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小向井 英記 院長の独自取材記事

医療法人 小向井歯科クリニック

(生駒郡平群町/竜田川駅)

最終更新日:2024/12/03

小向井英記院長 医療法人 小向井歯科クリニック main

近鉄生駒線・竜田川駅から徒歩6分、奈良県道194号椿井王寺線沿いにたたずむ「医療法人 小向井歯科クリニック」。さまざまな専門分野を持つ複数の歯科医師が在籍し、2004年の開業以来、虫歯や歯周病の治療、矯正、歯科口腔外科、顎関節症治療、訪問診療など、あらゆる年代を対象に幅広く歯科診療を行ってきた。小向井英記院長は、特に高齢者の歯科診療に力を入れている。これまでの診療経験を通じ、口の健康状態が良好で自分の歯でしっかり食事ができる患者ほど若々しく元気に年齢を重ねていると感じ、年代に関係なく口の健康の維持・増進のために予防歯科が大切だと強調する。穏やかな口調だが、歯科医療への熱い思いが伝わってきた。

(取材日2023年12月7日)

生涯、自分の歯で健康な食生活を送ってほしい

歯科医師としての歩みを教えてください。

小向井英記院長 医療法人 小向井歯科クリニック1

幼い頃から喘息に苦しんでいたので、自分のような患者を助けたいと考えましたが、体力に自信がなく、当直のない歯科医師の道を選びました。医師と違って人の生死に関わらずに済むのも歯科を選んだ理由でしたが、岡山大学歯学部在学中、口腔機能低下が命取りになることを思い知らされる非常につらい出来事がありました。病気で入院中の患者さんが経過も順調で退院を控えていた矢先、誤嚥性肺炎で急死してしまったのです。卒業後の進路を決めるにあたり、人の生死に関わることの多い口腔外科を専門分野とし、特に高齢者の歯科医療に力を注ぐことを決意。奈良県立医科大学口腔外科に入局し、高知医科大学や岡山の歯科医院、隠岐島の歯科診療所で研鑽を重ねた後、奈良の服部記念病院歯科口腔外科に勤務しました。系列に特別養護老人ホームや介護老人保健施設もあり、高齢者医療に力を入れている病院だったので、とても勉強になりました。

この場所で開業したのは、なぜですか。

大阪で生まれて中学と高校は兵庫でしたから、大学卒業後は岡山から関西に戻ろうと決めていました。2004年に開業したのはここから少しだけ離れた場所ですが、このエリアを選んだのは開業前の勤務先の服部記念病院と近いのが大きいですね。現在の場所に移転したのは2017年です。手狭になったことに加え、高齢の患者さんが車で来やすいように、駐車場を広くしたかったのも移転の理由。駐車場から診療チェアまで完全バリアフリーで段差もすべて解消し、院内設備もユニバーサルデザインにこだわりました。プライバシーを守りたい人のための個室もご用意し、体の不自由な方については車いすに乗ったまま治療を受けることも可能です。内装は落ち着いて診療を受けられる暖色系のトーンのカラーにしました。

診療の際に心がけていることを教えてください。

小向井英記院長 医療法人 小向井歯科クリニック2

当院では、患者さんに安心して治療を受けていただき、さらに、一生ご自分の歯で健康な食生活を送っていただくことを目標にしています。そのために、まず患者さんのお話にじっくり耳を傾けます。診療技術も大切ですが、患者さんのお悩みやご要望をしっかり理解し、信頼を得ることも同じくらい大切だと考えています。その上で、必要な検査などを実施し、現在のお口の状態をきちんと把握していただくために丁寧にご説明します。さらに、その維持・改善・増進のための対処法を詳しくご説明します。また、治療を行う場合、治療法の選択肢を示し、それぞれの特徴やメリット・デメリットを、できるだけわかりやすくご説明します。

高齢者の診療に注力し、訪問診療の担い手も育てたい

どのような患者さんが受診しますか。

小向井英記院長 医療法人 小向井歯科クリニック3

当院では、虫歯や歯周病の治療やメンテナンスから矯正、顎関節症治療、インプラント治療、親知らず抜歯などの口腔外科、さらには審美目的の診療や訪問診療も行っており、あらゆる年代の患者さんに対応しています。患者さんの年齢層を見ると、6割が高齢者、2割はお子さん、残りの2割がその間の年代という感じです。どなたかお一人が来院すると、続いてご家族皆さんが受診してくださるケースが多く、地域のかかりつけ歯科としては、うれしいものです。親子やきょうだいが一緒に来院される光景はほほ笑ましいですよ。

