豊田 高秀 院長の独自取材記事
豊田歯科
(岡崎市/岡崎駅)
最終更新日:2024/09/10

JR東海道本線・岡崎駅から車で8分ほど。「豊田歯科」は同じ岡崎市内で20年以上診療の後、5月に移転、広い駐車場を備える。1階は受付を境に診療スペースとホワイトニングスペースに分かれており、半個室の診療室からは庭の植栽が眺められる。豊田高秀院長は「自分の歯に勝るものはない」をモットーに、10年後を見据えた治療を行ってきた。診療スペースも設備機器も充実した院内で、特にこだわったのは2階を小児矯正フロアとしたことだ。専門のスタッフが、子どもたちに楽しんでもらいながら正しい歯並びに導くトレーニングを行っている。「包括的な歯科治療を行うために明確なビジョンを持ち、計画してきたことを実行してきた」という豊田院長に、設備の詳細や、小児の歯並びの重要性などについて詳しく聞いた。
(取材日2024年7月12日)
歯の健康は全身の健康につながっている
20年以上市内で診療され、この春こちらに移転したのですね。

包括的な歯科治療を行うために明確なビジョンを持ち、数年前から計画していました。「自分の歯に勝るものはない」という信念のもと、人生100年時代を迎える今、定期検診はより重要になってきます。地域のかかりつけ医として、慢性疾患を予防し、口腔内の健康に責任を持ち、地域の方々の健康を守っていく。そのために何をしたらよいのかを考え続けています。当院の隣に土地を取得しており、数年後にはそこに医療モールをつくり、医科歯科連携の診療を行っていきたいと思っており、身内に整形外科と内科の医師がいるので、具体的な話も進んでいます。30年以上歯科診療を行ってきた中で10年、15年と温めてきたことをこの先も実現していきます。
診療方針について詳しく教えていただけますか?
当院がめざしているのは「患者さんに寄り添い、患者さんが笑顔で通い続けられる歯科クリニック」。日々の診療では、「患者さんを家族や友人のように、大切な方のように思って診療する」こと。これはスタッフにも開業当初から話しており、皆で共有しています。メンテナンスを重視しながら、その時々のベストの治療、10年後を見据えた治療を行っています。基本を大切にしながら、スタンダートがベストになるように。最初に師事した先生の考え方です。患者さんのために診療のスタンダードのレベルを上げ、ホスピタリティーを高め、期待に背かないような歯科クリニックをめざして、スタッフ一丸となって取り組んでいます。
メンテナンスの重要性について詳しく教えてください。

悪いものは口から、空気や食べ物を通して体内に入ってきます。最初の通り道である口内が汚れていたら、全部体の中に入ってしまいます。歯磨きして出血したところに細菌が入ることもあります。歯周病は、心臓弁膜症、糖尿病などの慢性疾患に関わっています。入り口である口腔内をいかに清潔に保つことができるかが大切。徹底したメンテナンスを提供するためには、十分な広さとスタッフの人数が必要なんです。地域の方々が20年、30年と健康を保てるような歯科クリニックになるために、私の思い、考えを伝え続けていきます。
小児矯正専用のアクティビティールームを設置
院内設備で工夫されたことは?

駐車場を広く取り、右に治療スペース、左がホワイトニングなどのスペースとしています。移転前と同じ配置ですが、それぞれ広いスペースを確保し、雰囲気を変えてあります。植栽も移転し、すべての診療室とケア室の窓から眺められる癒やしの空間をつくりました。部屋ごとに見える植栽や景色が異なり、季節感や安らぎを感じることができます。2階には小児矯正専用ルームを設け、こちらは楽しい空間に。中央に天井に届く大きな木製の木があり、小さな椅子や鏡、身長計、カラフルな壁の絵で親子が治療の中でも楽しく過ごせるようになっています。治療室のほか、授乳室、おむつ替えのスペース、着替え室、カウンセリングルームもあり、保育士による託児も行っています。ホワイトニングスペースは、アロマと音楽でエステサロンのような雰囲気です。スタッフルームは大勢のスタッフが一同に集まり会議や勉強会をする大部屋ですが、すでに狭いと感じるくらいです。
設備機器も充実しているのですね。
以前より、スペースも機器も充実させています。性能の高さにこだわった歯科用CTを導入し、口腔内スキャナーの台数も増やしました。専任の歯科技工士がおり、歯科技工室にも性能を重視した機器も備えています。感染症対策も徹底し、滅菌室、インプラント用の特別診療室などを設置しています。また、使用する水はすべて飲料可能な中性電解水としています。
お子さんの矯正に力を入れているとお聞きしました。

