星元 健佑 院長の独自取材記事
いとしま総合歯科インプラントクリニック
(糸島市/加布里駅)
最終更新日:2025/02/06

30年続くクリニックを引き継ぎ、クリニック名も新たにリニューアル開院した「いとしま総合歯科インプラントクリニック」は、JR筑肥線加布里駅から徒歩7分、のどかな環境と住宅地が混在するエリアにある。院長を務める星元健佑先生は、包括的な治療に取り組む中でも特にインプラント治療における研鑽を積んできた歯科医師だ。「家族にも自信を持って勧められると思ってもらえるようなクリニックをめざしています」と、常に質の高い治療の提供に努めていると話す。そして、同クリニックの強みは一般歯科から、矯正、口腔外科、インプラント治療まで包括的な診療が行えること。治療内容によって受診先を変える必要がほとんどないのも患者にとって心強い点だろう。通院困難な患者には訪問診療も行っている。その幅広い診療内容を中心に詳しく聞いた。
(取材日2024年11月26日)
インプラント治療を軸に歯科治療全般の研鑽を積む
長崎大学をご卒業とのことですが、ご出身はどちらですか?

鹿児島県の薩摩川内市です。高校まで鹿児島で過ごしました。子どもの頃は活発なほうだったと思いますが、特に将来の夢というのはなく、父親が歯科医師をしていたので、何となく自分も同じ仕事をするのかなぁと思っていました。高校の進路を決める時期にはすでに気持ちは固まっていたことから、長崎大学の歯学部に進学。大学ではバスケットボール部に入部し、スポーツに勉強にと充実した日々を過ごすことができました。卒業後は鹿児島大学病院で臨床研修を受けた後、関西の歯科クリニックに就職。なぜ関西かというと、鹿児島大学でお世話になった恩師の歯科クリニックが関西にあり、その先生の下で学ばせてもらおうと思ったからです。インプラント治療が得意な先生でしたが、外科処置、セラミック治療などにも長けておられたので、幅広く学ばせていただきました。
口腔外科分野を選択されたのは、何か理由がおありだったのですか。
切開したり縫合したりするのが好きというか、わりと得意で、だったら口腔外科が向いているのではないかと思ったんですよね。親知らずの抜歯も多く担当させてもらったので、歯茎の中で横向きに生えているもののような難症例も含め、問題なく対応できるスキルを身につけることができましたし、インプラント治療やセラミック治療などの審美歯科はもちろん、歯科治療全般を学ばせていただいたので、「幅広い治療に対応できる歯科医師」という、自分が思い描いていた歯科医師像になれたことにすごく感謝しています。
インプラント治療は歯を失った際の選択肢の一つですが、そのメリットについて教えてください。

歯を失ってしまうと、何もしなければ口腔内が崩壊していきます。その崩壊を食い止める手段として一番適しているのがインプラント治療だと考えています。欠損歯に対する治療には、入れ歯やブリッジという選択肢もありますが、この2つはどうしても他の歯や歯茎に負荷がかかってしまうんですね。ブリッジは失った歯の両隣にある健康な歯を削って土台を作り、連結した人工歯をかぶせますので、他の歯へのリスクは否めません。一方、インプラント治療はインプラント体を顎の骨に埋入し、独立した人工歯を入れますので、他の歯への影響もなく、天然歯に近い噛み心地を得ることも期待できるのが大きなメリットではないかと思います。インプラント治療は外科処置が必要になりますので、緻密に練った治療計画に沿って手術を行いますが、コンピューターを用いてシミュレーションが行えるガイドシステムを採用していますので、より正確性に配慮した精密な治療が可能です。
包括的な治療をかなえる、充実した院内環境
こちらで院長に就任された経緯について教えていただけますか。