力を入れている高齢者の診療についてお聞かせください。

長年、高齢者の歯科診療をしていると、口から食べることの大切さを実感することが、多々あります。介護施設へ訪問診療に伺うと、お元気に車いすで動き回っていたような方が口から食べられなくなった途端に寝たきりになるケースを目にします。一方、施設の七夕飾りの笹に下げられた短冊を見たら、100歳を超えたお元気な方々が「ビフテキ食べたい」「おすし食べたい」って書いているのです。やはり、お元気な方は、しっかり食事できる口腔機能を維持されていて、食欲も旺盛なのでしょう。理想は、寝たきりにならず、お亡くなりになるまでご自分の口からおいしく食事をいただけること。加齢に伴うオーラルフレイル(口腔機能の衰え)やその他疾患などによる口腔機能の低下を防ぎ、噛む力や飲み込む力を保てるように、高齢者の歯科診療に力を入れて健康寿命の延伸に少しでも貢献できたらと思います。

こちらでも訪問診療に対応されているそうですね。

小向井英記院長 医療法人 小向井歯科クリニック4

当院から法律で決められている半径16km以内の範囲で訪問診療に対応しています。年齢を重ねて体の自由が利かなかったり、病気やけがで通院できない方に対し、歯科治療や口腔ケアを行います。訪問診療は、超高齢社会で要介護者数も増える中、ますます重要性もニーズも高まっています。その反面、担い手不足が深刻です。全国的に訪問診療に携わる歯科医師は全体の20〜30%に過ぎず、奈良県は2022年末で24%です。なかなか若い歯科医師が関心を持ちにくい分野ですが、自分自身が訪問診療に邁進するのはもちろん、講演などでその必要性を啓発することによって後進の育成にも力を注ぎたいと考えています。

妊婦から高齢者までを対象に予防歯科に取り組む

ご自身で実践されている健康法はありますか。

小向井英記院長 医療法人 小向井歯科クリニック5

以前は、体重が現在より10kg以上あり、特定健診で「生活習慣病が悪化しますよ」と厳しく指摘され、一念発起してダイエットを始めました。運動が好きではないので食生活を変えようと、朝は軽くおなかに入れる程度にして、夕飯だけ食べるという1日1食の生活を5年以上、続けています。おかげでベストな体重を維持できています。あとはストレスをためないで楽しく生活すること。セミナーにも積極的に参加するのですが、行く先々でおいしいものをいただくのもストレス解消になっているかもしれません。

今後の展望をお聞かせください。

私がセミナーに積極的に参加するのは、医療の世界は日進月歩で新しい技術や知見が出現するので、それをフォローするのは歯科医師としての責務と思っているからです。ゴールのない仕事ですので、今後もしっかり学び、患者さんに還元していきたいですね。当院の診療面では、手遅れになる前に加療していく、予防歯科の観点から、お口の健康面・審美面にもアプローチしていきたいと考えています。虫歯や歯周病の予防、口腔機能向上、ホワイトニングや矯正、インプラント治療など、若々しいお口を保つためのメニューを多数、ご用意しています。

最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いします。

小向井英記院長 医療法人 小向井歯科クリニック6

歯科医院は、痛くなってから行く場所ではなく、痛くなる前に楽しく通う場所です。痛み、腫れなどの症状がなくても、定期的にお口のチェックとメンテナンスを受けていただくことは、お口の病気の予防や早期発見・早期治療につながります。お子さんは、虫歯予防や健全な歯並び・噛み合わせの育成、成人は歯周病予防、高齢者は口腔機能の維持・増進など、患者さんの年代によりニーズはさまざまです。当院では、0歳からの虫歯予防から高齢者のオーラルフレイル予防まで、あらゆる年代で予防歯科に積極的に取り組んでおりますので、ご家族でお口の健康を維持・向上するために、ご来院いただけましたら、幸いです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(1本あたり、上部構造含まず)/33万円~、ホワイトニング/2万2000円〜、歯列矯正/4万4000円〜

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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