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北浜 直 院長の独自取材記事

北浜こどもクリニック

(川崎市高津区/溝の口駅)

最終更新日:2019/08/28

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医療ビル2階を見上げると、海のいきものをモチーフとした楽しげな窓装飾が目を引く「北浜こどもクリニック」。院内は、熱帯魚の泳ぐ水槽や昭和レトロなコインゲーム、星空の写真など、子どもたちのワクワクを誘う楽しい工夫がいっぱいの空間となっている。2010年の開院以来、近隣はもちろん遠方からも多くの子どもたちと悩めるパパ、ママを迎え入れてきた同院。「医療機関の枠組みを超えて“地域の子育て応援基地”のような役割を担いたい」と北浜直院長が語るとおり、来院者から支持を受けているようだ。開業8年を迎えた同院の人気の秘密と、そのめざす医療について、北浜院長に語ってもらった。
(取材日2018年5月22日)

平日休診日なし、地域に欠かせない小児科クリニック

開業8年、すっかり地域に欠かせない小児科になりましたね。

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通ってくれる子どもたちの成長が何よりうれしいですね。若くして開業しましたから、当初はわからないことばかりでしたが、今日までとにかくがむしゃらに自分の信じる医療を実践してきました。8年前の開院当時、このエリアは小児科だけでなく医療機関そのものが少なく、地域の皆さんはとても不便を感じていらしたそうです。だからこそ当院は、お子さんはもちろん、付き添いのお母さんやお父さんも診て差し上げる、誰でも気軽にかかれるクリニックをめざしてきました。当初掲げた「どんな些細な相談でもウエルカム」という理念は、今もまったく変わっていません。おかげさまで、今では本当にたくさんの患者さんに来ていただいていて、これまでやってきたことが、地域で子育て中の親御さんたちのニーズに合っているのだと、実感できるようになってきましたね。

ここ最近の医院運営で、何か変化はありますか?

一番大きな変化は、非常勤のドクターをお迎えして、月曜から土曜まで休診日なしで診療を行える体制を整えたことでしょうか。開院当初は私一人で診ていましたから木曜を休診日とさせていただいていました。しかし、赤ちゃんの熱は曜日を選んで出るわけではありません。当院では開院以来ずっと「赤ちゃんの単純な発熱ですぐに駆け込んで、救急外来を混雑させるようなことはしてはいけない」と親御さんに指導させていただいてきました。それなのに、クリニックに休診日があるのでは、わからないことだらけの新米ママさんは不安になってしまいますよね。開院時からいずれはと思ってきた平日通しでの診療が実現して、目標が一つ達成できたという気持ちです。

遠方から来院される親子も多いと伺いますが?

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そうですね。多くの方が喘息やアトピー性皮膚炎をはじめとする、アレルギー症状に悩まれている患者さん親子です。喘息も僕の専門なので、ブログで最近の治療法などについて積極的に情報発信しているのですが、それを見て訪ねてきてくださる方も多く、「あちこちの病院を転々としたものの効果が得られず、ここにたどり着いた」とつらい胸の内を打ち明けてくださる方も。アレルギー治療は日進月歩。例えば食物アレルギーの治療では、少し前までアレルゲンを体から排除するというのが基本的な考え方でしたが、最近ではアレルゲンを少しずつ取り入れ、体に許容させていく免疫寛容と呼ばれる体の特性を利用した治療法にシフトしてきています。この治療法はアレルゲンとなる食物の摂取量を見極める医師の技量が欠かせませんから、どの医療機関でも受けられるものではありません。当院でも行っていますので、興味がありましたらぜひご相談いただきたいですね。

アレルギーから夜尿症まで、「子ども第一」を貫く診療

アレルギー以外にも特に多く診ていらっしゃる疾患はありますか?

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「小児科医師は15歳未満の子どもの全身を診るかかりつけ医である」というのが私の考え方で、内科疾患はもちろん耳・鼻・目・皮膚から心のトラブル、さらには脱臼の処置や軽い傷の手当てまでなんでも対応しています。医師として病気を治すのは当たり前。それ以上にトラブルを抱えた子どもと、それを見守る親御さんの成長を支える役割を担っていきたいと考えています。だから、どんな小さなご相談も親身に伺います。しつけの問題や不登校など、医療とは直接関わらないご相談もウエルカムです。そうしたご相談に対する模範的な回答はないのですが、話を聞くことで何かしらの糸口が見つかることも。また、何げないエピソードから隠れた病が見つかることもあるのです。例えば夜尿症などは、主訴にはなくても診療中のコミュニケーションの中でふと見つかることがあります。

夜尿症の治療も行っていらっしゃるのですか?