ここはもともと地域のかかりつけ医として30年親しまれてきた歯科クリニックで、前院長の息子さんと僕が大学の同期で友人でもあったんです。彼は臨床を行っていなかったことから、僕に声をかけてくれたんです。それで引き継ぐことになり、今年4月に院長就任、内装をできる限りプライバシーに配慮できるようリフォーム、クリニック名も変更し11月にリニューアル開院に至りました。患者さんに関しては、前院長が診られていた患者さんもたくさん来てくださっていますし、スタッフもそのまま勤めてくれているので、診療もスムーズに行えています。
リニューアル後の院内設備についてお聞きしたいです。
プライバシーにより配慮できるように、という思いから半個室の診察室の壁をリニューアルに際して高くしました。他の患者さんを気にせず、リラックスして治療を受けていただけると思います。機器に関しては、総合歯科として幅広くかつ正確な診療が行えるよう、歯科用CTをはじめ口腔内スキャナー等をそろえています。また、当院には、インプラント手術用の個室手術室があります。インプラントは口腔内の外科処置ですから、清潔な環境を保てるように、またオペに使用する設備を常に整えておけるように、と考えました。患者さんはオペに際して多少なりとも緊張するでしょうから、肉体的にも精神的にもストレスの軽減ができるように、疲れにくいユニットを採用したり木目の温かさを感じられるような空間にするといった工夫も凝らした個室になっているんですよ。
患者層に関してはいかがでしょう。

この辺りはファミリー層や高齢者が居住しているエリアですので、患者さんも子どもからお年寄りまで幅広いですが、割合的には高齢者が多いように感じます。年齢によって主訴も変わってきますが、これまで口腔内を総合的に診ることができるよう研鑽を積んでまいりましたので、さまざまな症状に対応できるように環境は整えています。親知らずの抜歯に関しても、一般的には大学病院に紹介するようなケースであっても対応できるスキルを身につけていますので、よほどのことがない限り、当クリニックで対応可能です。治療内容によって受診先を変える必要がなければ、患者さんのご負担を軽減することができますからね。そこは当クリニックの強みと言えるかもしれません。
スタッフ全員のスキルアップで、より頼れる総合歯科に
年代によっても変わってくると思いますが、どのような主訴で来院されるケースが多いですか?

歯が痛い、歯が折れたという主訴から、メンテナンスなど定期的な検診での来院が多いですね。月1回、フッ素塗布で来院されるお子さんも一定数いるので、歯を大事に思う親御さんが多い印象を受けます。20~30代の方は虫歯、メンテナンス、ホワイトニング、矯正のご相談が多いですね。中高年から高齢者になると歯周病の方が増えますので、歯周病治療、そして残念ながらすでに歯を失った方はインプラント治療などで来院される方が増えてきます。矯正に関しては基本的に成人が対象です。透明のマウスピース型装置を用いた矯正をメインに行っており、その方の状態に適した矯正を実施しています。
また、通院困難な方については、訪問診療も行われていると伺いました。
ええ、訪問診療は専任の歯科医師に担当していただいています。診療機器は専用のポータブル機器を持参。歯科衛生士も同行します。この辺りの地域も高齢化していますので、食べ物を飲み込む機能が低下している患者さんへのリハビリテーションを行い、摂食嚥下機能の改善を図ることも可能です。ご家族やお知り合いに通院できないけれど診てもらいたい、食事や飲み物を飲む時にむせることが多いという方がいらっしゃったら、お気軽にお電話でご相談ください。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

診療において常に心がけているのは、「自分の家族だったらどの治療を選択するか」ということ。治療法に関しては、でき得るすべての治療法のメリット・デメリットをご説明した上で、ベストだと思う治療法をお伝えはいたしますが、最終的に決断されるのは患者さんご自身。決して私の考えを押しつけるようなことはいたしません。もちろん、自由診療だけをお勧めすることもありませんので、そういった点でご不安に感じている方は安心して受診いただけたらと思います。当クリニックは総勢約10人体制で診療にあたっています。月1回、午後を休診にし、勉強会とスタッフのトレーニングを実施。スタッフ全員のスキルアップにも取り組んでいます。また、口腔内スキャナーや歯科用CTなども活用し、専門的な診療を提供できる体制づくりにも注力。口腔内を総合的に診られるのが当クリニックの特徴です。お口に関してお困り事があればお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/48万3000円~
マウスピース型装置を用いた矯正(部分)/44万円~
マウスピース型装置を用いた矯正(全顎)/93万7200円~
ホワイトニング/2万4200円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。