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武田 政寛 院長の独自取材記事

たけだ内科クリニック

(伊予郡松前町/松前駅)

最終更新日:2022/12/28

武田政寛院長 たけだ内科クリニック main

笑顔をモチーフにした看板のロゴマークがすてきな「たけだ内科クリニック」。院長の武田政寛先生のモットーは、患者の立場に立ち、患者とともに考えていく温かな医療。内科、リウマチ科を標榜し、頭痛、腹痛、風邪といった急性症状や生活習慣病などの診療に加え、リウマチや変形性関節症の治療も行っている。特にリウマチや東洋医学について造詣を深めており、西洋医学のみならず、漢方治療も取り入れている。患者に寄り添う姿勢で、幅のあるオーダーメイド医療をめざすという武田院長に、診療コンセプトや患者への想いなどを聞いた。

(取材日2022年11月16日)

一般内科からリウマチまで幅広い治療を展開

まず、クリニックのコンセプトを教えてください。

武田政寛院長 たけだ内科クリニック1

ここは私が生まれ育った場所ではないのですが、2007年の開業を機に松前町に移住して以来、地域に根差した医療の提供をめざしてきました。地域の人々の病気や、いろいろな悩み、不安と向き合う中で、一緒に考え、適切なアドバイスができたらと考えています。なんといっても笑顔で帰っていただくことが一番。痛みや不安を抱えて暗い表情をされていた患者さんが、診察を通して笑顔になってくださること、それを日々の目標としています。当院のロゴマークにも、患者さんに笑顔になってもらいたいという思いを込めました。

看板のロゴマーク、とてもかわいらしくてすてきですね。

武田政寛院長 たけだ内科クリニック2

ありがとうございます。ロゴマークは家族で考えたものなんです。武田のTを入れつつ、笑顔をテーマにしています。正面を向いて笑っている人のようにも見えるし、2人が向かい合って笑っているようにも見える。だまし絵のような感じにして遊び心を加えました。

診療内容についても教えてください。

当院の診療科目は内科とリウマチ科です。内科の診療では、高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病はもちろん、かかりつけ医として内科疾患全般を診ています。さまざまな症状やお悩みには西洋医学的観点だけでは対応できない場合もあり、東洋医学的な診断法を用いることで、患者さんごとの体質を判断し、漢方薬を併用することで根本的な改善をめざしています。またリウマチ科の診療では、道後温泉病院と連携し、リウマチや変形性膝関節症の患者さんに対して内科的治療や関節注射などを行っています。さらに電気治療やウォーターベッドなども導入し、患者さんの痛みを和らげることに注力しています。当院では日曜診療や在宅医療も行っており、患者さんをトータルに診ることを大事にしています。

どのような患者さんが多いですか?

ご高齢の患者さんが中心ではありますが、近隣にショッピングモールがあり、住宅地も増えているからでしょうか、20代、30代の若い方も多いですね。年齢層は10代から80代、90代まで幅広いです。若い方は風邪や下痢・腹痛、動悸、めまいなど急性症状で来られることが多く、40代以降になると高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病や膝痛・肩痛・腰痛などの関節疾患の患者さんが多いです。さらにご高齢の患者さんでは認知症や心不全、脳血管疾患の方もおみえになりますね。かかりつけ医として、身体機能が低下した方の健康管理をさせていただく役割もあると思っています。年齢や症状、疾患などを限定せずに幅広く適切な医療が提供できるよう心がけており、必要に応じて専門の先生にご紹介させていただくことも大切にしています。

その人らしさを見つめる、それがホリスティック医学

医師をめざしたきっかけを伺えますか?