悪くなってから治療しても、また悪くなる、痛くなってしまう。そうならないためには何をすればよいのか。幼少時からのメンテナンスが重要です。親御さんの協力を得て5、6歳から通ってもらい、歯科医院との付き合い方、見守り方を一緒に考えていけたらと思っています。虫歯をつくらないのは当然ですが、歯の噛み合わせがとても重要になってきます。小児矯正という言い方になりますが、小さいうちに歯並びを治し、虫歯がないようにすれば、治療の必要がなくなる。それが口内の健康の始まりです。私の出番がなくなるのが一番なのです。当院では、2階を小児矯正専門のフロアとし、専門のトレーニングスタッフが4人。お子さんたちの健康管理、姿勢、歩き方、飲み込み方、発語の仕方、舌の使い方などを正しくすることによって、歯が自然に正しい位置に生えるように導くアクティビティーを兼ねたトレーニングを行っています。
小児矯正について詳しく教えていただけますか?
当院で行っているのはマウスピース型装置を用いた小児矯正です。良い噛み合わせにするためには、子どもの時から来院してもらい、歯が削れていたり歯ぎしりなどで傷ついたりしていない状態で、きちんとスペースをつくってあげること。舌の位置、口元の使い方を正しくし、口腔筋機能の改善を図ることで自然な噛み合わせに導いていきます。子どもは無限の可能性を持っていますが、お口の中も同じ。適切に手伝うことができれば、きれいに整うための道筋ができていくはず。マウスピース型装置は補助に過ぎず、補助輪をつけてあげる感じですね。
将来は医療モールをつくり医科歯科連携を実現したい
ホワイトニングにも力を入れているそうですね。

移転前より施術の部屋を倍に増やし、予約も取りやすくなりました。提携先の100時間以上の勉強会に参加し、しっかり技術を習得した専門のスタッフが担当しますが、最初に私が歯の状態を診て、虫歯など何かあれば治療を行います。20~50歳代の方が多く来院されますが、中には60代の男性もいらっしゃいますよ。歯の質や状態、予算のご希望に合わせて行っていますので、お気軽にご相談ください。
スタッフさんについて教えていただけますか?
歯科クリニックは私一人では成り立ちません。スタッフみんなの力を借りて今があります。歯科医師は4人で、息子が副院長を務めています。当院では歯科衛生士などスタッフの初期教育に力を入れています。今年は5人新たな仲間が加わりましたが、初めの1ヵ月は午前中4時間、勉強会を行い試験もあります。一般企業なら当たり前のことです。それぞれが一人前になったら、もうその道のプロ。細かいことを口出ししたりせず任せています。
オフの時間、リフレッシュ法はありますか?

失敗は許されない仕事ですから、毎日コツコツ努力をしてきました。若い頃は年に40日くらいセミナーや勉強会で東京に行っていましたね。日曜に代わりに診療することもありました。今は、休みの日は温泉でゆっくり過ごすのがいいですね。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
まずは地域の社会貢献も見据え、敷地内に医療モールをつくり、医科歯科連携の体制を構築することですね。娘が内科の医師、娘婿が整形外科の医師なので、一緒にできたらと。孫が生まれ、うちに泊まりに来た時にいろいろ思いを語り合っています。3年後くらいに実現させたいですね。読者の方へは、よりホスピタリティーを高め、期待に応えられるような歯科クリニックにしていくので、まずは気軽に来ていただければうれしいですね。治療のためでなくても、見た目で気になっていることでも構いません。口内を診させていただいてから、アドバイスをさせていただき、ご要望やご質問があれば、適切な治療方法、治療期間、費用などをご説明いたします。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児歯列矯正(マウスピース型装置を用いた矯正)/49万5000円~、小児矯正から成人矯正へ進む場合/プラス55万円~、インプラント治療/44万円、セラミックを用いたかぶせ物/12万1000円~16万5000円、セラミックを用いた詰め物/3万3000円~7万7000円、ホワイトニング/1万9900円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。