梶原 浩喜 院長の独自取材記事
医療法人宝歯会 かじわら歯科小児歯科医院
(北九州市若松区/若松駅)
最終更新日:2022/01/20

小倉駅から車で20分の場所にある「かじわら歯科小児歯科医院」。梶原浩喜先生が院長を務める同クリニックは、福岡・山口・広島・岡山・兵庫に直営の21分院を展開する宝歯会グループの本院として、1990年の開業より、優しく丁寧な歯科医療の提供に努め、地域に根差して幅広い世代の口腔の健康を守り続けている。同クリニックでは、20人を超える歯科医師が日々の診療にあたり、それぞれの専門性を融合しながら患者の希望に沿った治療に注力。隣接地には法人運営の技工所や滅菌室もあり、連携して先進的な歯科医療の提供に取り組む。「私たちは患者さま一人ひとりの声に耳を傾け、深く関わりながら心から信頼していただける治療を第一に考えています」とやわらかな口調で話す梶原院長に、クリニックの特徴や診療に対する想いなどについて聞いた。
(取材日2021年11月12日)
患者と深く関わり、一人ひとりに合わせた診療を提供
まずはクリニックの特徴やコンセプトからお伺いします。

「患者様と永く、スタッフと永く、地域の皆様と深く永くお付き合いする」。これが当クリニックを含めた宝歯会グループで掲げるミッションです。患者さまと永くお付き合いするためには、同じスタッフに永く勤務していただく体制が必要です。そこで永く勤められる職場としての安定性や将来性を備えるために積極的に分院展開を図ったのが宝歯会グループの始まりです。歯科医院、歯科技工所、消毒滅菌センター、クリニックの運営をサポートする部門が密に連携し、スタッフが医療に集中できる体制がグループの特徴。こうした環境の中、チーム医療によって役割分担し、各スタッフがそれぞれの専門分野に集中することで、患者さまによりきめ細かで質の高さを追求したチーム医療を提供できることが当クリニックの大きな強みです。
患者さんと接する上で大切にしていることは何ですか?
どんな時も親切に優しく対応することをスタッフ全員で心がけています。診療においてはもちろん、患者さまとの関係の中では「正直・丁寧・真面目」にすること。少しでも後ろめたさがあってはなりません。医療人として常に誠実であり続け、一人ひとりが患者さまに対して家族のような気持ちで日々の診療にあたっています。家族想いの象徴として、ゾウをロゴマークにしているのは、こうした理由からです。診療中は検査結果や治療プランについてわかりやすく丁寧に説明するよう徹底しているほか、生活習慣や仕事、ご家族のことなど、患者さまの背景にも目を向けた会話を大切にし、お互いに信頼できる関係を築き、維持できるよう努めています。
患者層を教えていただけますか?

0歳の赤ちゃんから高齢者まで、幅広い世代の患者さまに受診していただいています。現在、通われている最高齢では、97歳の方がいらっしゃいます。また、長く通院されている方も多いです。最も長い方では、開業した1990年の5月から毎月欠かさず来院されている患者さまがいます。まさに当クリニックのテーマ「永いお付き合い」に合致した方なのでとてもありがたく思っています。全体的な主訴としては、一般的な虫歯や歯周病に関してのことが多いのですが、現在の半数以上はメンテナンスのために定期的に受診されている患者さまですね。当クリニックでは、寝たきりの高齢者のための訪問歯科診療や、車いすを利用されている方のための送迎歯科診療も行っています。
多様な専門性を融合したチーム医療で幅広い主訴に対応
診療における全体的な方針をお聞きします。

