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若い女性に多く見られる子宮頸がんは
検診によって早期発見を

はだの南レディスクリニック

(秦野市/秦野駅)

最終更新日:2025/01/14

はだの南レディスクリニック 若い女性に多く見られる子宮頸がんは 検診によって早期発見を はだの南レディスクリニック 若い女性に多く見られる子宮頸がんは 検診によって早期発見を
  • 保険診療

近年、増加傾向にある子宮頸がんは、特に20~40歳代の女性に増えている。子宮頸がんは初期症状があまりないため、予防接種に加え、検診による早期発見が重要になる。「はだの南レディスクリニック」の平井規之院長は、「子宮がん検診は各市区町村が公費で行っているため、それを活用し定期的に受診することをお勧めします」と語る。秦野赤十字病院の産婦人科外来の分院という位置づけの同院は、多忙な人でも受診しやすい完全予約制で、土日の午後も対応している。また、検査精度の高い液状化細胞診を採用し、子宮頸がんの早期発見・早期治療に努めている。そんな平井院長に、子宮がん検診の意義や検査の内容、クリニックの特徴などについて聞いた。

(取材日2024年12月17日)

検査精度の高い液状化細胞診を採用。土日も午後まで受診が可能

Q子宮がん検診は、なぜ受けないといけないのでしょうか?
A
はだの南レディスクリニック 子宮がん検診の重要性を語る平井院長

▲子宮がん検診の重要性を語る平井院長

子宮頸がんの予防のためです。子宮頸がんの原因の大半がヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。20~40歳代の発症が多く見られますが、最近は10歳代でも増加しています。HPVは200種類ほど発見されていますが、そのうちの約20種類ほどがハイリスクウイルスとされます。感染源は性交渉で、性体験のある人の80%が生涯に1度は感染します。90%が1~2年で消滅するものの、持続感染が数年から数十年続くと0.1~1%の割合で子宮頸がんに進行します。子宮頸がんは自覚症状がほとんどなく、感染から発症までがゆっくりであることから、定期的な検診による早期発見が重要な疾患なのです。

Q子宮がん検診ではどのようなことをするのですか?
A
はだの南レディスクリニック 秦野赤十字病院の産婦人科外来の分院として体制が整っている

▲秦野赤十字病院の産婦人科外来の分院として体制が整っている

子宮がん検診とは通常、子宮頸がん検診のことを指します。子宮頸部の細胞を採取し、顕微鏡で細胞の形態の判断を行い、精密検査が必要かどうかを判定します。子宮頸がん検診は、子宮頸部にある異型扁平上皮細胞(ASC)の早期発見と、早期治療による子宮温存を目的としています。検査の結果、陽性でもハイリスクウイルスの有無、子宮頸部組織診、拡大鏡を使った検査「コルポスコピー」などの精密検査を経て、経過観察をしていくことがほとんどです。異常がない場合は、1~2年ごとの検診を継続していきます。婦人科の検診に抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、早期発見のためにも受診されることをお勧めします。

Qこちらのクリニックでの検査の特徴を教えてください。
A
はだの南レディスクリニック より検査結果の精度が高い検査方法を導入

▲より検査結果の精度が高い検査方法を導入

従来の子宮頸がんの検査は、子宮頸部からこすり取った細胞をスライドガラスに塗りつけていましたが、この方法だとこすり取った後の綿棒やブラシに多くの細胞が残るといった問題点がありました。当院で採用している液状化細胞診では、採取したブラシをすぐに保存液に入れてすすぎ、その保存液ごと検査に出すため、従来法より多くの細胞を調べることが可能です。それによって、見落としが減り、従来法では発見が難しかった初期のがんも見つけることができるようになりました。アメリカではほとんどの子宮がん検査がこの方法で行われていますが、検査機器や体制を整えるコストが高いため、日本ではあまり普及していないのが実情です。

Q若い方の検査にも配慮していると伺いました。
A
はだの南レディスクリニック 検査や検診に抵抗がある患者にも配慮している

▲検査や検診に抵抗がある患者にも配慮している

当院の検査で使う器具は、最も小さいSサイズを基本としています。性交経験のない患者さんには、さらに小さな特注サイズのものを使い、痛みを感じないよう配慮していますので、初めて検査を受ける患者さんでも安心していただけると思います。また、当院では完全予約制を導入し、患者さんの待ち時間を少なくするよう努めています。診察は8時開始となっているのですが、それだと学校や仕事に間に合わないという患者さんに対しては、7時から診察を開始することもあります。お仕事をされている方は平日だとなかなか時間を取れない方も多いと思います。当院では土日も午後まで診療しているため、遠方からも若い患者さんが来院されていますよ。

Q検査のほかに子宮頸がんを予防する方法はありますか?
A
はだの南レディスクリニック 定期的に受診してほしいと語る平井院長

▲定期的に受診してほしいと語る平井院長

HPVワクチンの接種が有用です。現在、10歳代に公費接種が行われ、以前接種できなかった人も2025年3月までに接種を受ければ公費の対象となるキャッチアップ接種も施行されています。HPVワクチンは子宮頸がんの原因となるHPVのうち70%を占める16型、18型の予防が期待できます。全体の接種率によっては集団免疫獲得が期待できるとのデータもあります。ただし、予防接種だけで100%予防できるわけではないので、二次予防である検診が重要になります。にもかかわらず、日本は欧米に比べて検診の受診率が低い傾向にあります。「自分で自分の体を守る」手段として子宮がん検診も活用してほしいですね。

ドクターからのメッセージ

平井 規之院長

子宮頸がんは、検診による早期発見・早期治療で、完治が見込める病気です。行政の制度などを活用し、定期的に子宮がん検診を受けましょう。また、HPVワクチンの接種を控えていた方や機会を逃した方に対しては、公費でのキャッチアップ接種が可能になりました。この機会を逃さず、気軽にご相談ください。なお、当院は、秦野赤十字病院の産婦人科外来の分院という位置づけです。専門性の高さと先進の設備を維持し、患者さんに適切な医療を提供しています。土日も検診を受診できますので、お忙しい方もぜひご利用ください。

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