夜尿症は国内に約20万人の潜在患者がいるといわれており、これは高学年でもクラスに1人はおねしょに悩む児童がいるということ。以前は「時がたてば治る」と見過ごされることも多く、密かに悩んでいらっしゃる親子がたくさんいらっしゃいます。夜の排尿を抑制する機能が十分に育たないために起こる夜尿症ですが、現在ではガイドラインも作成され、治療法も確立した“治せる病”です。とはいえ、専門の医師の数は決して多くなく、予約も半年待ちなどの状況が続いていることから、当院でも治療を行える体制を整えました。欧米では長年採用され実績を挙げてきたアラーム療法や投薬などで、膀胱の健全な育ちをサポートし、完治に導くのです。おねしょはある程度の年齢に達したお子さんと親御さんにとってかなり深刻な悩みであり、「育て方が悪かったのでは」などと人知れず悩まれていることも。患者さんに本当に喜ばれるので、やりがいのある治療でもありますね。

診療上、心がけていらっしゃることは?

「子どものため」を一番に考えることでしょうか。当院では子どもに負担がかかる不必要な検査や治療は行いません。また、お子さんの風邪にむやみに抗菌薬(抗生物質)を処方することもいたしません。子どもの風邪は9割がウイルス感染であり、抗菌薬では治せないどころか、体内の良い菌まで殺してしまったり、薬に強い耐性菌を育ててしまったりとデメリットが大きいからです。開院から一貫してこの方針ですから、多くの方にはご理解いただいています。ご理解を得るために、親御さんに抗菌薬のデメリットを一から説明して差し上げることもあります。

「子ども第一主義」は開院以来一貫したポリシーなのですね?

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そうですね。子どもが「行きたい」と言ってくれるクリニックをめざしてきましたし、それを実践していると自負しています。待合室のコインゲームなど、子どもが楽しめる仕掛けを多数用意しているのもこのためです。

自身も親として、貴重な子育て期を楽しむサポーターに

院長ご自身も現役子育て中だと伺いました。

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はい。家には小学生を筆頭に3人の子どもがいます。少しつらい話になってしまいますが、実は僕たち夫婦の長男は低出生体重児で誕生して、すぐに亡くなりました。小児科の医師として大勢の低出生体重児を助けてきたのに、どうしてわが子を救えなかったのだろう……。当時はそんな思いにさいなまれ、自分の非力さを感じる日々でした。自分が当事者になって始めてわかるつらさや難しさがあると感じるできごとでした。今も、育児の楽しさと同時につらさ、難しさを実感する毎日です。

ご自身が子どもを持たれて、診療上何か変わったことはありますか?

もともと子どもは大好きでしたが、実際に自分の子を育てるとなると「大変だなぁ」と思うことも多々あります。そうした親御さんへの共感の点では変化はありましたが、もともと「子どもが一番」というスタンスでしたから、診療上の変化という意味ではあまりないと思います。ただ、実際に子育てされている親御さんとプライベートでも身近に接する機会が増え、医院運営に生かせる気づきを得ることは多くなりましたね。例えば、当院ではSNSを活用して、休診やワクチン入荷などの情報発信を行っています。これは、自分の生活の中で得られた「今どきのママさんたちに情報を届けたいと思ったら、SNSが一番だ」という気づきを形にしたものです。

読者へ向けてひと言メッセージをお願いします。

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共働きが当たり前の現代、日頃からキャパシティ一いっぱいのところで頑張っているのに、子どもの具合が悪くなり、目を血走らせるように当院に駆け込まれる親御さんも多くいらっしゃいます。ただ、大変な毎日ではありますが、人生の中でも決して長くはない「子育て期」というプレミアムな時間であることも確か。ぜひ楽しんでいただきたいと思います。当院はそのお手伝いをする場として、どんなに小さなご相談でもお待ちしています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

アラーム療法/4039円~、プレママの外来診療/5500円

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