武田政寛院長 たけだ内科クリニック3

私は生まれてすぐに疾患が見つかり、あと1週間くらいの命だと言われたらしいのです。幸い手術をして助かりましたので、小さい頃から親には「あなたはお医者さんになって、恩返しをしなくてはいけないよ」と言われていました。それに対して少年時代には反発心を持ったこともありましたが、高校生になり、進路を考える中で鍼灸師さんとの出会いもあり、やはり医療の道に進もうと決心しました。私は中学・高校時代に器械体操をしていたのですが、ケガをした時に鍼を受け、東洋医学に興味を持ったんです。大学時代は東洋医学研究会に所属して、鍼や漢方のことも学ぶようになりました。広い視野から病気を考えていく東洋医学に関心を持ったことで、人間を丸ごと診るホリスティック医学に共感を覚え、今の診療スタイルにつながっていきました。

開業までのご経歴についても教えてください。

私は広島大学医学部を卒業後、東広島の西条中央病院や広島大学第二内科でリウマチ性疾患を専門的に学び、その後広島刑務所医務部に籍を置いて研究を続けました。また刑務所医療では高血圧や糖尿病の患者に対し厳格な食事療法と管理された労働をさせることで、生活習慣病の薬を使わずに疾患の改善をめざせることを改めて確認できました。愛媛に戻ってからはリウマチ性疾患を総合的に診療している道後温泉病院、在宅医療に特化したたんぽぽクリニックで経験を積み、開業に至りました。長くこちらに住んでいたこともあり、松山に住んでいた頃から松前町は活気がありいい街だなと感じていたのでこの地を選びました。

先生が重視されているホリスティック医学とはどのようなものでしょうか。

武田政寛院長 たけだ内科クリニック4

ホリスティック医学とは、「人間とは何か」「健康とは何か」をさまざまな角度から全体的にアプローチし、 人間丸ごとの癒やしを考えた医学です。当院では、東洋医学的手法を用いたツボのマッサージや心理面に関するアドバイス、呼吸法、アロマテラピー、食養生などさまざまな角度から癒やしを取り入れたアプローチを行っております。

幅の広いオーダーメイド医療の提供を

診察において心がけていることはありますか?

武田政寛院長 たけだ内科クリニック5

患者さんが何を望んでいるかは、一人ひとり違います。ですからじっくりお話をしながら、将来的に悪化したときのリスクもお伝えした上で、どう取り組んでいけばよいかを一緒に考える姿勢を常に持っています。生活習慣病の患者さんに対しても、一般的な食生活や運動習慣の改善を頭ごなしに指導するだけでは響きません。我慢するだけの治療はつらいですからね。例えば運動が苦手な方には、犬を飼うことをお勧めすることもあります。犬の散歩で歩く習慣ができるんですよ。またグランドゴルフやヨガ、健康体操などの趣味をつくることも運動不足解消の一つの手。外に出てお友達に会うことはいい健康法です。このように病気のことだけではなく、患者さんのパーソナルな部分に寄り添ったご提案を大切にしています。患者さんご自身が納得できる取り組みをともに考え、患者さんの頑張りをともに喜んでいきたいと思っています。

在宅医療にも力を入れているそうですね。

現在は週に2回、火曜と金曜の午後に訪問診療をしています。松前町を中心に、通院が困難になった患者さんのご自宅や施設を訪問しています。患者さんは自宅でリハビリテーションや介護を受けている方や認知症の方が多いですね。365日24時間対応で発熱、疼痛など急性症状のコントロールや健康管理を行っています。毎年12月になると、私はサンタクロース、看護師はトナカイの格好をして訪問するのですが、好評なんですよ。これは福祉関係の仕事をしていた父の影響が大きいと思います。父は児童館に勤務し、クリスマスには60年間にわたりボランティアでサンタクロースの恰好をして、幼稚園や小学校でイベントをしていたんです。普段は認知症でぼんやりとされている方が笑顔になって、ご家族も喜んでくださっています。在宅で頑張っている患者さんやご家族に安らげるひと時をお届けできればと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

武田政寛院長 たけだ内科クリニック6

大きな病院ほど、この症状はこちらの科、あの症状はあちらの科というように専門が細分化されています。ですから私たち地域のかかりつけ医の役割は、総合的に診ることだと考えています。お困り事や悩み、不安、痛みなどをトータルに聞いて、どう治療につなげていくか。相談の窓口として私たちの存在を思い出していただけたらうれしいです。病気だけではなく、患者さんをトータルで診て寄り添うことで、できる限りのことをご提供したいと思っています。不安を抱えてらっしゃる方、お悩みのある方は、ぜひお気軽にお越しください。笑顔になれる道を一緒に考えていきましょう。

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