当クリニックの特徴であるチーム医療の強みを生かして、虫歯や歯周病の治療から義歯治療、インプラント治療、審美歯科などまで、幅広い主訴にワンストップで応える診療の提供に力を尽くしています。その上で徹底しているのは、患者さま本位の診療。患者さまが抜歯を望まれなければ抜きませんし、治療を受けたくない場合は決して無理強いしません。もちろん、どうしても抜歯や応急処置が必要な場合は、詳しくご説明してどうされたいのかを決めていただくよう対応しています。私たちは、虫歯や歯周病は慢性疾患の一つであると捉えています。生涯にわたるケアが重要であるからこそ、目先の治療を無理に勧めるようなことはしません。適切に健康を維持していくためには、患者さまが納得できる治療を施し、それによって永くお付き合いさせていただける信頼関係を築き、メンテナンスで定期的に通ってもらうことが重要であると考えています。
ご専門である小児歯科において注力していることは何ですか?
小児の治療では、本人である子どもたちに親切に優しくするのは当たり前です。しかし何よりもご両親とのより良い関係づくりが大切だと考えています。家庭内でお子さんの口腔内管理をするのはお父さんやお母さんたちです。保護者の方と私たちが密に連携することで適切なケアが続けていけるのです。そこで信頼関係を築けるよう、診療の際はライフスタイルや生活の背景までしっかり把握するよう努めています。いろんなことを知り、覚えておくことは、患者さまにとっては安心につながると思います。子どもたちにとっても、ただ治療を施すのではなく、良い思い出として残る時間や体験を提供することで、その後の治療に対するモチベーションや歯科に対するイメージも、きっとポジティブになるはずですから。
隣に技工所があるメリットや強みは何ですか?

当クリニックは隣接地に法人運営の技工所があります。隣接地に技工所があることで密に連携を図れるほか、緊急の場合も迅速に対応できます。歯科技工士が患者さまのそばにいて、直に口の中の状況を把握できるので、より精密な技工物の提供を可能にしています。また、特に若手の歯科医師にとって歯科技工士の仕事を近くで見られることは、とても勉強になります。その反対も同様です。それぞれの専門性を学び、プロの知識やノウハウを共有しながら高め合い、それらをより良い歯科医療として患者さんに還元できるのも大きなメリットではないでしょうか。
心に寄り添った診療で、より豊かな人生を支えていく
訪問診療にも力を入れていますね。

もともと通院されていて、高齢になって自力での移動が難しくなった方や、病気で寝たきりになった方、体に障害のある方などのために訪問歯科診療を行っています。こちらについても、「患者さまと永くお付き合いしたい」という当グループのミッションに基づく歯科医療サービスとして注力しています。訪問歯科診療におけるモットーは、充実の設備を駆使した外来診療と変わらない治療の提供。さらに、歯科医師による治療だけでなく、歯科衛生士が定期的に訪問して口腔内管理を行うほか、希望や必要に応じて摂食・嚥下のリハビリテーションなども実践しています。こうしたケアは、高齢者に多い誤嚥性肺炎の予防にもつながるので、当クリニックでは積極的に取り組んでいます。
歯科医師を志したきっかけや仕事のやりがいを教えてください。
私は母子家庭だったので、子どもの頃から豊かな人生を送りたいという気持ちで歯科医師に憧れを持っていました。最初はそんな思いでしたが、人の役に立つ仕事の意義にも惹かれ、明確な目標となったのは高校生の時だったと思います。実際に歯科医師となり、経験を積むごとに、もっといい治療がしたいという使命感がどんどん強くなっていきました。歯科は直接、命と関わることはありませんが、適切な治療によって人々の人生を豊かに彩ることをめざせます。そのためにも患者さまに信頼していただき、永く付き合うことが重要です。年齢を重ね、ライフステージが大きく変わっても末長く通院していただける患者さまは少なくありません。そんな方を見るたびに、この仕事のやりがいや喜びを実感します。
最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

現在、グループでは500人のスタッフで21軒の直営の歯科クリニックを運営しています。そして、当クリニックもその一員として、小児歯科診療から一般歯科、訪問歯科診療と、人生のステージで患者さまに対応できるようにしています。今後も、この体制を強化しながら地域の皆さま方に永く愛されるクリニックでありたいと考えています。歯に関して気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/40万円~
オールセラミック/10万円~
※症例によって、価格は変動します