幅広い痛み・しびれに対応
患者に合わせ進めるリハビリテーション
坂本整形外科
(八尾市/久宝寺駅)
最終更新日:2025/09/04


- 保険診療
腰や膝の痛み、肩凝り、手足のしびれといった慢性的な症状に加え、近年では中高年のスポーツ人口が増えたことにより、骨折や捻挫などの外傷、テニス肘、腱鞘炎、足底筋膜炎といった、スポーツに起因する症状に悩む人が増加している。このような多岐にわたる悩みに、「坂本整形外科」の坂本光章院長は、開業以来20年以上にわたり真摯に向き合ってきた。その豊富な経験から、体に負担の少ないリハビリテーションの重要性に注目。「リハビリが有用な状態であれば、できる限りリハビリによる改善をめざす」という診療方針を掲げ、先端の物理療法機器を用いたリハビリを提供している。患者の悩みや生活背景に応じた同院のリハビリについて、坂本院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2025年8月5日)
目次
明るく開放感のあるリハビリテーション室。一般的な物理療法機器に加え、超音波骨折治療器も並ぶ
- Q貴院では、どのような治療を行っていますか?
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A
▲開放感のある広々としたリハビリテーション室
当院では手術を行わず、注射や服薬といった薬物療法、リハビリなどの保存的治療が中心です。腰痛一つをとっても、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、変形性脊椎症など原因はさまざまです。原因によって治療法は異なるため、診察で原因を見極め、その疾患に合った治療法を提案します。また、治療法は症状が急性期か慢性期かによっても変わります。急性期は安静や薬物療法が中心で、炎症と症状の緩和が図れた段階で、リハビリが有用だと判断できれば早めに始めます。リハビリは体の回復力を生かして症状の改善を図る方法。薬物療法に比べて副作用も少ないため、当院ではリハビリが適している状態であれば、できる限りリハビリによる改善をめざします。
- Q貴院で提供しているリハビリについて教えてください。
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A
▲気になる症状があれば気軽に相談してほしいと話す院長
当院では、腰や膝、首、肩の痛みのほか、骨折や捻挫といった外傷、野球肩・肘、テニス肘、足底筋膜炎などのスポーツに関連した疾患でリハビリを受ける方が多く、これらの症状に応じた物理療法を提供しています。けん引療法機器、低周波干渉波治療器、マイクロ波治療器など、物理療法で用いる一通りの機器をそろえており、いずれもできる限り先端機種を導入しています。さらに、超音波を使った骨折治療器も備えています。骨折部に超音波を当てることで血流を促し、治癒の促進が期待できる機器になります。超音波骨折治療法の提供により早期復帰につなげています。また、あまり医院で導入しているところは多くないので、珍しいかと思います。
- Qリハビリをする際に大切にしていることはなんでしょうか。
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A
▲先端の物理療法機器を用いたリハビリを提供している
通院頻度の目安などを丁寧に説明した上で、患者さんのご都合に合わせて通っていただくことですね。患者さんにはさまざまな事情があり、こちらの提案する頻度での来院が難しかったり、急に通院できなくなったりすることもあるので、予約制も導入していません。リハビリのカルテは僕が記録しており、内容や通院頻度はすべて把握しています。カルテを見て気になる点があれば、診察に来ていただけるようお声がけするようにしています。また、治療計画は一度決めた後も、患者さんのご要望や症状の変化に応じて随時見直しています。疾患に応じた内容であっても、患者さんによって合う・合わないがありますので、何かあればすぐに対応します。
- Qリハビリへのモチベーションを維持するための工夫はありますか。
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A
▲患者一人ひとりと相談しながら治療方針を決める
スポーツ関連の症状で受診される患者さんは、早い復帰を希望される方が多いため、最初に治療期間や運動再開の目安などを具体的にお伝えします。一方、慢性疾患の患者さんには治療終了の目安を示すことが難しいため、定期的な診察を一つの目標に設定しています。また、患者さんが安心して通えるように、リハビリ室はリラックスできる雰囲気を大切にしています。幸い、当院のリハビリ室は広く開放感があり、機器も余裕を持って配置できています。さらに、掃除や換気、消毒などの衛生管理も徹底し、清潔な状態を保っています。スタッフには、患者さんのわずかな変化にもすぐに気づけるよう、勤務中の私語は慎むように伝えています。
- Q生活の中で気をつけてほしいことなどはありますか?
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A
▲わかりやすい表現で丁寧に説明するよう心がけている
慢性疾患をお持ちの方では、まず患部に過度な負荷をかけないようにすること、そして特に寒い時期には患部を冷やさないように注意することです。普段の姿勢や体の動かし方も非常に重要です。例えば腰に痛みがある方であれば、前かがみの姿勢をなるべく避け、膝を使って動作することを意識していただくと、症状の悪化を防ぎやすくなります。また、年齢を重ねるにつれて、筋力や反射神経の低下、関節の痛みが現れてきます。それをできるだけ防ぐには、無理のない範囲で毎日少しずつ体を動かすことが重要です。当院では、通院そのものをリハビリの一環として捉えて、週に1度、歩いて来ていただくといった提案をすることもあります。