業後の臨床研修では、一度矯正専門の道に進みましたが、医局から派遣された歯科医院で一般治療も経験し、矯正治療と違い比較的治療のゴールが早く見えることや、患者さんの治療した時の笑顔が忘れなくなってしまい、結果、矯正の道に進まず一般歯科の道へ進むことを決めました。自分の信念は何だろうと考えた時に、やはり人に喜んでもらいたい、役に立ちたいという思いが強かったのだと思います。歯科医師という仕事を通してその信念を実現させたいと開業しました。

開業して23年、これまでを振り返っていかがですか?

開業当初小さかったお子さんが今は成人になっていますからね。小さい頃は院内で暴れて大変だった子が、大きくなってにこにこと来院できるようになった姿を見ると、成長を感じてうれしい反面、少し寂しさも感じます。中でも一番の喜びは、今7人いるスタッフのうちの1人が元患者さんで、もう1人が患者さんの付き添いという縁が就職のきっかけとなったことですね。元患者さんは、3、4歳の頃から当院に来てくれていて、高校卒業後にスタッフとして働いてくれています。そして、もう1人はスペイン語が堪能な人で、外国籍の方の付き添いとして当院を訪ねてきたのが最初の出会いでした。彼女もその後、当院に就職してくれました。そういったご縁を本当にうれしく思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

永田雄次院長 永田歯科クリニック6

なんでも相談してもらいたいですね。ご自身のことだけでなく、ご家族のことでも歯に関する悩みがあれば聞いてください。そのために私たちがいるので、専門家としてアドバイスさせていただきます。私は地元で開業しているので同級生や同級生の家族なども来てくれます。地域の皆さんの健康寿命を延ばすお手伝いをこれからも続けていきます。そして、当院のスタッフにも「ここで働けて良かった」と満足してもらえるようなクリニックにしていけたらと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正歯科:歯列矯正/33万~77万円
インプラント治療:47万3000円~
CAD/CAM冠システムを用いた治療:8万8000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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