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櫻井 恵中 院長の独自取材記事

SAKUデンタルクリニック

(習志野市/津田沼駅)

最終更新日:2025/06/09

櫻井恵中院長 SAKUデンタルクリニック main

津田沼駅北口のペデストリアンデッキ直結のビル4階にある「SAKUデンタルクリニック」。2023年5月、2代目の櫻井恵中先生の院長就任に伴い、桜井歯科医院から名称を変更。院内もリニューアルして新たなスタートを切った。それから1年、「歯科医療を通じて子どもたちの健やかな成長をサポートしていきたい」という櫻井院長の思いは、地域にしっかりと根づいてきているという。「先日行った1周年記念イベントには、お友達を連れて来てくれた患者さんも多く、とてもうれしかったですね」と優しい笑顔で話す櫻井院長。同院では、最近問題になっている口腔機能発達不全症の治療に熱心に取り組んでいる点も特徴だ。診療内容や小児歯科への思いについて、話を聞いた。

(取材日2024年5月21日/更新日2025年6月2日)

子どもたちの口腔機能の発育不全改善に取り組む

「SAKUデンタルクリニック」に名称が変わって、1年がたちました。

櫻井恵中院長 SAKUデンタルクリニック1

はい。父が開業した桜井歯科医院を継承し、昨年、名称変更や院内改装も施してリニューアルオープンしてから、ちょうど1年がたちました。先日、院内で1周年記念感謝祭というイベントを開催したのですが、とても多くのお子さんとご家族に来ていただきました。お友達を連れて一緒に遊びに来てくれたお子さんや、歯並び相談に来られた方も多かったですね。当院が地域に暮らす方々、特にお子さんのいる方々の間に少しずつ根づいてきているのかな、と実感することができました。また、地域の多くの方々に支えられていることを改めて感じました。

開業に至るまでのご経歴を簡単に教えてください。

東京歯科大学を卒業後、東京都内や千葉市内にあるクリニックに勤務し、2014年からは千葉市内にあるクリニックの小児専門分院で約6年間院長を務めました。子どもたちを診療していく中で、噛む・飲み込む・話すといった本来備わっているべき口腔機能が発達していないお子さんが多いことから、口腔機能の発育不全の改善に向けて取り組んできました。この口腔機能の発育不全は、2018年に口腔機能発達不全症という病名がつき、治療は保険適用になっていますので、とても重要視されていることであるということがわかりますよね。

歯科医師をめざされたのは、やはりお父さまの影響ですか?

櫻井恵中院長 SAKUデンタルクリニック2

そうですね。ただ、高校2年生くらいまでは、自転車屋さんになりたかったんです。自転車が好きだったこともありますが、世界で初めて動力飛行を成功させたライト兄弟に憧れていたんです。彼らはもともと自転車屋さんだったんですよね。でも、高校3年になっていよいよ真剣に進路を考えるようになり、歯科医師をめざすことにしました。父が患者さんから「ありがとう」と声をかけられている姿をよく見ていましたので、他人に直接感謝される仕事は他にはなかなかないだろうと思ったのです。小児歯科に出会ってからは、日々の診療に魅力を感じています。子どもたちが口腔機能の改善のための治療に取り組んでいる姿を見ると、小さい頃から一生涯の健康に向き合ってくれているのだなと感じます。子どもたちは純粋無垢で、来る時は大泣きしていたのに、帰る時にはケロっとしてハイタッチしたり。毎日とても楽しいですよ。

再治療の必要がない状態を維持することが重要

コンセプトについてお聞かせください。

櫻井恵中院長 SAKUデンタルクリニック3

地域の方々が健康でいられるよう、歯科医療を通じて貢献していきたいと考えています。口はすべての入り口で、口の健康は全身の健康に結びついています。健康維持のために歯科医師としてできることは、治療が必要な状態をつくらないことです。小さい頃から健やかな口の発育を促していくことも当院のコンセプトです。ただ、お子さんたちは自分で管理できませんので、保護者が正しい知識で見守ることが重要です。保護者の皆さんに正しい知識を持っていただくためにも、ご家族全員で通っていただけたらと思います。

診療の際、どのようなことを心がけていますか?

再治療の必要のない口腔内をつくることを、常に念頭に置いて診療しています。さらに、治療後の良い状態を長期にわたって管理していくことも重視しています。ただ、長期管理は歯科医師だけでできることではなく、患者さんと二人三脚で取り組む必要があります。その点をよく理解していただいて、できるだけ患者さんの意識が変わるよう、アプローチしています。

もともと持っていた意識を変えるのは、なかなか難しいことではないでしょうか?

