心身の負担を軽減できるよう配慮した
胃の内視鏡検査
こばやしクリニック
(四街道市/四街道駅)
最終更新日:2026/03/12
- 保険診療
胃がキリキリと痛む、酸っぱいものがこみ上げるなど胃の不調や不快感で悩んでいる人も多いだろう。そうした症状を引き起こす原因を探り、早期治療につなげる重要な役割を担っているのが胃の内視鏡検査だ。食道がんや胃がんなどの早期発見にも極めて有用だが、つらそう、痛そうなどと思って、受診をためらいがちだ。胃の内視鏡検査に力を入れている「こばやしクリニック」の古来貴寛(こらい・たかひろ)院長は「当院では不安感や不快感をできるだけ軽減できるよう、3つの方法を用意して疾患の早期発見・早期治療に努めています」と話す。大学病院で数多くの内視鏡検査に携わってきた古来院長に、胃の内視鏡検査の重要性や具体的な流れについて聞いた。
(取材日2026年2月16日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qどのような人が胃の内視鏡検査の対象になるのでしょうか。
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A
胸焼けや胃もたれがする、胃酸が上がってくる感じがする、胃がキリキリと痛む、喉や胸がつかえる、吐き気などといった症状は、食道や胃、十二指腸の疾患と関連していることがありますので検査したほうが良いでしょう。また、風邪でもないのに咳が長く続いている場合も、逆流性食道炎の疑いがありますので検査の対象です。さらに、黒い便が出た場合は、胃や十二指腸で出血していることが考えられますので検査は必ず受けてください。ピロリ菌を除菌した後でも萎縮性胃炎が残るため、胃がんのリスクはゼロにはなりません。年に1回は検査を受けましょう。
- Q内視鏡検査によってどんな疾患を見つけられますか?
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A
胃の内視鏡検査では、咽頭から食道、胃、十二指腸までをつぶさに観察できますので、それらにできるがんを早期に発見できます。また、それらの部位にできる炎症性疾患も発見できます。例えば、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などです。また、食道と胃のつなぎ目が緩くなっている食道裂孔ヘルニアも見つけられます。食道裂孔ヘルニアになっていると胃の内容物が逆流しやすく、逆流性食道炎を引き起こします。また、検査によってピロリ菌の感染も確認できます。
- Qこちらで行っている内視鏡検査の特徴は?
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A
当院では、鎮静剤なしで口からスコープを挿入する経口内視鏡検査、鎮静剤なしで鼻から挿入する経鼻内視鏡検査、鎮静剤ありの経口内視鏡検査の3つの方法を用意し、患者さんに選んでいただきます。患者さんが安心して検査を受けられるよう、それぞれのメリット、デメリットについても丁寧に説明しています。経鼻内視鏡は嘔吐反射が少ない分患者さんの負担は少ないのですが、鼻炎や鼻ポリープなどで鼻腔が狭い場合はスコープが通らず、途中で経口に変更することもあります。鎮静剤を使用する場合は、眠っている間に検査を行うようにしているので負担は少ないはずです。ただ、検査後は終日、車やバイク、自転車の運転はできません。ご注意ください。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診票の記入・診察
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自覚症状はじめ食事や飲酒などの生活習慣、既往症、アレルギーの有無、麻酔に対するアレルギーの有無、ピロリ菌の除菌の有無、家族歴など問診票に記入し、その後医師の診察へ。胃の痛みや胸焼け、胃酸の逆流、黒色便の有無など気になる点を詳細に伝える。問診と診察の結果、内視鏡検査が必要となったら、看護師から同院で行っている3つの内視鏡検査方法や注意点について説明を受けて、希望に合わせて選択し、検査日を予約する。
- 2検査当日の準備
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胃の内視鏡検査は空腹の状態で行う必要があるため、当日の朝食は抜く。ただし水やカフェインが含まれていない水分は取ってもよい。喉に局所麻酔剤をスプレーした後、検査ベッドに横になる。鎮静剤を使用する場合は、看護師が点滴を取り医師が鎮静剤を投与する。2~3分鎮静剤が作用するのを待ってから、検査開始。
- 3内視鏡検査を受ける
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医師がスコープを挿入して咽頭、食道、胃、十二指腸の粘膜を観察する。同院では高精度な映像と、2つの特殊な光によって小さな病変や色の変化もはっきり映し出せる先進の内視鏡を導入し、高精度な検査に努めている。検査時間は5~10分。スコープが喉を通る時が最もつらく感じるため、特にゆっくり慎重に挿入しているという。悪性腫瘍を疑う所見が見つかれば、生検のためにその場で組織を採取して顕微鏡検査を依頼する。
- 4検査終了後
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鎮静剤を使用した検査が終わったら、ベッドに横になったままリカバリールームに移動し、30~60分休憩。その後、医師から検査結果について説明を受ける。生検をした場合は、1ヵ月後に病理検査の結果説明を受ける。がんなどが発見されて高度な治療が必要な場合は、近隣の病院を紹介してもらう。
- 5その後、再度症状が出ないよう生活習慣に注意
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検査結果で問題がなかった場合は、2~3年後に再度検査を受けて状態を確認。ピロリ菌除菌後の人やポリープのあった人は、1年に1回は検査を受ける。胃の不快感や胃酸の逆流など症状が再発しないよう、生活習慣に気をつけることも大切だという。食べすぎ、飲みすぎに注意し、アルコール類や辛い物はなるべく控えよう。太りすぎると腹圧で胃の内容物が逆流しやすい。食後はすぐに横にならず3~4時間は上半身を起こしておこう。

