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矢吹 寛 理事長の独自取材記事

矢吹産婦人科 少路クリニック

(豊中市/少路駅)

最終更新日:2019/08/28

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父が開業した「矢吹産婦人科 庄内クリニック」を継いだ1984年頃からすでに、複合医療施設やサテライトクリニックについて考えを巡らせていたという矢吹寛理事長。その構想を実現させたのが2008年開設の「矢吹産婦人科 少路クリニック」だ。大阪モノレール少路駅から徒歩5分、駐車場を完備し、白を基調としたリゾートホテルを思わせるスタイリッシュで洗練された外観が目を引く。この複合医療施設Hopital(オピタル:フランス語で総合病院)は産科・婦人科・小児科を併設し、女性と子育てに関わる包括的なケア・医療の提供を目的として誕生した。親しみやすさ漂う笑顔に柔和な語り口、気さくな人柄が安心感を与える矢吹理事長にそのコンセプトや診療への思いをたっぷり語ってもらった。
(取材日2017年10月13日)

人がふれあう交流の場として

託児所に幼児教室、レストラン・カフェ、エステサロンまであるのですね。

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産科に特化した複合医療施設でありながら、ある意味レジャー施設のような要素も兼ね備えたかったのです。人が集まる場にすることが大切だと思っていましたから。施設内のレストランや、各種教室を開催しているコミュニケーションホールで、妊婦さんたちがママ友になっていくんですよね。仲間ができると、産後に一人で不安を抱えなくていいし話すことで発散もできる。よく産後に誘い合って、3段階の離乳食メニューがあるカフェに集まり情報交換やおしゃべりを楽しんでいるそうですよ。同時期の入院で出産日が近かったり、同じ日に出産したお母さんたちが合同で誕生日会をしたり、いい関係が築かれていてうれしく思っています。

光と映像、音と香りによるリラクゼーションを追求した分娩室とは?

生命は海の底から誕生する。その深い海の底から赤ちゃんが産まれてくるというイメージを形にしたので、分娩室内は真っ暗なブルーになります。暗い中で生まれてくると赤ちゃんはすぐ目を開けてキョロキョロし始める。明るい普通の分娩室での出産時にはなかったことです。事前にわかっていたわけではなく、この分娩室で産まれてくる赤ちゃんたちを見て初めて知ったのです。まだ目は見えていなくて光くらいしか感じない状態なのに、驚きましたよ。また、妊婦さんたちも暗いと恥ずかしくなくていいそうです。立ち会い分娩が多いですから。出産時にかける音楽は事前にCDを渡して母子ともに聴いてもらっているのでソフロロジー的要素も含んでいますね。香りは出産時用にプロにつくってもらったアロマテラピー。そしてお産から30分ほどたつと「おめでとうのハッピーカラー」ピンクの光がお母さんと赤ちゃんを包みます。

遠方に住んでいる人もこちらでの出産を希望して来院されるそうですね。

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穏やかな出産のために僕が考えてきたアイデアを設計士やプログラマーに伝えて完成したクリニックなので、落ち着いて出産できると感じていただけるのはうれしいですね。今はテレビやインターネットで見て来られるようになりましたが、最初はクチコミで広がりました。他にも妊婦さんの声を反映した分娩室があります。以前から自然分娩やフリースタイル出産の希望には応えてきたのですが、分娩台の上での出産でしたから、より皆さんの望む形をかなえられるように僕は口出しせず、女性の設計士に自分たちの希望を実現できるような分娩室にしてねと依頼しました。大きめのベッドを配してありますが、ビーズソファーやクッション椅子も用意し、ご主人が奥さんを後ろから抱えるスタイルでも出産できるよう、広い空間に仕上げてあります。また、シャンデリアもラグジュアリーな雰囲気だと好評ですね。

40年の経験と実績で、安全な出産へと導きたい

妊婦さんに一番気をつけてもらいたいことは何ですか?

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「太らないように」ですね。長年の経験から統計を取ってみると、赤ちゃんのために必要な体重増加は7.5kgなので、羊水や赤ちゃんの重さも全部入れて8kg増までを理想とし、体重増加は多くても10kgまでという目標を設定してもらっています。13kg以上太ると7割の方が予定日超過になり、そのうち半数の方には陣痛促進剤を使うことになる。それでも反応がなかなかなくて陣痛がくるのに3~4日かかる場合も少なくありません。8~10kg増だと自然に陣痛がついてスムーズに進んでいきます。なぜかと聞かれてもこれは経験からしか得られない貴重なデータと言うほかないですね。

どのようなダイエットを行えばいいのですか?

食事は糖質オフダイエットを基本に高タンパク低カロリーを意識してほしいですね。栄養はどんどん取って炭水化物は抑えてもらう方法が良いでしょう。でも10ヵ月は長いので、1週間~10日に1回はご褒美として好きな物を食べるなど、ストレスをためない工夫も必要です。

セルフコントロールが肝心なのですね。

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妊娠して赤ちゃんがおなかの中で育っていくのは「おめでた」ですが、まだ半分のおめでただと思うのです。赤ちゃんが産まれて、産声を上げて、出血が止まって初めて100%おめでたといえるのです。だから最初に「まだ半分だよ。残り半分のためにご自身の管理を心がけてください」と伝えます。みんな「はい」って返事はいいんだけど(笑)、節制できていないなあということも結構あるわけです。食べるばかりで動かないのは駄目。リラックスできるヨガクラス、適度な運動のためのフィットネスクラスや母親教室も開催しているので、ちゃんと受けて、精神的にも肉体的にも母になるための準備を整えていくことが大切です。

一人ひとりに寄り添えるサポートを心がけて

高齢出産も多いと聞きました。

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来院される妊婦さんの平均年齢は35歳で、40歳を過ぎて初産という方も多いです。体外受精の技術が発達したことも高齢出産が増えた理由の一つで、心拍確認できたらすぐ産科である当院を紹介するというクリニックが年々多くなりました。43歳を過ぎると流産率が上がり、37~38週で帝王切開になることがほとんどです。当院では医師による診療だけでなく、助産師のアドバイスが受けられる専門外来も必ず3回は受診してもらい、希望に応じて育児相談が受けられる体制も整えています。ですが、人手と専門の科がいくつもある大きな病院でないとフォローできない場合もありますので、そうしたケースにあたる異常を早めに見つけて送ることも、当院の重要な役割の一つだと思っています。

休日の過ごし方は?

いろいろありますがゴルフにもよく行きます。高校生の時から父に連れられてプレ―していたので歴は長いですね。ボーリングは高校1年生の時に始めて、大阪府のシード選手として関西選手権にも出場していました。最高スコアは296。その当時の仲間たちはプロ選手になっています。大学ではスキー部。子どもの頃から得意でしたが今年10年ぶりにスキーに行ったら上手に曲がれなくて、焦って15分くらい奮闘したらようやく勘が戻りました。勤務医時代は神奈川県に住んでいたので、毎週のように湘南や鎌倉の海まで車を走らせてウインドサーフィンを楽しんでいました。

今後の展望をお聞かせください。

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やはり「100%のおめでた」のために道をつけてあげることですね。出生前診断の検査で数字を聞いて不安になった人には、専門医の診察を受けられるように紹介して、その結果問題なかったというケースもありますから。他にも一人でわからないままの不安を抱えることがないように、さまざまな事態に対応したサポートに努めていきます。

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