櫻井恵中院長 SAKUデンタルクリニック4

そうですね。患者さんたちに少しでもわかっていただけるよう、いろいろな例を挙げて説明しています。人生100年時代が来るといわれていますが、今の子どもたちは、今後約90年にわたってずっと同じ永久歯を使っていくことになります。形あるものは年月がたてば壊れたり劣化したりします。例えば、お寺はどんなに素晴らしい技術で作られたものだとしても、改装や修繕を重ねながら形を保っていますよね。ですが、人間の歯は削ったりしなければ壊れたり交換したりせずに生涯使える可能性があります。それほど価値があるものなんです。なので、小児の頃からしっかり予防することが大切、というような話をするようにしています。

わかりやすいですね。子どもたちへの対応では、何か工夫していますか?

子どもの患者さんに対しては、構えることなく自然体で接するようにしています。子どもたちとは対等な立場で、言いたいことは言いますし、子どもの話も傾聴するようにしています。保護者には基本的に治療の様子を見ていてもらいます。治療内容をその場で理解していただきたいのと、お子さんの治療が必要になったのは、冷たい言い方になるかもしれませんが、保護者の責任でもあることに気づいてほしいからです。お子さんの治療をきっかけに保護者に適切な知識や習慣を身につけていただきたいですし、そのために細かいアドバイスなども伝えるようにしています。

小児の口腔機能指導から成人の歯並びの相談まで対応

小児歯科の特徴について教えてください。

櫻井恵中院長 SAKUデンタルクリニック5

検診や予防歯科に加えて力を入れているのは、先ほどからお話ししている口腔機能発達不全症の治療です。子どもの歯並びが悪くなるのは、多くの場合、生まれた時から決まっているわけではありません。姿勢や呼吸、舌の使い方、飲み込みなど習慣的な機能の不調によって、顎の骨が正しく成長できず、結果的に歯が並ぶスペースが不足して起こることが考えられます。当院では、歯並び・噛み合わせに悪い影響を及ぼす根本的な原因を改善に導いて、健全な発育を促すことをめざしています。乳幼児期に口腔機能指導を行い、その後、症状に応じたマウスピース型装置の装着や各種トレーニングなどを指導します。子どもの頃に口腔機能を適切に備えておくことが、将来高齢になった時、口腔機能の低下を防ぐことにもつながるのではないかと期待しています。

成人に対するマウスピース型装置を用いた矯正も始められたと伺いました。

前歯が出ている、歯が凸凹している、前歯だけが噛み合わないなどといった症状で悩んでいる大人の患者さんを対象に、マウスピース型装置を用いた矯正を行っています。この矯正は、従来のような印象材による型採りが不要で、3Dスキャナーで口腔内を撮影し、そのデータをもとに歯の動きをシミュレーションし、その結果に即した治療計画を立てて、オーダーメイドでマウスピース型装置を作製します。ただ、すべての症例に対応しているわけではなく、適応できるか否かを精密に診断することを重視しています。当院では対応が難しい場合は矯正治療を専門とする歯科医院に紹介しています。

最後に今後の展望とメッセージをお願いいたします。

櫻井恵中院長 SAKUデンタルクリニック6

今後、顔全体のバランスに配慮した治療に力を入れたいです。そうすることで、子どもたちのより健全な成長と発育へのサポートにつなげられると考えています。そのために新しい技術も随時取り入れながら、地域に暮らす子どもたちの適切な成長と発育を促していきたいと思います。現代の傾向として、お子さんを「小児専門の歯科医院」に通わせる保護者が多いように感じます。ですが、お子さんは成長し、いずれ大人になります。私は、小児専門であるがゆえに将来像が想像できずに治療を進めてしまうことを懸念して、乳児から高齢者までトータルに治療ができるよう、そして、患者さんの歯を生涯残すためのお手伝いがしたい、という想いで、これまで勉強をしてきました。お子さんを持つ保護者の皆さんには、オールジャンル、全年齢を診れる本当の意味での「かかりつけ」を見つけていただきたいですし、それが私たちで在りたいと強く思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/37万9500円~(症例により異なる)、セラミック/4万4000円~12万3000円、小児矯正/基本診療費35万円(別途検査料2万2000円、診察料4400円~/回)、マウスピース型装置を用いた矯正/77万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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